睡眠を良くする小林製薬の「口閉じテープ」は売れる? 鼻呼吸を促し、いびきも軽減へ(日経トレンディネット)



 「寝つきが悪い」「日中眠気を感じる」など睡眠に不満を持つ人がここ数年増えている。厚生労働省が行った2015年国民健康・栄養調査の結果によると、平均睡眠時間6時間未満の成人で、なんらかの睡眠障害を抱えている人の割合は7割近く。生活や仕事に及ぼす影響を考えると、単なる寝不足では片付けられなくなっている。

【関連画像】実験の結果、のどの痛みが改善され、いびきの頻度や寝返りの回数も減ったという

 いまや3兆円ともいわれる睡眠関連市場で新たな需要の掘り起こしに取り組んでいるのが小林製薬だ。着目したのは、鼻呼吸を促すテープ。よくある鼻腔拡張テープではなく、口に貼ることで就寝中の口呼吸を防ぎ、いびきの音や口・のどの乾きを軽減できるという新商品が、2017年4月13日に発売される。

●なぜ就寝時の口呼吸は良くないのか

 新商品「ナイトミン 鼻呼吸テープ」は口にテープを貼って固定し、就寝中に口が開かないようにするための商品。従来の鼻腔を拡げて気道を確保する商品とは異なり、口呼吸をしにくくすることで鼻呼吸に誘導するのが目的だ。

 「睡眠について調べてみると、口呼吸が悪影響を与えていることが分かった。杏林大学医学部付属病院の中島亨医師が、いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療で口閉じテープをすすめていることもヒントになった」と、小林製薬 日用品事業部マーケティング部新製品開発グループの岩沢佳尚氏は話す。

 例えば、いびきは鼻やのどを空気が通るときに粘膜が振動して音が鳴る現象をいうが、原因は肥満や加齢、飲酒、疲労だけではないという。口を開けて寝ると舌の付け根が落ち込み、呼吸するための空気の通り道が狭くなっていびきが発生する。また、口を開けていると口内から水分が蒸発するため、口やのどが乾燥し、朝目覚めたときに不快に感じる。同社が2016年に20~69歳男女を対象に実施したインターネット調査によると、「口呼吸をしている」と答えた人は37%もいたという。

 とはいえ、口をテープで閉じるという行為にはやや抵抗を感じてしまう。就寝中に口を閉じたまま固定すれば、息ができなくなるのではという不安もある。その疑問に対して、岩沢氏は「苦しくなれば、自分ですぐに剥がせる。ぬれマスクを発売するときにも『息を止めてしまって危険なのでは』という声があったが、取り越し苦労に終わった」と説明する。ただ念のため、鼻づまりや鼻風邪のときは使用を控えたほうがいいという。

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