「住宅用OS」を制しつつある「Alexa」–新製品に見るアマゾンの戦略



 Amazon.comは、新型の「Amazon Echo」(99.99ドル)と「Echo Plus」(149.99ドル)、丸形スクリーンを備える「Echo Spot」(129.99ドル)、新型「Fire TV」スティック(69.99ドル)など一連の新製品を発表した。コネクテッドホームのビジョンを拡大し続けるのが狙いだ。

 Amazonが自社のハードウェアを安価で販売しているのは、ハードウェア販売で利益をあげることは重視していないからだ(少なくとも当面は)。勝負は早い者勝ちで、他社より早く、一定数以上の家庭でシェアをとったメーカーが、事実上のスタンダードになる。

 そして、Amazonは早くも大幅にリードすることに成功している。大きな要因は、初代のEchoが予想外にヒットしたことだ。デジタルアシスタントを組み込んだ(サーモスタットも火災報知器も内蔵していない)Bluetooth対応スピーカが、消費者のスマートホーム熱をあおり立てることになろうとは、誰も想像していなかった。

 それ以来、Amazonは自社のハードウェアポートフォリオを急速に強化しており、一般家庭のあらゆる日常的な接点に同社のハードウェアとサービスを普及させようとしているのが明らかである。例えば、新しいEcho Spotは目覚まし時計にとって代わろうとしている。

 そうした製品がすべてヒットするとは限らないが、Amazonは他社よりずっと短い間隔で製品を投入し、勝負を制しようとしている。Appleの「HomePod」など、発売されてさえいないのだ。

ホームハブが鍵を握る

 スマートホームの分野には多くの企業が参入しており、スマートロック、カメラ、モーションセンサなどを開発している。だが、本当に重要なのは、どのメーカーが、こうした各種の構成要素をすべて結び付けるハブを提供することになるか、という点である。

 新型のEcho Plusが注目される理由もそこにある。Amazonは明らかにホームハブとなることを狙っている。Echo Plusは、ハブやアプリを新たに追加することなく、照明や錠、コンセント、スイッチを自動的に検出し、設定できるからだ。



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Amazonが2017年にロンドンで披露した、Alexaを導入した住宅モデル。
提供:Steve Ranger/ZDNet

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