LUMIX G9 PRO(外観・機能編) – デジカメ Watch

LUMIX G9 PRO(外観・機能編)
デジカメ Watch
2018年は、いわゆるミラーレスカメラと呼ばれるシステムの誕生から、ちょうど10年になる。2008年に登場したミラーレスカメラ1号機が、パナソニックLUMIX G1だ。その記念すべき10年目となる2018年に発売されるのが、LUMIX Gシリーズのハイエンドモデル、LUMIX G9 PROだ。 しかしLUMIXのハイエンド機には、スチル写真だけで

萩原俊哉さんのニコンD850セミナーに密着 晩秋の志賀高原を撮る – デジカメ Watch

去る11月3日と11月4日に、インプレスが運営する写真SNS「GANREF」が主催するニコンD850の志賀高原撮影セミナーが開催された。ここではその模様をお伝えする。

現在GANREFでは「注目製品レビュー ~ニコン D850編~」という企画を行っている。これはGANREFメンバーから選ばれた8名がD850の体験レポートを投稿する企画だ。

その企画の目玉として、志賀高原での撮影セミナーが行われた。この1泊2日のセミナーには8名全員が参加し、講師を務める写真家の萩原俊哉さんの指導の下、撮影や講評会が行われた。

レビュー企画の開始に合わせて、参加メンバーにはD850と希望のレンズが無償で貸し出されている。メンバーは応募によってGANREFクラブメンバーから選ばれているが、今回は応募資格がGOLDランク以上となっており、いずれのメンバーもレベルの高い作品を継続して投稿している方々だ。

D850

メンバーのうち、主にニコンを使っているのは4名。残り4名は他社のカメラを使っているとのことだった。

レビューの期間は10月28日~11月30日。GANREFには続々とメンバーの作品やレポートが投稿されている。

まずは座学でD850の使いこなしをレクチャー

初日の11月3日は、志賀高原にある「石の湯ロッジ」(長野県下高井郡山ノ内町)に14時集合となった。この宿を拠点にセミナーが行われた。

石の湯ロッジ

メンバーの自己紹介を経て、さっそく萩原俊哉さんからD850の使いこなしについての座学が行われた。

講師の萩原俊哉さん

D850は有効4,575万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーを採用したデジタル一眼レフカメラ。約7コマ/秒(別売のマルチパワーバッテリーパックMB-D18とバッテリーEN-EL18b併用で最高約9コマ/秒)の高速連写性能を備えている。9月に発売されるや、品薄になる人気のカメラだ。

4,575万画素とあって、その解像感を引き出すためには徹底したブレ防止策を講じる必要があるとのこと。三脚を正しく設置して、リモートコードと電子シャッターを使うサイレントシャッターでカメラブレを防ぐと良いとした。ミラーアップしてから撮影する露出ディレーモードも効果的という。

手持ちの場合は、ISO感度のオート機能を使ってシャッター速度が「1/焦点距離」秒以上になるようにし、例え超広角レンズであっても1/60秒以上のシャッターを切ることが必要とのこと。

夜景などの撮影では、D850の-3EV対応測光や-4EV対応AFが威力を発揮するので、夜の撮影で実感して欲しいと話した。高感度画質も向上しており、「D810も優れていたが、D850はISO6400やISO12800が格段に良くなった」とのこと。

また、ライブビュー時にAF枠を小さくしてピントを合わせるピンポイントAF機能を活用すると、花に止まった虫などに正確にピントを合わせられるのだそうだ。

ホワイトバランスに新たに加わった「自然光オート」も積極的に使って欲しいとのこと。オートホワイトバランスに比べて、より見た目に近い自然な色再現ができるため、紅葉や夕焼けなどに適するという。

連写して深度合成用素材の撮影を行う「フォーカスシフト撮影」機能の説明もあった。絞りすぎずにパンフォーカスが得られるので、小絞りボケの影響をなくせるという。

またチルト液晶モニターも便利で、「地面の小さなキノコなどを積極的に撮ろうと思わせます」と評価した。

座学の最後には萩原さん直伝の「風景写真お勧め設定」が披露された。ピクチャーコントロールは「オート」がよくできているので試して欲しいとのこと。ホワイトバランス「自然光オート」が推奨された。

メンバーからは、「普段使っているD700とどれくらい違うのか知りたい」「ニコンのレンズをいろいろ試したい」「自分にとって本当にD850が必要なのか考えてみたい」「他社カメラのユーザーだが、D850が出て気になって参加した」といった声が聞かれ、興味津々の様子だった。

萩原さんのレクチャーを参考に、メンバーはさっそくカメラの設定を行っていた

※本記事の作例は撮影実習において筆者が撮影したものです。長編800ピクセルにリサイズしてありますが、トリミングやレタッチは行っておりません。ピクチャーコントロールは全て「オート」です。

最後はプリント&講評会

坊平シラカバ園地から宿に戻って講評会となった。1人2点の作品をセレクトし、現場のエプソン製プリンター「SC-PX5V II」でA3サイズにプリント。1人1人の作品を萩原さんが講評した。

セレクトはカメラで行ったほか、ノートPCを持ち込んで行ったメンバーも見られた。

エプソンSC-PX5V II

萩原さんからは1枚1枚の作品に対して、「背景と主題のバランスを考えて、背景がうるさくならないように絞りすぎないことも必要」「画角を広くすることで、視線の誘導を狙ってみるのもよい」「被写体と背景が重なってしまわないように注意する」といったアドバイスがあった。

また画質面では、「しっかりとディテールが残っているのが良い」(萩原さん)とD850を評価する場面もあった。講評会ではA3ノビと大きめにプリントしたが、撮って出しの作品ながらどれも精緻に景色を描き出しており、D850の解像力の高さを感じさせる結果となっていた。

今回のセミナーを振り返ると、現場で写真家に自由に質問できることが写真の上達にとても有効なのではないかと感じた。D850の使い方などについての疑問も併せて、萩原さんは質問に的確に回答しており、メンバーも納得の様子だった。

メンバーそれぞれもこのセミナーを楽しめたようで、投稿されたレポートからもそれが伝わってきた。その辺りも含めてD850に興味のある方は、ぜひメンバーのレポートをチェックしてみてはいかがだろうか。

制作協力:株式会社ニコンイメージングジャパン

Web担当者のスキルを証明する資格を1日で取得!「Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)合格講座」を2018年1月18日(木)に開催 – 時事通信

[株式会社インプレスホールディングス]

インプレスグループでIT関連メディア事業を展開する株式会社インプレス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小川 亨)は、企業のWeb担当者・マーケター向けの有料セミナー「Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)合格講座」を2018年1月18日(木)に開催します。


◇セミナーの詳細・申し込みページ
https://book.impress.co.jp/items/seminar180118
※12月22日(金)まで「超早割」を実施

■1日のセミナーで講義、試験対策、本試験まで実施
自社サイトを利用するユーザーを分析するツールとして、多くのWeb担当者・マーケターが業務で利用しているGoogleアナリティクス。そのスキルを証明するGoogle公式の資格に、「Googleアナリティクス個人認定資格」(Google Analytics Individual Qualification)、通称「GAIQ」があります。
本セミナーでは、Googleアナリティクスについての理解と習熟度を高めるとともに、セミナーの最後に受講者全員でGAIQを一斉に受験。習熟の証として、セミナー内でGAIQに合格することを目指します。「Googleアナリティクスのスキルを社内外にアピールしたい」「GAIQを知っていたが、なかなか学習や受験の時間がとれない」という方に最適です。

■Googleアナリティクスの第一人者が学習と合格をサポート
本セミナーの講師は、Googleアナリティクスの解説書として売上No.1※の実績を残した『できる逆引き Googleアナリティクス』の著者である、木田和廣氏が務めます。

木田氏はWeb解析コンサルタントであると同時に、Googleアナリティクスの第一人者として知られ、2015年にはGoogleアナリティクス公式コミュニティにおいて日本初、現在でも3人しかいない「トップコントリビューター」(発展に大きく寄与した人物)に選出されました。本セミナーでは木田氏の講義のもと、GAIQの取得に必要な知識を身に付けられます。
※Googleアナリティクス関連書籍 大手書店チェーン調べ 2016年10月~2017年9月

■セミナーの概要
No.1解説書の著者が手取り足取り教えます!
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)合格講座【本試験まで実施】
日時: 2018年1月18日(木) 10:00?18:00 ※9:30開場
会場: インプレスグループセミナールーム
東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング23階
地下鉄神保町駅[A9]出口 徒歩1分
受講料: 50,000円(税込 54,000円)
※12月22日(金)までの申し込みは「超早割」として45,000円(税込 48,600円)
定員: 20名 ※お申し込み多数の際は先着順
主催: 株式会社インプレス、株式会社プリンシプル
◇セミナーの詳細・申し込みページ
https://book.impress.co.jp/items/seminar180118

■セミナーの内容とアフターフォロー
第1部:Web解析とGoogleアナリティクス
GAIQの出題範囲を中心に、「自社サイトのユーザーを分析し、改善するとはどういうことか?」といった知識や、Googleアナリティクスの基本使用について、スライドに沿った講義を通じて学んでいただきます。

第2部:出題の傾向は? GAIQ試験対策
GAIQで出題される問題にフォーカスしつつ、習熟の証明に不可欠な知識を深掘りします。出題範囲やテーマ、試験の進め方なども、このパートで紹介します。

第3部:目指せ合格! GAIQ受験会
受講者のみなさんで、GAIQの本試験を一斉に受験していただきます。試験の制限時間は90分間、正解率80%以上で合格となります。

アフターフォロー
万が一、セミナー内でGAIQに不合格となった場合、再受験できるのは7日後以降となります。その再受験に備えて、本セミナー受講後の1か月間は、メールでのご質問に対して講師が無料で回答いたします(セミナーの内容に関連したご質問に限ります)。

■講師プロフィール


木田和廣(きだ かずひろ)
株式会社プリンシプル 副社長
Googleアナリティクス公式コミュニティ/トップコントリビューター

1989年、早稲田大学政治経済学部卒業。豊田通商、カーポイント(現カービュー)を経て、2004年からWeb解析業界でのキャリアをスタートする。2009年からGoogleアナリティクスに基づくWeb解析コンサルティングに従事し、同年より個人資格(GAIQ)を継続保有。株式会社プリンシプルのGoogleアナリティクス公式認定パートナー(GACP)取得にも尽力し、2013年に日本で13社目の認定企業となる。
アナリティクスアソシエーション(a2i)や個別企業向けのセミナーで多数の講師実績を持ち、Googleアナリティクス公式コミュニティでの通算回答数は2,000回以上。2015年にGoogleから同コミュニティ初の「トップコントリビューター」に認定される。

著書に『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版 Web解析の現場で使える実践ワザ 260 Googleタグマネージャ/オプティマイズ/データスタジオ対応』『できる100の新法則 Tableau ビジュアルWeb分析 データを収益に変えるマーケターの武器』(インプレス)がある。
株式会社プリンシプル:https://www.principle-c.com/

■GAIQ(Google Analytics Individual Qualification)とは
Googleアナリティクスの習熟度を認定するGoogle公式の資格で、試験に合格した個人に付与されます。試験はパソコン上で実施し、受験料は無料です。制限時間は90分間、70問が出題され、正解率80%以上で合格となります。
合格後は「個人認定証」を表示・印刷できるようになり、GAIQの資格保有者であることを対外的に示すことができます。資格の有効期間は18か月です。Web担当者・マーケターとしてのスキルを社内や顧客に対してアピールできるほか、今後のキャリアアップにも役立てられます。

以上

【株式会社インプレス】 http://www.impress.co.jp/
シリーズ累計7,000万部突破のパソコン解説書「できる」シリーズ、「デジタルカメラマガジン」等の定期雑誌、IT関連の専門メディアとして国内最大級のアクセスを誇るデジタル総合ニュースサービス「Impress Watch」等のコンシューマ向けメディア、「IT Leaders」、「SmartGridニューズレター」、「Web担当者Forum」等の企業向けIT関連メディアブランドを総合的に展開、運営する事業会社です。IT関連出版メディア事業、及びデジタルメディア&サービス事業を幅広く展開しています。

【インプレスグループ】 http://www.impressholdings.com/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:唐島夏生、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「モバイルサービス」を主要テーマに専門性の高いコンテンツ+サービスを提供するメディア事業を展開しています。2017年4月1日に創設25周年を迎えました。

企業プレスリリース詳細へ (2017/12/13-13:01)

ハッセルブラッドX1Dで使えるマウントアダプター – デジカメ Watch


デジカメ Watch

ハッセルブラッドX1Dで使えるマウントアダプター
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デジカメ Watch. Watch Headline · クラウド Watch · PC Watch · デジカメ Watch · AKIBA PC Hotline! AV Watch · GAME Watch · ケータイ Watch · INTERNET Watch · 窓の杜 · 家電 Watch · Car Watch · トラベル Watch · Watch Video · ネタとぴ · シニアガイド · できるネット · GANREF

【実売速報】コンパクトデジタルカメラ、Androidスマートフォン 2017/12/13 – BCN RETAIL

 家電量販店やネットショップ、PCショップなどの実売データを集計した「BCNランキング」によると、2017年12月11日に販売されたコンパクトデジタルカメラの平均単価は2万3716円、最も販売数の多かったメーカーは、シェア28.9%でニコンだった。

 また、Androidスマートフォン市場において、最も販売数の多かったメーカーは、シェア22.4%でファーウェイだった。(BCNメディア編成部)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

ソニーと村田製がスマホ時代でも強い理由 – ニコニコニュース

グーグルやアップルが台頭すれば、日本の製造業はおしまいだ――。そんな悲観論もささやかれるが、東京大学大学院の藤本隆宏教授は「デジタル時代にも日本に勝機はある」という。代表例はソニーと村田製作所。どちらも強い「補完財」をもつことで、比較優位を保っている。藤本教授と経済ジャーナリストの安井孝之氏の「ものづくり対談」、最終回をお届けする――。(全5回)

■確かに「上空」は握られているが……

【安井】デジタル時代には、「上空」のICT盟主企業に制空権を握られても「地上」でしっかりものづくり企業として強みを生かす道もあると指摘されています。具体的にはどのような生き方でしょうか。

【藤本】日本の経営者層や管理者の多くは「21世紀はあらゆる業界がオープン・アーキテクチャ(開かれた設計思想)になり、グーグルやアップルやアマゾンのようなプラットフォーム盟主企業になるしか繁栄の道はない。しかしそれは今の日本企業には無理だ。ゆえに日本企業には繁栄はない」などと考えているようです。これはデジタル化を一面からしか見ていない過剰な悲観論です。

確かに、アメリカのプラットフォーム盟主企業がグローバル標準インターフェースの獲得、補完財企業群の追随、ネットワーク累積効果などにより信じがたいスピードで成長しているのは、それ自体がすごい産業現象であり、グーグルに学べ、アマゾンに学べという流れも当然です。しかしアメリカでも、プラットフォーム盟主企業になれるのはごく一部の企業であり、それ以外は、従来型の独立製品企業、あるいは上記のプラットフォームに乗っかる補完財企業、端末企業、その部品企業などです。

したがってほとんどの日本企業にとっては、一部の米国プラットフォーム盟主企業に「上空」の制空権はにぎられていることを前提に、いかにして強い独立製品企業、補完財企業、端末企業などになっていくかを考える方が、当面は現実的と思います。そう考えれば、実は上空は、全体として「オープン・アーキテクチャだ、プラットフォームだ」といっても、そのプラットフォームを構成する個々の補完財や端末やその部品は、それが高機能なものである限り、内部構造が「中インテグラル」(擦り合わせ型)のアーキテクチャになりやすい。ここに、チームワークの良い調整型の現場を持つ日本企業にとってのチャンスがあるわけです。

■世界一のシェアをもつ村田製作所のコンデンサー

【藤本】こうした調整集約型あるいは擦り合わせ型の製品分野では、設計の比較優位論、つまり貿易理論的にも、日本企業が比較優位を持ち得ますし、実際にも、そのような能力を持つ国内の優良現場では、今や仕事が来すぎて人が足りないという状況が多くなっています。近年の現場を見ないで「日本の製造業はおしまいだ」と今も言い続けている論者は、まずは、現場現物をしっかり見るべきでしょう。そして、米国のプラットフォーム盟主企業だけでなく、身近な日本の成功企業からも大いに学ぶべきでしょう。

たとえば、そのお手本のひとつは日本企業が依然として強いセラミックコンデンサー産業です。セラミックコンデンサーは電気を蓄えたり、放出したりする電子部品でほとんどの電子機器に使われる電子部品です。スマートフォン1台に数百個も使われます。その中のリーダー的存在である村田製作所は、卓越した技術力、自前の生産技術、すり合わせによる設計品質の高さ、高い品質管理能力といった伝統的な日本のものづくり企業の強みを持っています。世界シェアは30%を超えて世界一です。さらに、「03 06」「02 04」(それぞれ寸法=ミリ)というセラミックコンデンサーの事実上の業界標準を確立した企業でもあります。

【安井】アップルのiPhoneにも大量に入っているということですね。アップルがつくったプラットフォームになくてはならない部品として存在感を持ち、しかも他が追随できない生産能力を持ち続けているケースですね。

【藤本】1個1円以下の部品ですが、同社は年間1兆個以上を生産し、品質を作り込み、全数検査し、アップルなどスマホの盟主企業などに販売し、この事業で約20%の高収益をあげていると言われます。自社製のスマホのコンデンサーを内製したい韓国のサムスン電子は、大量の人材引き抜きで村田製作所の牙城を崩そうとしましたが、結局うまくいきませんでした。

このように、全体のプラットフォーム戦略は「上空」の米国盟主企業が主導しているとしても、その枠組みと整合的な「強い補完財」「強い端末」「強い部品」といったアーキテクチャ戦略を本社主導でしっかりとれれば、高収益が達成できるという証左です。むろんそのためには、現場においては、他者がまねできないクローズドな生産技術、ノウハウが必要です。このような「能力構築を続ける強い現場」と「アーキテクチャ戦略を間違えない強い本社」が両輪で回れば、プラットフォーム盟主企業が君臨するデジタル産業でも、日本の企業や現場が活躍するチャンスはまだまだあります。

■ソニーの稼ぎ頭は「CMOSセンサー」

【安井】他にも同じような例はありますか?

【藤本】最近、突然、史上最高益を計上し、復調してきたソニーの稼ぎ頭である「CMOSセンサー」(画像処理をつかさどる半導体)も同様の好例でしょう。最近私が会った米国人らがスマホやデジタルカメラを買うときに、良い写真を撮りたいということで気にしているのが「CMOSはソニー製か?」という点でした。スマホというオープンな製品群ですが、その中の部品の内部はとてもクローズドでインテグラルな「強い補完財」です。

他にもこうした戦略で戦う優良な中小・中堅製造業が数多く存在しています。実際、優良な国内現場を抱える企業は、中小企業でも中堅企業でも大企業でも、「仕事が来すぎて間に合わない」という悩みを抱えているところが多いことに驚かされます。現場は付加価値の流れる場所であり、よって、潮目の変化は、たとえば東京で新聞を読んでいる本社の人間よりもはるかに早くに察知されているのかもしれないのです。

【安井】このシリーズの4回目で詳しくうかがいましたが、ICT盟主企業が「上空」の制空権を持つのは仕方ないとしても、「低空」でそれなりに存在感を持つには「強い補完財」企業として生き残るということだと思います。だとすれば日本の製造業が今後、どのような分野にどのような戦いを挑むかという戦略づくりを間違えてはいけないですね。

【藤本】私は、製品がクローズドであっても、プラットフォームがオープンであっても、それに関わるものづくり現場は、地道な能力構築で勝機をつかむしかないと考えています。でもこれは企業が成功し、現場が浮かばれるための「必要条件」にすぎません。「必要十分条件」になるには本社の的確な戦略遂行、とくに正しい「アーキテクチャ戦略」の選択がなくてはなりません。

■進めるべきは「現場指向のグローバル戦略」

【安井】これまで「本社」は急激な円高などでは、工場の海外シフトを加速させ、国内の「良い現場」まで閉鎖するような判断ミスを犯しましたが、今後、そのような戦略ミスを減らすにはどうしたらいいのでしょうか。

【藤本】常々私は日本の「本社」が進めるべきは「現場指向のグローバル戦略」だと主張しています。単純な海外移転でも国内回帰でもなく、国内拠点・海外拠点の同時強化を進める、長期全体最適のグローバル戦略です。本社には現場と世界市場を長期視点でみる能力が問われます。つまり「強い現場」、例えば新興国工場を指導しながら自分も現役工場として競争力を破棄する「戦うマザー工場」と、そうした強い現場のネットワークを活用しきる「強い本社」が連携しなければならないのですが、そのためには、現場と本社の双方が、人材育成、つまり「ひとづくり」を強化しなければなりません。

【安井】どのように人材を育成すればいいのでしょうか。

【藤本】たとえば私のいる大学に関して言えば、現場の能力構築については2005年から東京大学ものづくり経営研究センター(MMRC)が「ものづくりインストラクター養成スクール」を開講し、毎年、企業や自治体から派遣される10人前後の現役、シニアの現場技術者に対し、現場改善の手法を座学と実習で教え、それぞれの現場で指導者として活躍できる人材を養成しています。その数は13年で約150人に達しました。また、この「東大スクール」と連携した全国14地域の「地域スクール」、さらには、私が代表理事を務める「ものづくり改善ネットワーク」が開く個人参加の「ものづくりシニア塾」でも、現場の指導員を育てています。

■50歳前に社長にするというイメージを

【安井】現場の愚直な能力構築に必要な人材育成とともに、「強い本社」をつくるにはどうすればいいのでしょうか。

【藤本】日本ではイチから事業を起こす起業家が少ないことも課題ですが、大企業の中で新しい事業を創り出す「社内イノベーター」が少ないことも問題です。ここでは「強い本社」になるために必要な社内イノベーターづくりについてお話します。社内イノベーターに必要なのは、ある種の「プロデューサー」機能です。社内外にある既存の経営資源を活用し、その組み合わせで新たな価値をつくっていくリーダーです。その資質としては、すでにあるものの潜在価値を見極める鑑識眼、社内外の遠隔なものも結びつける広域ネットワーク力、これまでにない結合で新しい価値が生まれることに気づく想像力などです。

【安井】社内の単なる専門家では務まらないし、ネットワークがあっても技術の中身や現場を知っていないと務まりませんね。なかなか高度な能力を持った人材でないといけませんね。

【藤本】社内の政治力学も理解しなければいけません。年次、横並びで昇進、昇格する人事制度では育ちにくいでしょう。経営陣が見込んで選抜した少数の人材に修羅場を経験させる。一人で途上国の拠点をつくってこい、新事業の海外販路を自力で開拓せよ、といった厳しい課題を与え、克服するという経験を繰り返させて、最後は会社全体の難事業をまかせる、という「ファストトラック」で育てる必要があるでしょう。30歳で課長、40歳で役員、場合によっては50歳前に社長にするというイメージです。

■「ファストトラック型」の学生を育てよ

【藤本】一方、東京大学大学院でも2017年度から「社内イノベーター・コース」を開講しました。グローバル企業で社内イノベーターを指向するタイプの学生に対し、基本的な教育をするのが目的です。そのカリキュラムは、3つの「上空の能力」と3つの「地上の能力」に分け、大きく6分野で若手に力をつけさせる教育プログラムを、東京大学マネジメント専攻修士課程の教育の一環として始めています。すなわち、技術リテラシー、知財・標準化・アーキテクチャ戦略、会計・ファイナンス知識、組織ポリティクス、ものづくり現場の組織能力論、ICTリテラシーを教育します。大企業が従来大学に求めてきた「無難で優秀な学部卒業生」に加えて、それとは別のタイプの「ファストトラック型」の学生を育てるルートがあってもいいのではないでしょうか。

【安井】さらなる現場の能力構築と経営人材の育成が急務ですね。

【藤本】この20数年、「慎重なものづくり楽観論」を繰り返しお話しているうちに、「良い現場」はポスト冷戦期の苦闘の時代に比べれば悪材料が減っており、国内優良現場は、徐々にではありますが確実に浮上しています。そうした認識のもとに、製造業でも非製造業でも「良い現場」が増え、さらに強い現場と強い本社の連携が成り立てば、今より明るい日本経済を手にする可能性は決して少なくないと考えています。

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藤本 隆宏(ふじもと・たかひろ)
東京大学大学院経済学研究科教授。1955年生まれ。東京大学経済学部卒業。三菱総合研究所を経て、ハーバード大学ビジネススクール博士課程修了(D.B.A)。現在、東京大学大学院経済学研究科教授、東京大学ものづくり経営研究センター長。専攻は、技術管理論・生産管理論。著書に『現場から見上げる企業戦略論』(角川新書)などがある。
安井 孝之(やすい・たかゆき)
Gemba Lab代表、フリー記者、元朝日新聞編集委員。1957年生まれ。早稲田大学理工学部卒業、東京工業大学大学院修了。日経ビジネス記者を経て88年朝日新聞社に入社。東京経済部次長を経て、2005年編集委員。17年Gemba Lab株式会社を設立、フリー記者に。日本記者クラブ企画委員。著書に『これからの優良企業』(PHP研究所)などがある。

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村田製作所が「CEATEC JAPAN 2017」で展示したロボット「チアリーディング部」。「倒れそうで倒れない」バランスと「ぶつかりそうでぶつからない」というチームワークがポイントだという。(写真=ロイター/アフロ)

河合楽器、撮影した楽譜を電子化 – 日本経済新聞

 河合楽器製作所は13日、楽譜認識・作成ソフトの新シリーズ「スコアメーカーZERO シリーズ」を発売する。スマートフォン(スマホ)やデジタルカメラで撮影した楽譜画像を認識してデータを取り込める。

 スコアメーカーは印刷楽譜を電子楽譜に変換するソフト。作成した電子楽譜を自由に編集したり印刷したりすることができる。名…

バッファロー、データ復旧サービスの対象を他社製品にまで拡大 – デジカメ Watch

バッファロー、データ復旧サービスの対象を他社製品にまで拡大
デジカメ Watch
株式会社バッファローは12月5日、データ復旧サービスの対象を自社製品以外にも広げると発表した。つまりバッファロー以外の製品についても、取り出せなくなったデータを救い出してもらえる可能性が生まれた。ただし有償となり、バッファロー製品よりも料金は高くなる。 同社では今年5月より、HDD、SSDなどストレージ製品のデ

ボッシュの次世代車載カメラ、イメージセンサーはオン・セミコンダクターに – @IT MONOist


 オン・セミコンダクターは2017年11月9日(現地時間)、先進運転支援システム(ADAS)で用いる次世代カメラ向けイメージセンサーのサプライヤーとしてRobert Bosch(ボッシュ)に選ばれたと発表した。

 ボッシュに供給するイメージセンサーは、将来のADAS用カメラに対する自動車メーカーの要求に合わせて設計されており、最先端の機能安全への対応とハイダイナミックレンジ(HDR)を実現する。

 欧州で実施されている自動車アセスメント「Euro NCAP」の評価をはじめ、視界の悪い低照度条件での交通弱者の認識や、視認範囲を広げることによる深刻な追突事故の低減がグローバルで要求されている。これに対応し、同社の新しいイメージセンサー技術では、低照度条件でも歩行者や自転車を認知しやすくする。

 同社の車載イメージングソリューション部門担当副社長兼ジェネラルマネジャーであるロス・ジャトウ氏は「当社は最高クラスのイメージング技術をADASシステムに組み込むため積極的に取り組んでいる。ボッシュとオン・セミコンダクターは、安全性が最も重視される場所である路上や車内で、安全性を向上させる新技術の開発において豊富な実績をもっている」と述べている。

 同じ車載用イメージセンサーの分野では、ソニーがデンソーの受注を勝ち取った。ソニーも日本や欧州の自動車アセスメント「NCAP」の安全性能評価基準に加わる夜間の歩行者検知に対応している。ソニーはスマートフォンやデジタルカメラなどに「Exmor」ブランドのCMOSイメージセンサーが広く採用されてきた。搭載性や耐熱性、耐振性など車載用としての品質を向上させ、車載用でのビジネスを拡大しようとしている。


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【私鉄に乗ろう 33】北越急行ほくほく線 その1 – 鉄道チャンネル

【私鉄に乗ろう 33】北越急行ほくほく線 その1

2017.12.13

※この「私鉄に乗ろう」の写真は、筆者がプライベートな旅で撮影したものです。鉄道会社さんから許可をいただいていませんので、乗車券があれば誰でも入れる場所からの手持ち撮影、スナップ写真です。ポケットに入るコンパクト・デジタルカメラで撮影しています。

旧国鉄の北越北線として1968年(昭和43年)六日町〜十日町間 着工

北越急行ほくほく線は深い山の中を通っています。真ん中辺りにある松代村は1980年代になっても国道253号線薬師峠が雪で不通になるため直線距離で13kmの十日町に行くには柏崎・直江津を通って120kmもの迂回路を使うしかなかったのです。

しかし鉄道敷設計画の当初から地元と旧国鉄の新しい鉄道線に対する思惑に乖離があったためルート決定に様々な曲折がありました。旧国鉄サイドは首都圏と北陸本線を結ぶ貨物輸送の利便を重要視していたのです。実際に着工した後もカーブの曲率を緩くし、勾配も抑える方向で1983年の完成を目指して工事が進みました。

しかし1980年(昭和55年)には国鉄再建法によって工事は凍結されてしまいます。そこで1984年(昭和59年)に第三セクター北越急行株式会社が設立され工事が再開されました。

ここから開業まで時間がかかったのは、ほくほく線まつだい駅とほくほく大島駅との間で鍋立山を貫く9、116.5mの鍋立山トンネルの難工事でした。更に運輸省(当時、現・国土交通省)から北越北線に特急を走らせるアイデアが出されJR東日本などの出資で電化・高速化で工事が1997年(平成9年)にようやく完成、ほくほく線が開業しました。

同時にJR東日本は上越新幹線と越後湯沢で接続し金沢方面とを結ぶ特急「はくたか」の運転を開始しました。2002年(平成14年)には北越急行自社保有の683系8000番台車両が投入され160km/hでの運転が始まり所要時間が140km/h時代よりも1分30秒短縮されました。

2015年(平成27年)3月に北陸新幹線が金沢まで開業したことでほくほく線経由の特急「はくたか」は廃止されました。しかしほくほく線は独自の快速列車スノーラビットを越後湯沢〜直江津間で運行。この区間を1時間で結び、長野方面からの場合、北陸新幹線の上越妙高高原から直江津への所要時間と変わらずに料金は1000円安いという作戦で健闘しています。

筆者は、会社員時代に越後湯沢から特急「はくたか」に乗って何度も富山や高岡、金沢を往復したことがありました。しかし、ほくほく線の各駅停車に乗った経験はなかったのです。

実は2017年12月12日に乗車して撮影しましたが、この日は強風と雪で朝から大糸線は運休、信越本線も一部運休となる事態でした。直江津駅07:34発のほくほく線経由六日町行に乗る為にホームで雪交じりの超冷たい暴風に吹かれていましたが、実に30分近い遅れが発生していたのです。筆者はホームで剰りに寒いので「ガリガリ君」になっちゃうかと思いました。約30分遅れでやってきた北越急行HK100-8か9の「ゆめぞら」とHK100-5の2両編成です。※トップ画像参照

六日町に向けて先頭車両のHK100-5車内。とても親切な運転士さんで、右側のワイパーを動かしてくれるのですが、妙に神経質な方で、動かしっぱなしにはせず、動かしたり止めたりを分単位で繰り返すのです。それで肝心の駅の手前でワイパーが止まっていたりします。(泣)

直江津から犀潟までは信越本線を走ります。黒井駅は通過、犀潟駅が見えてきました。

犀潟駅ホーム。

ダイヤがすごく乱れていて、このほくほく線六日町行の直前に信越本線の長岡行が先行したので犀潟駅で降りたのは1人だけでした。

両側を信越本線が走り、真ん中をほくほく線が進みます。

勾配を登って信越本線を越えて右(東)にカーブします。

登り始めます。

この辺りでも時速80kmはOKです。

さらに速度が上がります。特徴的なスラブ軌道と開床式高架橋。

信越本線を越えて下ってゆきます。

かなりの急勾配です。

高架上をゆきます。

開床式高架橋が続いています。

ようやく築堤の上になります。

くびき駅の予告票。

駅が見えてきました。右の楕円形の駅舎は建築家の毛綱毅曠さんが設計したユニークな駅舎です。

ポイント部分に温水ジェット噴射装置があります。

流石に高規格線路を行くので揺れも少なく快適でスムーズです。これから先は山間部、トンネルが続くことになります。次回【私鉄に乗ろう 33】北越急行ほくほく線 その2に続きます。

(写真・記事/住田至朗)