ペンタックスのデジタル一眼レフカメラ「K-1」の実写レビュー – livedoor

35mm判フルサイズイメージセンサーを搭載するデジタル一眼レフカメラペンタックスK-1」。レビュー3回目となる今回は、高感度と実写レビューを行っていく。ミレーレス一眼を含む多くのデジタルカメラは、ISO感度1600〜3200程度なら画質的にも実用的といえる。
さらに明るいレンズ(解放F値が小さいレンズ)とレンズやカメラボディの手ブレ補正と組み合わせることで、光量の少ない屋内や夜景などの暗所でもブレることなく撮影できるようになった。

また、画質を犠牲にしてでもシャッタースピードを稼ぎたいシーンでは、それ以上のISO感度設定も利用できる。
例えば、ISO1600で1/60秒という明るさのシーンでも、ISO25600にISO感度を設定すれば1/1000秒のシャッター速度で撮影することが可能だ。
こうした手法なら屋内のスポーツ競技でも被写体ブレすることなく撮影が可能となる。



そしてK-1のISO感度設定だが、最高感度は一般的なカメラよりもさらに桁が一つ違う204800まで設定可能となっている。
前述した明るさの条件ならなんと、1/8000秒のシャッター速度で撮影することができるのだ。

そこで今回はまずK-1の高感度に対する実力はどのようなものなのか?
ISO1600から204800まで撮影し、どのように画質が変化するのかチェックして見たいと思う。



ざっと全体を見てみるとISO25600までは、黒も引き締まって見える。
そしてISO51200からカラーノイズが多くなり始め、徐々に黒が紫色に変化してくる。
続くISO102400ではギリギリ黒い部分の階調の差がわかる。

ISO204800では、黒い部分の階調が薄れ紫色となるが、白バックに黒文字というコントラストがハッキリしている部分の文字はしっかりと判別することができる。
ISO204800では、階調が薄れて立体感が乏しくなるものの、被写体がブレずに写っていることが重要というシーンなら活用はできそうだ。

驚くべきなのは、ISO12800でも青い文字がしっかりと色情報を持っていることだ。
ほとんどのカメラのISO120800の場合、K-1でのISO102400や204800に近い緊急用の高感度設定と同等レベルの画質になる。
だが、K-1ならごく普通の画質が得られるので、十分に実用的なISO感度として使えるのだ。



こちらがISO12800で撮影したものだが、引き締まった黒やコントラストなど高感度で撮影したとは思えない仕上がりだ。
光量が少ないライブハウスでの撮影などでも、演者をしっかりと止めて写すことができ、3640万画素を活かした大きなプリントも問題なくこなせるだろう。

今回レビューに使ったレンズは防滴性能を持つ標準ズームレンズ「HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR」である。
35mm判フルサイズに対応するため、やや大きめのレンズとなるが、K-1とのマッチングも良く、ボディと一緒にまずは買っておきたいズームレンズだ。




広角28mmから望遠105mmまで対応できるので、これ1本でメリハリのついた写真撮影が楽しめる。絞り開放からコントラストが高く扱いやすい。


絞りF7.1 シャッタースピード1/250秒 レンズ焦点距離88mm
ペンキの剥がれかたや木の表面、金属の質感など3640万画素のK-1らしい繊細な描写が感じられる。


絞りF7.1 シャッタースピード1/250秒 レンズ焦点距離105mm
望遠端でも50cmまで被写体に近づくことができるので、背景は比較的近いにもかかわらず、ここまで大きくボケ味を活かすことができる。

今回、フルサイズとは言え画素ピッチが狭い3640万画素と言うこともあり、K-1の高感度性能は数字だけのものなのではないかと思っていたのだが、実際に撮影してみるとISO12800を実用的にしたその高感度性能の高さに驚いた。
その実力はISO12800どころかISO25600を上限としてISOオートで活用したいと思ったほどで、K-1が持つ別次元の高感度性能の高さを評価したい。

記事提供:クチコミjp(http://kuchikomi-web.jp/blog)

良コスパなデジカメ ペンタックス『K-70』作例サンプル超公開!【デジカメ大放談】 – ASCII.jp

写真機≪カメラ≫の深みにハマれ
第8回

手ぶれ補正を応用した画素ズラしに注目

2016年08月11日 18時30分更新

文● 岡田清孝、編集●こばやし

 デジタル一眼は本当に奥が深い。したがって、製品選びも活用方法も、様々な視点から深堀していける。というわけで、カメラと写真を愛する編集者、プロカメラマン、ライターなどが新機種、旧機種問わず語っていきます。

 今回のお題は、“画素ずらし”。複数枚の写真から高解像度の写真を生成する機能が高級デジカメを中心に少しずつ浸透していますが、先週紹介したK-70のサンプルも紹介しながら語っていきます。



週刊アスキーの宮野編集長 プロカメラマンの岡田清孝氏

── 「sd Quattro」、「K-70」という感じで製品レビューが続きましたが。


岡田 メーカーさんから、いきなり「借す!!」って言われたので「ぜひ!!」とふたつ返事でお願いしたけど、予想以上に侮れない製品だなと思った。


宮野 サイト見ると“全天候型一眼レフ”みたいなうたい方してるな。


岡田 K-70結構いいよ。割とコンパクトにまとまっていて持ち運びしやすいっていうのもあるけど、防塵・防滴構造、氷点下10度での動作保証とかスペック的に見てもなかなかのもの。風景撮影考えると、ローパスレスっていうのもひとつのポイント。

── 量販でもポイントやらなんやら考えれば、ボディー単体6万円台ぐらいの値付けなので、一眼としてはそこそこ買いやすいお値段になってたりしますね。


岡田 記事にも書いたけど、ファインダーなどボディー性能考えると、キヤノンの『EOS kiss X8i』やニコン『D5500』なんかと比べてもお買い得感あり。

── 撮影機能としてRRS(リアル・レゾリューション・システム)推しって感じでしたが、この記事では前回掲載できなかった実寸サンプルも会員向けに出しときますね。


岡田 前回は載せなかったの?


宮野 出し惜しみ!?

── だって外からアップしようとしたら、容量が大き過ぎたんだもん(ボソ)


宮野 会社でやれ!

前回掲載したRRS機能の作例(写真左がオフ、右がオン)。画像の一部を拡大して比較してみると、紋様の細工などの細かい部分が精細に再現されているのがわかる。

── それはそうと、最近増えてきた、画素ズラし。面白い機能です。


宮野 ボディー内手ぶれ補正を使った機能だな。


岡田 もともと手ぶれをキャンセルするために、撮像素子を動かすのがボディー内手ぶれ補正だけど、それを別の用途に使おうっていう考え方が出てきたわけだね。最初に登場したのが「構図微調整」とか「自動水平補正」の機能、次に「ローパスセレクター」というイメージセンサーをわざと微少に動かしてモアレの発生を抑制する機能。そして“リアル・レゾリューション・システム”が、1回のシャッター操作で1画素分ずつずれた4枚の写真を撮影して、画素すべてにRGBの情報を持たせるというもの。


宮野 一般的なデジタルカメラのセンサーは、べイヤー配列といって、画素ごとにR、G、Bのどれか1色を割り振っているから、輝度の情報に対して色の情報が少ない。

── なるほど。さらにK-70のレビューでは、動体補正だったりとか、高感度の撮影に有効だとかについても書いてありますので、気になる人は読んでね、と。


岡田 動体補正は、RRSで4枚連続撮影している際に、これは動いてるものがあるなってエリアを見つけて、画像合成時の影響を低減する機能だね。


価格は『DA18-135mm F3.5-5.6ED』とのレンズキットが10万9580円前後。


岡田 K-70はAPS-Cのコンパクトで持ち運びしやすいサイズでありながら、このRRSを使った高解像度の撮影が可能。さらに、機能の豊富さやカスタマイズ性の高さという面でもペンタックスらしいなって機種に仕上がっている。デジタルカメラの操作に慣れてきて、もっといろいろ使いこなしたいなっていう中級者とか、できるだけ軽くてコンパクトで使いやすい奴が欲しいっていうベテランにもいいんじゃないかなと思います。

── というわけで倶楽部会員の皆さんは、ぜひログインして、原寸画像もチェックしてみてください。


この連載の記事

ペンタックスらしさ満載で画質も満足、「K-70」実写 – 日経トレンディネット – 日経トレンディネット

 写真家の三井公一氏に注目の最新デジカメをいち早く試してもらい、撮って出しの実写画像を紹介する連載。今回は、リコーイメージングが2016年7月22日に発売したデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-70」を取り上げる。普及価格帯のモデルながら、氷点下でも使える防塵防滴ボディーや、ガラスプリズムを採用した見やすい光学ファインダー、ローパスセレクターに対応した高画素CMOSセンサーなど、上位モデル並みの装備を誇る。ペンタックスファン注目モデルの画質や使い勝手を三井カメラマンが検証した。

 リコーイメージングから、コンパクトながらキレのいいデジタル一眼レフが登場した。そのカメラは、ペンタックスブランドをまとった「PENTAX K-70」。ホールディングしやすいボディーに、上級機種並みの機能を盛り込んだ意欲的な1台に仕上がっている。

リコーイメージングが7月22日に発売したデジタル一眼レフカメラ「K-70」。小型軽量の普及価格帯モデルながら、防塵防滴仕様のボディーを採用したのがポイント。実売価格は、ボディー単体モデルが7万2000円前後、防塵防滴タイプの高倍率ズームレンズが付属する18-135WRレンズキットが10万2000円前後

[画像のクリックで拡大表示]

 K-70は、有効約2424万画素でローパスフィルターレスのAPS-C型CMOSセンサーを搭載する。ローパスフィルターの効果の有無を選べるローパスセレクターや、撮像素子の画素数を超えた高精細写真を撮影するリアル・レゾリューション・システム、ボディー内手ブレ補正機構、赤道儀なしで天体追尾が可能なアストロトレーサーなど、ペンタックスお得意の機能が盛りだくさんだ。しかも、ボディーは防塵・防滴構造で、耐寒性能はマイナス10度をクリア。タフなのに小型で持ち歩きしやすいとなれば、旅行や行楽に持ち出すファミリー層だけでなく、アウトドアスポーツが趣味の人にも最適のカメラではないだろうか。

[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]

ボディーカラーはブラック(左)とシルキーシルバー(右)の2色を用意する

PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF] DC WRを装着してブラブラ撮影。ローパスレスセンサーの効果もあり、屋根瓦のシャープな様子を写し取ることができた。立体感にも注目だ(PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF] DC WR使用、ISO100、1/200秒、F6.3、-0.7補正)

[画像のクリックで拡大表示]

煉瓦造りの洋館を撮影。煉瓦のひとつひとつがとてもよく写っている。時間の経過を感じさせる窓枠の描写など、K-70の写りはリアリティーを感じさせるものがある(PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF] DC WR使用、ISO100、1/60秒、F8.0、+0.3補正)

[画像のクリックで拡大表示]

K-70は何より写りがいい。ローパスレスセンサーの効果、手ぶれ補正機能の効きなどがあり、さまざまな被写体をそつなく捉えることが可能だ。レンズのチョイスによって使用シーンが大きく広がるに違いない(PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF] DC WR使用、ISO200、1/200秒、F10.0)

[画像のクリックで拡大表示]

ついに発売! ペンタックスのフルサイズ – 朝日新聞

 今までうわさばかりが先行し、期待だけが空回りしていたペンタックスのフルサイズ機が、ついに発売された。

 満を持してリリースされたこの「K-1」は、35mmフルサイズCMOSイメージセンサーと新たな画像処理エンジン「PRIME IV」により、有効約3640万画素の解像力とISO 204800の高感度を高レベルで両立。さらに超高精細画像を生み出す「リアル・レゾリューション・システム」や、細部まで緻密(ちみつ)に描写するシャープネス技術「ファイン/エクストラシャープネス」を搭載し、撮像のクオリティーを高めている。絞り込み時の回折ボケや、レンズ特性によって生じる歪曲(わいきょく)収差などの補正機能も備え、より美しい写真に仕上げてくれる。

 また、センサーシフト方式の手ブレ補正機構「シェイクリダクション」も大きく進化し、5軸・5段分の手ブレ補正を実現。従来の角度ブレだけでなく、回転ブレやマクロ撮影時に発生しやすいシフトブレにも対応し、意図しないブレを効果的に抑制する。

 さらに、過酷な環境下でも使用できるよう、防じん・防滴構造を採用し、-10度耐寒動作を保証するなど、信頼に応える耐環境性を確保。それでいてボディー重量や体積を抑え、小柄な方でも十分取り回せるコンパクトさと、フルサイズモデルでありながら30万円を切る価格を実現した。

 ペンタックスを信じて待ち続けたファンの期待に応える、バランスとコストパフォーマンスに優れた一台だ。

⇒ この商品の価格を検索

フルサイズを超えた何かを感じさせる! ペンタックス党ならずとも必見の「PENTAX K-1」【レビュー】 – GetNavi web (登録) (ブログ)

ペンタックスといえば、歴史のあるカメラメーカーだ。1919年に「旭光学工業株式会社」としてスタート。1952年に日本初の35mm一眼レフカメラ「アサヒフレックスI型」を開発。1957年に世界初のクイックリターンミラーとペンタプリズムを両搭載した「アサヒペンタックス」を発売。そして、1964年に世界初となるTTL測光を搭載した「アサヒペンタックスSP」を発売し大人気となった。

筆者が現在所有する唯一のフィルムカメラが、このアサヒペンタックスSPだ。ネジ式のスクリューマウントを採用した「M42」マウントのレンズは、ペンタックス製だけではなく、国内外のあらゆるメーカーから発売されており、中古でも数多く流通しているため、一時期ハマっていた。

筆者は、デジタル一眼レフはキヤノン→オリンパス→ニコンとメインで使ってきているが、ペンタックスのデジタル一眼レフも気になっていた。特に、ペンタックス初となるデジタル一眼レフ「ペンタックス*istD」は、小型で取り回しがよく、当時購入しようかかなり悩んだ記憶がある。

その後ペンタックスは、HOYAへ経営譲渡され、現在はリコーイメージングのブランドとなっている。APS-Cデジタル一眼レフはもちろんのこと、中判デジタルカメラ「645D」や、小さなレンズ交換式ミラーレス一眼「PENTAX Q」シリーズなど、幅広いラインアップを開発してきた。

そして2016年、満を持して登場したのが、35mmフルサイズのデジタル一眼レフ「PENTAX K-1」だ。ペンタックス党にとっては、待ちに待った機種といえるだろう。

堅牢なボディに豊富なダイヤル類

それでは、まずは本体を見ていこう。

20160610-i15(1)

ボディはフラッグシップ機らしく、がっしりとしている。サイズはW136.5×H110×D85.5mm、重量はバッテリー込みで約1010g。実際に持ってみると、かなりずしりとした重みを感じる。

ボディは防塵防滴構造、加えて-10度の耐寒仕様。「堅牢」という言葉がしっくりくる佇まいに違わぬ仕様となっている。

背面液晶は3.2型のTFTカラー液晶。広視野角で斜めからでも見やすい。

20160610-i15(2)

なお、この液晶はフレキシブルチルト式となっており、上下左右に動かすことができる。センターの位置が変わらないのが特徴だ。タッチパネルには非対応となっている。

20160610-i15(6)

K-1の操作性でもっとも特徴的なのが「スマートファンクション」だ。モノクロ液晶の上部にある機能ダイヤルで設定した機能を、モノクロ液晶右にある設定ダイヤルで設定できる。露出補正、ISO感度、HDR撮影、ブラケット撮影など、そのとき使いたい機能を素早く使えるようになる。

20160610-i15(4)

設定ダイヤル、背面のコマンドダイヤル、そしてグリップ部にあるダイヤルの3つのダイヤルで設定が行える。慣れてくると、この3つのダイヤルで思い通りの設定が行えるようになる。

20160610-i15(5)

マウント部横にはAF/MF切り替えレバーやAFモード設定ボタン、ファンクションボタンなどがある。ボタン類が多いがカスタマイズすることで自分好みのカメラにできる。

20160610-i15(7)

SDカードスロットは2基搭載。1枚目をRAWファイルの保存、2枚目をJPEGファイルの保存というように使い分けられる。

20160610-i15(3)

搭載されているイメージセンサーは、有効画素数約3640万画素。画像処理エンジンには35mmフルサイズセンサーに最適化した「PRIME IV」を搭載。これにより、ISO204800の高感度に対応。かなり暗いシーンでも撮影が行える。

gnw160218_09_03

また、ボディ内手ぶれ補正「SR II」は、世界初の5軸補正に対応。角度ぶれ、回転ぶれ、シフトぶれに対応している。この技術は画質面にも応用。イメージセンサーを1画素ピッチずつ動かして4枚連続撮影する超解像技術「リアル・レゾリューション・システム」により、1画素毎にRGB各色の色情報を取得。これが高感度撮影時のノイズ低減や、高い解像感を生み出しているのだ。

gnw160218_09_04

ボディの外側だけではなく、機能的にもかなり重厚感があふれる機種。いったいどんな画像になるのだろうか。

高い解像感と鮮やかな色味で安心して撮影できる

作例をご覧いただこう。今回は、標準ズームレンズ「HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR」と、広角ズームレンズ「HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR」を使用した。なお、画像をクリックすると拡大表示できるので、この解像感を隅々までじっくり見て頂きたい。

HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR 73mm ISO100 F4.5 1/250秒 ナチュラルHD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR 73mm ISO100 F4.5 1/250秒 ナチュラル

赤い花を接写気味に。細部までしっかりと描写されている。赤色の再現性もよい。3000万画素オーバーとなると手ぶれが気になるが、ボディ内手ぶれ補正「SR II」の効果か、あまり手ぶれに気を遣うことなく撮影できた。

20160610-i15(10)HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR 105mm ISO200 F5.6 1/400秒 鮮やか

カスタムイメージ「鮮やか」で撮影。淡いピンクのバラのトーンを壊すことなく、むしろ印象的に仕上げている。以前のペンタックスのデジタル一眼レフは、緑色の発色が独特だったが、この機種では割と素直な発色になっており、非常に好印象。

20160610-i15(11)HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 15mm ISO200 F5.6 1/800秒 鮮やか

この広角ズームはとても描写がよい。左上の葉の部分に偽色(輪郭上に紫っぽい色が出る現象)が見られるが、空のグラデーションや芝生の描写などは、高精細で素晴らしい。ペンタックスのフルサイズへの力の入れ具合がわかる。

20160610-i15(12)HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 15mm ISO1600 F6.3 1/30秒 鮮やか

ISO1600で室内を撮影。高感度に強いだけに、このくらいのISO感度では画質の低下やノイズ、色の乱れなどは感じられない。

20160610-i15(13)HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR 73mm ISO400 F6.3 1/100秒 雅

カスタムイメージ「雅」で逆光気味に撮影。暗いトーンの部分も色鮮やかに再現されている。暗い部分の色が浮かび上がるので、このようなシーンでも細部がわかるようになる。窓の外の明るい部分も粘りがあり、トーンが残っている。

20160610-i15(14)HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR 73mm ISO400 F6.3 1/100秒 銀残し

同じシーンをカスタムイメージ「銀残し」で。もともとはフィルムを現像するときのテクニックで、本来は取り除くはずの銀粉をわざと残してコントラストを強くし、暗い部分を強調する手法。映画などでよく使われている手法を写真にも取り入れたものだ。これをデジタルで再現している。渋い感じの独特な仕上がりとなる。

HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 30mm ISO12800 F8 1/1HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 30mm ISO12800 F8 1/1

高感度撮影テスト。空の部分にノイズが見られるが、ISO12800ということを考えると充分実用的といえる。なおISO25600になると、ノイズが増え細部の描写が崩れ始め、ISO102400では盛大にノイズが現れカラーバランスも乱れる。ISO25600からは非常用と考えたほうがいいだろう。

「写真を撮っている」と実感させてくれるカメラ

丸1日、K-1で撮影を行ったが、撮影時の感触は良好。ややごついボディだが、それが逆に「写真を撮っている」と思わせてくれる。

実際、持ち運んでいるときは重たいなと思っていたが、そのうち慣れてしまい、あまり重さは感じなくなった。「スマートファンクション」や、各設定の変更などが快適に行なえ、撮影すること自体にストレスを感じなかったせいだろう。

そして、撮影した画像を見て、その画質に大満足。筆者は普段も35mmフルサイズのデジタル一眼レフを使っているのだが、それよりも大きなイメージセンサーなのではないかと思ったほどだ。

センサーが大きければいいとは思わない。しかし、このK-1は35mmフルサイズを超えた何かを感じてしまう。開発陣のフルサイズにかける意気込みが感じられる1台といえるだろう。

20160610-i15(1)

ペンタックス
K-1
実売価格27万5310円(ボディ単体)
ペンタックス初の35ミリフルサイズデジタル一眼レフカメラ。超高精細の約3640万画素の有効画素数と独自の画像処理技術を搭載。5軸方向に対応するボディ内手ぶれ補正「SR II」により、ブレのない美しい写真を撮影できる。

【SPEC】
撮像素子:有効3640万画素 大型CMOSイメージセンサー
レンズマウント:ペンタックスKマウント
モニター:3.2型/約103.7万画素
サイズ:W136.5×H110×D85.5mm/約1010g

【URL】
リコーイメージング  http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/index.html
PENTAX K-1スペシャルサイト http://www.pentax.com/jp/k-1/

フルサイズ一眼はじめるなら「α7R II」と「PENTAX K-1」をチェック! – ASCII.jp

そろそろあこがれのフルサイズ一眼を買おうじゃないか!
第3回

2016年05月13日 10時00分更新

文● 周防克弥

イメージ

 フルサイズ一眼は、大きくて重くて、高価でプロ向けのイメージが強かった。実際、前回紹介したキヤノンやニコンのフラッグシップ機を含む両社のデジタル一眼レフはその傾向が強い。

 今回は、プロ向けというイメージからの脱却を図り、一般的なデジカメユーザーでも楽しく使える製品を紹介していく。

一般デジカメユーザーにおススメなのは
ソニー「α7」シリーズとリコー「PENTAX K-1」



「α7R II」(オンラインショップで47万3990円)と「PENTAX K-1」(同25万7500円)

 フルサイズ機をデジカメやカメラに慣れてない一般ユーザー層へフルサイズ機を拡大させたのがソニーの「α7」シリーズだろう。

 元々はAPS-Cサイズ素子を採用するミラーレス機でブームに乗り、カメラ好きとはちょっと違うユーザーへアピールし大人気になったミラーレスαシリーズ。そのラインナップに突如登場したフルサイズ機は、APS-Cサイズ機並の大きさのボディーに同じレンズマウントを採用。ミラーレス機から入ってきたライトユーザーを初め、小型で購入しやすいフルサイズ版のデジカメを求めていた人達の中で大ブレイクした。

 最初に発売された「α7」からローパスフィルターレス仕様の「α7R」、画素数を控えめてにして高感度での撮影を強化した「α7S」と続いて発売され、今ではそれぞれの後継機(上位機)も含め、シリーズ全部で6機種のフルサイズ判デジカメをラインナップしている。

 今回はその中でも最高機種にあたる「α7R II」をピックアップした。

 また、最近注目のもう一台のフルサイズ判デジカメがリコーイメージングの「PENTAX K-1」だ。オーソドックスなデジタル一眼レフカメラだが、フルサイズ判の撮像素子を採用しながらも、APS-Cサイズ機並の大きさに仕上がっている。

 キヤノンやニコンに負けないくらい長い一眼レフの歴史を持つペンタックスのすべてがここに集約しているといっていい。

 従来はプロかマニアくらいにしか興味が持たれなかったフルサイズ判撮像素子を採用しつつも普通にカメラとして楽しめる2台だ。

コンパクトでエフェクト機能も豊富
幅広いユーザー層で受け入れられる「α7R II」



α7R IIの前面と背面。フルサイズ判の一眼レフに見慣れると、その薄さに驚く

 大きな撮像素子を採用しつつもミラーレスシステムを採用することで厚みを抑え、銀塩フィルムを使う一眼レフ並のサイズにパッケージされている「α7R II」。本体サイズは幅126.9×奥行き60.3×高さ95.7mm、本体のみの重量は約582gと、コンパクトかつ軽量だ。



側面のカバーを開くと、マイクや音声出力、HDMI出力など、動画撮影時に必要なインターフェースが揃っている

背面モニターは上下のチルト機構を備える。タッチパネルでないのは残念だが、この薄さでチルトできるのはいい 背面モニターは上下のチルト機構を備える。タッチパネルでないのは残念だが、この薄さでもチルトできるのはいい

 撮像素子には世界初の35mm判フルサイズの裏面照射型CMOSセンサーを採用。シリーズにラインナップされているほかの5機種も当然ながらフルサイズ判のセンサーが採用されているが、裏面照射型センサーを採用しているのは本機だけだ。

 画素数は約4240万画素と細かく、記録解像度は7952×5304ドットにもなる。面積比で言えばフルHDの21倍だ。

 センサーは「ファストハイブリッドAF」でコントラスト検出方式のAFと像面位相差検出方式の両方を採用しているため、AF駆動はミラーレスだからといって遅くはない。実用性十分な速度と精度で操作する。動画は4K記録も可能だ。

ミラーレス機なので光学ファインダーではなく、0.5型(約235万画素)有機ELパネルのEVFを採用。背面モニターと同じ映像を見ることができる。視野率は100%確保され、倍率は0.78倍と大きい ミラーレス機なので光学ファインダーではなく、0.5型(約235万画素)有機ELパネルのEVFを採用。背面モニターと同じ映像を見ることができる。視野率は100%確保され、倍率は0.78倍と大きい



F2.8設定時(左)とF22設定時(右)

 従来の一眼レフの光学ファインダーでは絞ると暗くなってしまうため、常時は絞りが開放で、露光する瞬間だけ絞りが動作する「開放測光」というシステムを採用。このためわざわざ絞込みボタンを操作して被写界深度の確認をする必要があった。

 一方、EVFを使うミラーレスでは絞りが動いても問題は少ないため、α7シリーズのEVFは絞り優先オート時とマニュアル時に設定した値まで絞られる。これによりα7シリーズでは常時被写界深度の確認ができる。

 なお、シーンによってはフレームレートが落ちたりノイズが出たり、AF速度が落ちる可能性もあるので注意は必要だ。

プロでも、プロじゃない人でも使いやすい

 ボディー内に5軸式の手ブレ補正機構を内蔵しているのは「II」型共通。このあたりが一般ユーザーでも使いやすいところで、ほかにも無線LANに対応しており、ネットから追加撮影機能をダウンロードして追加したり、NFCを使用してスマホとの接続が簡単に行なえる。

 最近のデジカメで人気のエフェクト系の機能やHDR(ハイダイナミックレンジ)撮影機能も備えており、本格的な使い方から気軽な日常スナップまで幅広く使える。撮影モードにすべてカメラ任せのフルオート機能を備えているのも便利だ。カメラの知識がなくてもフルサイズ判デジカメが楽しめる。

 もちろん、初心者向けのデジカメというわけではなく、ハイエンド系のマニアやプロでも十分使える。

 防塵・防滴設計のボディーは悪天候での利用でも安心感があり、前述の4K動画機能は最大100Mbpsのビットレートでの撮影が可能なほか、非圧縮映像を外部レコーダに記録できたり、さまざまなカラープロファイル設定が行なえるなど、プロ用のビデオ機材としても使える。

 プロが業務用途に使うことも、普通の人が気軽に日常記録することも、1台でなんでもできるデジカメだ。



この特集の記事