国際ロボット展/自動化設備部品各社、小型・軽量化で攻勢 – 日刊工業新聞



ロボットなどの自動化設備を構成する部品メーカー各社が製品の小型・軽量化で攻勢をかける。THKは水平多関節(スカラ)ロボット向けの低慣性ボールネジ・スプラインを開発し、2018年中に発売する。日本精工はロボット向けに小型・薄肉の軸受を試作した。アイエイアイ(静岡市清水区)は電動アクチュエーターの新シリーズに小型機種を追加する。中国を中心に生産設備の自動化需要が旺盛な中、部品各社は小型・軽量化でロボットなどの性能を向上できるとして、拡販を図る。

THKのボールネジとボールスプラインのユニットは、スカラロボットの関節に用いる。従来製品より重量を最大4割削減するため、スカラロボットの動作を高速化できる。

日本精工はロボットの関節やモーター、ギアに採用される現行の軸受に比べ、大幅に小型化した試作モデルを開発した。内輪と外輪を薄肉化したほか、転動体の素材を鉄からセラミックスに変更し、軽量化した。ロボットの高速化に寄与できると見ているが、当面は製品化せずに、需要を探るという。

アイエイアイは4月に発売した電動アクチュエーターの新シリーズ「エレシリンダー」の小型モデルを12月に追加する。エレシリンダーは生産ラインの自動搬送用途で用いられ、現在主流のエアシリンダーからの置き換えを狙っている。

エアシリンダーよりランニングコストを抑えられる上、扱いやすいと提案するほか、小型モデルによる省スペース化を訴求する。

これら各社の最新の製品・取り組みは、2日まで東京ビッグサイト(東京・有明)で開催する「2017国際ロボット展」で見られる。

【部品供給装置展/コンセプトは小型・高速化】

東京・有明の東京ビッグサイトで開催中の「2017部品供給装置展」(日本部品供給装置工業会、日刊工業新聞社主催)では、各社が小型化や高速化などをコンセプトに出展し、生産性向上に貢献するラインの構築を提案している。自動車や電機・電子部品などのほか、ロボット分野でも攻勢をかける。

シンフォニアテクノロジーは、複雑化・高性能化が進むロボット向けに、無励磁作動形ブレーキを披露した。同製品はサーボモーターで動く関節部分を保持、制動する重要な部品。業界初となる直径10ミリメートル×厚さ10ミリメートルの超小型製品で、医療支援用ロボットや卓上ロボットなど、幅広い用途を見込む。

NTNテクニカルサービス(大阪市西区)は、搬送速度を1分間で最大20メートルに高めた振動式の部品供給装置(パーツフィーダー)「XDシリーズ」を開発した。動力源となる板バネを2系統にし、高速搬送と低騒音を両立した。18年6月の市場投入を計画する。

昭和飛行機工業は、無人搬送車(AGV)用の非接触給電システムを展示した。給電エリア内では安定的に1キロワットの出力が可能で、既存のAGVにも容易に追加できる。

工場の自動化・省人化ニーズが加速する中、供給装置の存在感もさらに高まりそうだ。




こんな記事もよく読まれています



コメントを残す