【2018 成長への展望】リコー社長・山下良則さん(60) – SankeiBiz



 ■成長へ舵切りV字回復、復活の年に

 --社長就任1年を振り返って

 「この業界はまだまだ伸びるので精いっぱいやろうとスタートを切った。マーケットシェアの追求など5つの大原則を見直し、聖域なき構造改革を進めてきた1年だった。聖域はまだあるのではないかという自問自答はある。ただ、出来映えとしては予定通り実行でき、自己採点では70点をつけたい」

 --主力の複合機は

 「ワールドワイドでは台数は伸びている。特に中国で台数が伸びており、ローエンドの製品が多いのが特徴だ。ドキュメントの枚数は電子と紙を足すと圧倒的に増えている。ペーパーレス化が進んでいるといわれるが紙もまだ使われており(傾向は)横ばいだ。電子データのほうは人工知能(AI)などの分析ツールを使えば顧客の価値に変えられるチャンスがある」

 --その中国市場における今後の動きは

 「例えば、固定電話が普及する前に携帯電話が追い越して広まっていった。中国で今、主流は白黒印刷だが、その次に果たしてカラーが来るか。一気に電子データを上手に扱う時代が来て、日本よりも有効に活用する国になるかもしれない。少なくとも日米欧と同じカーブを描くとはかぎらない。中国は13億人の巨大市場だ。チャレンジしていきたいと思っている」

 --新年1月から本社を東京都大田区へ移転した

 「移転場所は、創業者である市村清が初めて本格的なカメラの生産体制を整え、自宅も構えたリコーグループゆかりの地だ。本社移転は事業のスタート地点に戻る、いわば原点回帰となる」

 --新本社でも社内コミュニケーションが重要だ

 「1年社長を務め、工場や販売の現場を回ってきた。そこで、現場と接しないと日々起こっていることが分からないことを実感した。本社移転に伴って社長室を出て社員と同じフロアで仕事することを決めた。役員も全員、役員室をなくす。社長室は機密事項を扱う際などに利用する」

 --新年の抱負は

 「新年も再起動だ。とにかく再起動をきっちりやりながら、リコー復活の年にしたい。一つは成長の方向に舵(かじ)を切り、業績でいえばV字回復させる。成長戦略の発表も行いたい。さらに安定的に強い会社にしていくうえで1番大事なのは社員が元気に活躍することだろう。一時的な回復だけでなく、社員が本当に生き生きと働いていける会社にしたい。社員のモチベーションが企業の宝だ」

                   ◇

【プロフィル】山下良則

 やました・よしのり 1980年広島大工卒後、リコー入社。米Ricoh Electronics,Inc.(リコー・エレクトロニクス)社長などを経て、2017年4月から現職。兵庫県出身。




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