映画館、外資系3社が8割占め圧倒―CGVがトップの地位を固める – 日刊ベトナムニュース



(本記事は、2017年3月21日付け「ベトナム株・経済情報」でプレミアム会員専用記事として配信されたものです。)


 韓国証券会社大手のKDB大宇証券のレポートによると、ベトナムにおける映画館のシェアの98%を5社が握っており、このうち韓国系2社とインドネシア系1社の上位3社だけで83%を占めている。最も大きなシェアを占めているのは、韓国系のシネマコンプレックス(シネコン)最大手CJ CGVベトナムだ。


 CGVベトナムの資本金は1800億VND(約9億円)で、フオンナム総合出版[PNC](Phuong Nam Cultural)が持分20%を保有している。同社のシェアは43%に達しており、2016年末時点で同社が展開するシネコンのサイト数は38か所、スクリーン数は247となっている。



 2位はシネコン29か所(スクリーン数:計133)を運営している韓国系ロッテシネマ(Lotte Cinema)で、シェアの30%を占めている。3位はハノイ市におけるシネコン最大手のインドネシア系プラチナム・シネプレックス(Platinum Cineplex)で、シェアは10%。しかし、同社の運営するシネコン5か所(スクリーン数:計37)のうちハノイ市の3か所が閉鎖されたため、今後はシェアが縮小すると見られている。これにより、同市でもCGVベトナムが映画館シェアで優勢に立つものと見られている。


 閉鎖対象のシネコンは、タインスアン区の「ビンコムメガモール・ロイヤルシティ(Vincom Mega Mall Royal City)」、ハイバーチュン区の「ビンコムメガモール・タイムズシティ(Vincom Mega Mall Times City)」、ロンビエン区の「ビンコムプラザ・ロンビエン(Vincom Plaza Long Bien)」の3か所で、スクリーン数は合計28スクリーンに上る。


 地場企業としては、ギャラクシーシネマ(Galaxy)がシェア9%で4位に立っているほか、BHDスターシネプレックス(BHD Star Cineplex)がシェア6%で5位となっている。両社はそれぞれ7か所のシネコンを運営している。



 CGVベトナムの2016年業績は、売上高が前年比+3.3%増の1兆8230億VND(約92億円)と小幅な増加に留まったが、税引後利益は前年の3倍近くに当たる930億VND(約4億7000万円)に膨らんだ。


 同社は2011年、映画館運営でベトナム最大手だったメガスター・メディア社(MegaStar Media)を買収。映画館シェアの半分以上を握るようになり、その後も継続的に投資を行っている。ピクサー(Pixar)やディズニー(Disney)、ワーナー・ブラザース(Warner Bros)、ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ(United International Pictures=UIP)、ブエナ・ビスタ・インターナショナル(Buena Vista International)など世界的に有名な映画制作会社との間で配給に関する独占契約を締結している。


 ベトナムの大都市では、映画館での映画鑑賞の需要が増えており、観客が1回の鑑賞に支払う金額も増加している。ベトナムにおいて観客が1回の鑑賞に支払う金額は4.04USD(約460円)で、韓国の6.29USD(約717円)を下回るが、伸び率は同国を上回っている。




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