【これはひどい】昭和の「駄プラモデル」悪ノリぶりに思わず脱帽 – 日本ジャーナル出版



「元祖クールジャパン」再検証

~ファイル20【アリイ 鹿のフン】~

観光にうってつけの季節となりました。ゴールデンウイークには野生の鹿と直接触れ合えることで名高い奈良公園なんていかがでしょう? 5月頃は子鹿と母鹿が親交する姿を見ることができるそうです。

ところで奈良公園の様子を歌にした『奈良の春日野』という楽曲があるのをご存じでしょうか? 1965年に当時若手女優人気ナンバーワンだった吉永小百合さんがリリースしたものですが、取り立ててヒットしたレコードではありませんでした。ところが、それから22年後の1987年にフジテレビのバラエティ番組『笑っていいとも!』で、タモリさんとさんまさんがこの曲を使ってお下劣なギャグを繰り広げていたので記憶にある方もいると思います。

なぜ、そんなことになったのかといえば、その歌詞に“鹿のフン”なんて、およそ清純派アイドルの吉永小百合さんには似つかわしくない言葉が堂々と使われ、しかもそれを吉永さんが繰り返し連呼するというスタイルの歌だったからです。番組ではこれを揶揄してタレントが鹿の着ぐるみに入り、曲に合わせて“鹿フン踊り”をするという悪ノリようでした。

そして、このブームに速攻で乗じてプラモデルを発売した会社があったのですから驚きです。それがこのアリイの『鹿のフン』です。

鹿のしっぽを押すと『吉』、『凶』、『ブス』、『バカ』などと書いてあるフンがコロコロと出てきて占いができるという、あまりにおバカなプラモ。低俗を極めていた1980年代のテレビ番組も顔負けの悪ノリぶりです。

プラモに入っている解説、占いの言葉が1980年代特有の軽いノリ

機を逃さずに企画をぶちあげ、素早く商品化して商売をする。これぞ駄モノ模型メーカーの面目躍如といったところでしょうか(いや、アリイは優れたキットもたくさん出していましたが)。箱にタモリさんそっくりの人物が描かれている肖像権無視の確信犯的あざとさにも惚れ惚れします(笑)。

というわけで、私はこのプラモを“日本おバカプラモ大賞”に推したいと思います。

(写真・文/おおこしたかのぶ)




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