鴻海の「ニッポン電機再建」第2章へ。次はJDI? – ニュースイッチ Newswitch

 7日、東京・兜町の東京証券取引所に「カーン」と鐘の音が響き渡った。シャープの東証1部復帰を祝う式典だ。戴正呉社長は「就任以来の目標を果たした」と喜んだ。

 シャープは2016年3月末に債務超過となり、同年8月、2部に降格。同月には台湾・鴻海精密工業の傘下となり、鴻海が送り込んだ戴社長の下で経営再建を進めた。鴻海の力を得て業績を急速に回復し、1年数カ月で1部に復帰した。特にディスプレー事業の復調は顕著で、鴻海がシャープ製テレビを安値で拡販する政策が奏功したようだ。

 鴻海はメーカーとして飛躍するため、日本企業の高度な技術を求めており、シャープ買収の狙いもそこにある。今後、シャープを基点に日本で業界再編を仕掛け、日本企業の囲い込みを狙う。

 12月下旬には、シャープはスマートフォンメーカーに、有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)パネルの試作品を提供する。顧客から評価を得た上で、この技術をテコに、有機ELパネルを手がけるジャパンディスプレイ(JDI)との技術提携に持ち込む考えだ。

 鴻海はJDIなど日本企業への出資にも意欲を燃やす。以前は経営難の日本企業に出資する手法に限定されたが、シャープを介することで技術提携する手段も加わった。かつて鴻海による買収には日本の産業界に警戒感もあったが「経営のスピード感は日本企業の参考になる」(清田瞭日本取引所グループ最高経営責任者)と和らいでいる。

 ただ、シャープの再建は道半ば。復調してきたテレビ事業の営業利益は「赤字ではないが、利益は少ない」(シャープ財務担当者)。業績回復は、鴻海が得意とする薄利多売手法に支えられている面が大きい。

 シャープは高解像度の8Kディスプレーと人工知能(AI)を組み合わせ、不審者やインフラ劣化の検出システムなどの事業創出も狙う。18年は、こうした新事業を通じた独自路線も求められる。

(文=大阪・平岡乾)

AQUOS 4Kが画質もOSも一新! よくしゃべるAIoTテレビ「LC-50US5」 – AV Watch

 シャープのAQUOS 4Kが生まれ変わった。4Kテレビの上位モデルAQUOS UH5/US5シリーズは、シャープ国内向けテレビでは初めてAndroid TVを採用したほか、独自のAIoTクラウドサービス「COCORO VISION」により、人の“好み”を学習するなど独自機能を搭載。さらにシステムLSIなども一新したという「フルモデルチェンジ」製品だ。

AQUOS 4K「LC-50US5」

 音にこだわったAQUOS UH5シリーズは、60型「LC-60UH5」と55型「LC-55UH5」の2サイズ、フロントスピーカーのAQUOS US5シリーズは、60型「LC-60US5」、55型「LC-55US5」、50型「LC-50US5」の3サイズで展開する。

 いつもならば、ハイエンドモデルのUH5を選んで評価する、のだが、大画面☆マニアでは、設置を一人でやることもあり、重いモデルは苦手(笑)。UH5だと55型でも30kg以上あるので、あえて売れ筋で軽量なUS5を評価することにした。シャープにもLC-60UH5をプッシュされたが、筆者のわがままを許してほしい(笑)。

 ちなみに、UH5シリーズはバックライトのエリア駆動に対応し、さらに60型は直下型のバックライトの画質的には4Kフラッグシップという位置づけになる。

 今回は、AQUOS US5シリーズの50型「LC-50US5」を取り上げることにした。実売価格は22万円前後。なお、55型は27万円前後、60型が33万円前後だ。

設置性チェック~50型で首振り機能あり。軽量。サウンド良好

 今回も例によって筆者宅で一人でセットアップした。製品はディスプレイ部とスタンド部が分解されて梱包されており、ディスプレイ部とスタンド部とを合体させる方式。

 スタンド部には金属製のフレームをネジ留めして,このフレームにディスプレイ部を引っ掛ける方式だが、一人で作業するのがけっこう難しかった。フレーム側に4つある爪をディスプレイ側にある穴に全て入れてからはめ込むのだが、フレームの下側の爪がやや引っ掛けにくく、コツがいる。二人だとかなり楽だと思うが、一人でできなくはない。

ディスプレイ部の重量は18kg。スタンド部は4kgで、両方合わせても22kg。全然体力に自信のない筆者でも一人で階上へ上げることができた

極薄モデルではないが設置時の前後の張り出し感はない。特に後方が短く、壁に寄せて設置が可能

 寸法はスタンド取り付け後で112.6×27.1×71.9cm(幅×奥行き×高さ)。スタンドは前に張り出しているが、後方への張り出しが少ない独特なデザインで、一般的な大画面テレビよりも、かなり壁に寄せて設置できる。ここは設置時のポイントになりそうだ。

スタンド部

 額縁は上側と左右が共に約11mm。下側は中央部が突起しているのでそこまでを計測すると約35mm。まずまずの狭額縁設計である。

 設置基準面からディスプレイ部下辺までの隙間の距離は約45mm。平均的なブルーレイパッケージを4本積み重ねた高さとほぼ同程度だ。表示画面の最下辺は設置基準面に対して約77mmあたりに来るので、画面がかなり下にくるイメージだ。視聴位置と設置台の高さの関係性を、念入りにシミュレーションしておきたい。

 スタンド部は左右±30°の範囲でスイーベル(回転)する構造。50型クラスでこの機能を搭載している製品は珍しいので、本機ならではの特徴の1点ということができる。

スタンドは左右に±30°回転する。最近の大型テレビでは珍しい機構だ

 表示面はハーフグレア加工相当の「N-Blackパネル」で、これもシャープAQUOSの独自技術になる。表示面に屈折率の異なる透明板を重ねた構造にすることで、表示面からの光を拡散させずに透過させ、かつディスプレイ面に相対する視聴位置付近からの外光は拡散させる。その効果を目で確認したい場合は、LED懐中電灯などを画面に設置させて斜め方向に照らしてみるといい。その鏡像が縦長にビヨーンと伸びて映ることが確認できるはずだ。室内の映り込みは皆無ではないが、一般的な同型テレビ製品と比較すれば少ない。ここも本機の面白い特徴である。

まずまずの狭額縁設計。N-BLACKパネルの採用で室内情景の映り込みは低減されている

 スピーカーシステムはこれもユニークな2.1chシステムを採用。オンキヨーとの共同開発で誕生したというこのサウンドシステムは3Way、5スピーカーシステムというゴージャス仕様。総出力は35W(10W×2ch+15W)。

 メインスピーカーは下向きながらも開口部を視聴者側に向けた前面開口設計。さらに高音再生用のツイーターはユニット自体を視聴者に直接向けている。サブウーファは比較的大型のものを背面側中央に設置する。

 実際の出音はテレビ視聴には十分だし、パソコンやスマホを繋いでのジュークボックス的な活用にも耐えうる音質になっている。少々気になった点と言えば、比較的画面から近い位置で視聴していると、音像がスピーカー開口部のある下側に定位しているような聴感になるところ。視聴距離を十分にとればいいのだが、4Kコンテンツは比較的近場で見ることが奨励されているため、少々気になった。

スピーカー。視聴距離によっては音像が下に感じられるが、音質は悪くない

背面。下部の膨らみはスピーカー部。中央にはサブウーファユニットを組み込んでいる

 消費電力は169W。年間消費電力量は148kWh/年。エッジ型バックライトシステム採用の4Kテレビとしてはスタンダードな消費電力だ。余談ながら、今年話題となった有機ELテレビと比較すると、ほぼ半分の値になる。

接続性チェック~アナログRGB温存。フルスペック4K入力は2系統

 接続端子群は正面向かって左側の側面側にレイアウトされる。左背面側にも一部配置されているものもあるが、メインは側面側だ。

側面側の接続端子群。こちらがメイン

背面側の接続端子群。アナログRGB入力端子に驚く!

 側面側にはHDMI入力が4系統あり、全てがHDCP 2.2対応となっている。ただし、フルスペックの4K(HDR、18Gbps HDMI対応など)はHDMI1/2のみである。

 なお、デフォルト設定では10.2Gbps相当だが、設定を変更することで18Gbps HDMIへ対応可能となる。実際に、筆者が試してみたところ、ちゃんとPCにおいて4KのYUV444、RGB888の60Hz伝送が行なえた。

HDMIの伝送速度を選択する設定。デフォルトは「互換モード」(10.2Gbps)。フルスペックの4K伝送を行なうならば「フルモード」(18Gbps)に設定すべし

 コンポジットビデオとアナログ音声の入力端子は、3.5mmの4極ミニプラグから変換して利用する方式。変換プラグは付属しておらず、市販のものを用意する必要がある。

 映像入力系では、アナログRGB入力端子(ミニD-Sub15ピン)を備えているのがユニークだ。現在発売されているパソコンでもほとんど省略されているが、シャープAQUOSでは、この端子を伝統的に大事にしている。

 側面側には、USB端子が2系統。USB1がUSB 3.0、USB2がUSB 2.0の端子で、テレビ録画用HDD接続にはUSB2を活用する。HDDによる録画機能は2番組までの同時録画に対応。しかも、録画番組とは別の番組を録画中に視聴できる。そう、チューナはトリプル仕様なのだ。テレビっ子にはありがたい。

 USB1はUSBメモリなどの接続を想定したもの。試しにUSBメモリをUSB1に接続してみたが、exFATのUSBメモリは対応対象外というメッセージが表示され利用できず。FAT32だとちゃんと認識するが、手持ちのH.264動画も「不明なファイル」として再生できず。以前のモデルよりもメディア再生適応力が低下したような印象だ。ちなみにFAT32までの対応だと、4GB以上のファイルサイズは再生できない。

 音声出力端子は、側面側にアナログ音声/ヘッドフォン出力の兼用端子、背面側には光デジタル音声を各1系統備えている。LAN端子は背面側に装備し、100BASE-TXまでの対応。IEEE 802.11ac対応の無線LANも内蔵する。

操作性チェック~AIエージェントをテレビで提供するCOCORO VISION

 リモコンは新デザインのもので、おしゃれな白と黒のツートンカラー仕様。上半分の黒いエリアは従来の「テレビリモコン然」としているが、黒いエリアは「COCORO VISION」「COCORO VIDEO」「NETFLIX」「YouTube」といったネットワーク系の機能の呼び出しボタンが列ぶ。よく観察すれば放送種別の切り替えボタンの[地上][BS][CS]の並びに「+」があしらわれたテレビのようなアイコンが描かれているのだが、これもネット配信系サービスへの切り替えボタンになる。

 テレビという装置が、ネット連動機能を重視せざるを得ない状況になってきたことが、こんなところから垣間見られる。

新デザインのリモコン。白黒のツートンカラーでなかなかスタイリッシュだ

白い部分にはネット連動機能がレイアウトされている

 電源オンで地デジ放送画面が出るまでの所要時間は約6.0秒。「クイック起動」を活用しての値だ。最近は2秒台や3秒台のモデルもあるので、もう少し速いとよいのだが。

 地デジチャンネルの切換所要時間は約3.0秒。こちらは標準的な速度といったところ。HDMI→HDMIへの入力切換は約2.0秒。こちらはまずまずの早さ。

 LC-50US5はAndroid TVを搭載するため、[ホーム]ボタンで開かれるのは、映像配信サービスのアイコン画面になる。

[ホーム]ボタンを押して現れるメインメニュー

 「設定」メニューは、このメインメニューの一番下にあり、これを開くと、Androidベースのスマホやタブレット端末の「設定」画面とよく似たメニューが開かれる。メニュー自体のまとめ方は、Android端末ユーザーであれば取っつきやすいと思う。

 画質調整などは[ツール]ボタンからワンタッチで呼び出せる。メインメニューを探らなくて良いぶん、スピーディに調整できるのはありがたい。また、ここの[ツール]メニューの最下段には「基本設定」があり、ここを選ぶと、テレビ関連の調整をまとめたメニューが出現する。Android TVは、テレビ関連設定へのアクセス性が悪い機種が多いが、本機は洗練したメニュー設計となっていると思う。

「設定」メニューは[ホーム]からたどるとアイコン群の一番下にあってアクセス性はよくない

[ツール]ボタンはテレビ関連設定へのショートカットボタン的な役割を果たす

 新リモコンには、他社製品でも採用が進む「音声入力機能」を搭載。別体型の音声入力リモコンを付属させるのではなく、1つのリモコンに音声入力機能を統合させるデザインが一般的になったことは良いことだ。

 音声入力機能はクラウド側にあるAIエンジンとの連携で成り立っているため、年を経るごとに賢くなって使いやすくなっている。

 以前「YouTubeでストリートファイター5のバルログを検索」とやった場合には謎の変換が起きていたのだが、今では、ドンピシャの検索をしてくれる。間違いなく、実用レベルだ。

「YouTubeでストリートファイター5のバルログを検索」がちゃんと通る、音声認識機能

 さて、本機の最大の特徴でもあるシャープが提唱する「AI」と「IoT」を融合させた「AIoT」機能について触れねばなるまい。

 シャープはそのAIoT機能として「COCORO」プロジェクトを昨年から進めてきており、テレビでは今期の4Kモデルを中心に搭載をしてきた格好だ。

 COCORO VIDEO(レンタル型ビデオオンデマンド)、COCORO GAME(クラウドゲーミング)、COCORO MUSIC(定額制音楽配信サービス)といったCOCOROシリーズが搭載されているが、これらは,「既存の類似機能のブランド変更」的なものだが、シャープが一押しとしているCOCORO VISIONは、なかなかユニークなものになっている。

人感センサーでユーザーを認識するとCOCORO VISIONが起動する

 COCORO VISIONでは、ユーザーが普段、よく視聴する番組の嗜好を学習し、自動で類似番組や似た傾向の番組をお勧めしてくれる。これまでも似たような機能は他社製品にも搭載されていたが、AQUOSのCOCORO VISIONでは、人がテレビの前に立ったり、横切ったりすると自発的に電源オンとなり、音声で、そうしたお勧めのコンテンツを読み上げてくれるのだ。音声は男性、女性のどちらも選べ、ときどき「季節の挨拶」なんかもしてきたりするので面白い。テレビ番組以外にCOCORO GAME(クラウドゲーム)の新作や、COCORO MUSIC(音楽配信)のお勧めプレイリストも提案してきたりするので、とても積極的だ。

COCORO VISIONが作動する際にはディスプレイ部最下部が発光する

 スマホ用のCOCORO VISIONアプリもリリースされており、COCORO VISIONの提案をスマホ上からも確認ができる。そのお勧めをすぐに楽しみたい場合は、アイコンやリンクをスマホ上でタッチするだけ。また、テレビ番組の選局やHDMI入力切換もアプリから行なえるのでリモコン的な活用も可能だ。

COCORO VIDEOの起動画面

スマートフォンからもCOCORO VISIONの機能を活用できる

 人感センサーは温度変化をキーにして作動するとのことだが、試した感じでは画面前面付近でモノが動いたり、設置場所周辺が振動しても感知するようだ。

 夜中に起きて飲み物をダイニングキッチンに取りに行ったりして室内照明を付けると人が来たと判断して勝手に本機が始動し「おはようございます」と話しかけてきたときは驚いたが、シャープとしては、Amazon EchoやGoogle Homeのような、各家庭に1台のAIエージェントとして訴求していきたいのだろうか。

 まだ荒削りなところはあるが、シャープが手がける他ジャンルの家電との連携も出来るようであれば、COCOROシリーズは化けるかも知れない。少なくとも、今発売されているテレビで一番、おしゃべりなテレビであることは間違いない(笑)。

 ちなみに、COCORO VISIONがどうしても煩わしいと思う人は無効化もできる。

COCORO VISIONの動作設定。突然しゃべり出すテレビに馴染めないならばオフにすることも可能

 過去モデルでは、設定メニューの項目にカーソルをあてた状態で,リモコン上の[?]ボタンを押すと、その設定メニューに関連した電子取扱説明書にジャンプできたのだが、本機では使えなくなっている。[?]ボタンを押すと、電子取扱説明書のトップページに飛べるだけなのは残念だ。

 最近は、採用機が減ってきている「2画面」機能。これを搭載し続けてくれているのがシャープのAQUOSシリーズなのだが、本機にもちゃんと搭載されている。以前のように[2画面]ボタンが無いのはさみしいが、きちんと使える。同時表示できる2画面の組み合わせは「放送+外部入力」「録画+外部入力」のみで、ディスプレイ製品のような「外部入力+外部入力」の組み合わせには対応しない。

「2画面」メニュー。以前のAQUOSでは[2画面]ボタン一発で呼び出せたが、[ツール]ボタンからメニューを潜って活用する仕様に

親子画面(ピクチャー・イン・ピクチャー)の他、横並び画面(サイド・バイ・サイド)の配置が選べる2画面機能

 表示遅延についても計測した。比較対象は「0.2フレーム(3ms)/60Hz」という低表示遅延性能を誇る東芝REGZA 26ZP2だ。

 測定した画調モードは「標準」と「ゲーム」の2モードだ。

 「標準」モードでは約100msの遅延を確認。これは60fps換算だと約6フレームの遅延と言うことになる。

 「ゲーム」モードでは約33msの遅延を確認。これは60fps換算だと約2フレームの遅延と言うことになる。

 業界で最も早期から「ゲーム」モードを搭載していたAQUOSシリーズだが、競合製品の多くが約1フレーム未満になってきていることを考えると、もう一段の改善を望みたい。

「標準」モードでの遅延時間は約100ms。左が26ZP2、右がLC-50US5。

「ゲーム」モードでの遅延時間は約33ms

画質チェック~黒の締まりも発色も良好。暗色表現がやや苦手か

 LC-50US5の液晶パネルはシャープ自社製ということで、必然的にUV2A液晶パネル(VA型パネル)ということになる。バックライトシステムはエッジ型を採用しており、映像フレーム内の明暗分布に応じた局所的なバックライト明暗制御(エリア駆動)には対応しない。ちなみに、上位モデルのUH5シリーズでは「メガコントラスト」技術という名称で、エリア駆動を導入している。

RGBサブピクセルが綺麗に縦に並ぶストライプ配列

 エッジ型バックライトの場合、映像フレームの平均輝度や、暗部と明部の面積比などを分析して、視覚上違和感の内容に階調を動的に制御していく必要があり、このあたりをうまくやらないと「黒浮き」などが露呈しがちとなる。このあたりのチューニングは、うまく作り込めている。

 バラエティ番組などの明るい舞台セットと照明で照らされた人物中心の映像では、液晶の明るさを効果的に活かした明るいパリッとした液晶映像が楽しめる。

 一方で、暗めの映像では輝度をグッと落とすことで、黒浮きを低減させる工夫を入れてくる。構造上、エリア駆動ができないので、いわゆるフレームバイフレームのバックライト制御を行なっているわけだが、暗部の階調もそれなりに描き出せている。

 もちろん、エリア駆動搭載モデルと比較すれば、本機との表現力の差はあるかと思う。しかしエッジ型バックライトモデルとしては、UV2Aパネルの恩恵もあって黒の締まりはよい。

明暗差の激しいシーンでも、暗い階調と明るい階調の表現を両立できている

 視野角については画面に対して、視線角度が45°あたりを下回ってくるとVA型液晶特有の黒浮きや色変移がわずかにあるが、実用上は問題なし。IPS型液晶にはそうした問題が無いと言われるが、その分、IPS型液晶はネイティブコントラストが低いので、そこは「よしあし」な関係である。

 意地悪に、暗い映像で斜めから見たりすると黒浮きは出てくるが、50型のLC-50US5の場合だと、画面の正面中央から描いた半径1m以上の範囲から見る分には特に違和感はない。

 発色も、テストパターンやテスト画像を見る限りは違和感はない。赤緑青の純色も鮮烈で純度も高い。肌色などの発色も自然だ。

中明色を全画面表示させてユニフォミティ(輝度均一性)をチェック。左右外周がやや暗いがエッジ型バックライトのわりにはまずまず。

 本連載ではお馴染みの分光器による計測もしてみた。今回は測定を各画調モードで行なった。

 バックライトの白色LEDの発光源が青のため、そのピークだけが凄まじく鋭いのは毎度お馴染みの特性だが、それでも、緑と赤のスペクトルの分離感が優秀だ。この赤緑青のスペクトルピークが分離しているほど、それらを混色させたときの発色が理想に近くなるので、本機はその点で優秀だと言える。

 映画コンテンツは、Ultra HD Blu-rayの「ワンダーウーマン」を中心に視聴したが、気が付いた点が何点かある。

 1点目はエリア駆動のないエッジ型バックライトモデルながらも、HDR表現がうまく行なえているということ。

 目映い閃光エフェクト表現や、HDR表現では定番となりつつある太陽の逆光表現などは、HDRコンテンツらしい激しいまでのコントラスト感が楽しめた。本作では、主人公のワンダーウーマンがメタリックワインレッドとも言うような金属光沢の臙脂(えんじ)色と黄金の衣装を纏うのだが、シーンによってはそのハイライト表現がとても立体感を伴って見えていた。

 2点目は、主役一行の暗がりでの隠密行動などのシーンで、暗い肌色や暗い背景の階調が粗く見えたこと。中明色以上の明るい色はとても自然に見えるのだが、かなり暗めの暗色は階調分解能が低く見える。暗色の色味自体は残っているが、縦横軸を色域、高さ方向の軸を輝度域にとった立体的な色表現域、いわゆるカラーボリュームにおいて、暗い色域の分解能が不足している印象を持つ。

エッジ型バックライトシステムにとっては”いじめ”のテスト画像。しかし、UV2Aパネルの恩恵か、意外に黒領域の締まりはいい。

 LC-50US5は倍速駆動にも対応する。機能としては2つのブロックに分かれていて、毎秒60コマの映像を算術合成した補間フレームを挿入することで毎秒120コマ表示させる「倍速液晶技術」と、毎秒24コマの映像を3-2プルダウンさせるだけでなく、その足りないコマを算術合成して毎秒60コマ化する「フィルム・デジャダー」がある。

 双方とも、その振る舞いは優秀で、いつもこの類の機能テストで使っている「ダークナイト」のビル群の上を飛ぶ飛行シーンでも破綻(補間ミス)がないばかりか(フィルム・デジャダー機能)、一般的なテレビ視聴においても(倍速液晶技術)破綻は見られなかった。また、毎秒480コマ相当のバックライトスキャニング(実質的な黒挿入)である「480スピード」モードは視覚上暗くはなるが、もともと本機はかなり明るいため、暗室で見る分には全く違和感なく見られる。

 シャープのAQUOSはもともとこの種の機能に関して優秀だったが、今や熟成の域に達しているといったところか。「ぬるり」としたスムーズ映像表示が好きな人には強い魅力があると思う。

充実の機能&性能のAQUOS 4K

 設置性はコンパクト軽量、省電力性能も優秀。サウンドも良好。HDR映像のコントラスト感は良好だし、明るい色に関しては発色もいい。画質に関しては、暗色がらみに少々課題は感じたが、それ以外は不満はなし。録画機能も充実している。

 COCORO VISIONというAIエージェント機能は、人感センサーまで搭載しているのは面白い。ただ、Amazon EchoやGoogle Homeのような自然言語ベースの対話機能は有していないため、パンチは弱い。せっかくのAndroid TVなので、Google Home miniくらいの機能があればもっと楽しくなりそうだ。いま、4Kテレビに必要な要求を満たした、満足度の高い製品になっている。

 なお、AQUOS 4Kの最上位「UH5シリーズ」は、50型「LC-55UH5」が35万円前後、60型「LC-60UH5」が36万円前後だ。50型のLC-50US5より10万円以上高価だが、55/60型の価格差はUH5/US5シリーズ間であまり大きくないため、55型以上を選ぶのであれば、UH5シリーズが魅力的かもしれない。画質面では、UH5ではバックライトエリア駆動に対応し、さらに60型は直下型バックライトとい特徴もある。貸出を断っておいてなんだが(笑)、今後機会があれば、LC-60UH5の画質も確認したい。

JDI,画素密度約800ppiのVR HMD専用超高精細液晶パネルを発表。第2世代VR HMDは有機ELではなく液晶がメインに? – 4Gamer.net


 2017年12月12日,液晶パネルメーカーのジャパンディスプレイ(以下,JDI)は,東京都内にて製品発表会を開催し,VRヘッドマウントディスプレイ(以下,HMD)専用という新型液晶パネルを発表した。3.6インチサイズで解像度1920×2160ピクセル,画素密度が803ppi(pixel per inch)という高精細さが特徴だ。
 VR HMD専用を謳うこの液晶パネルは,既存のVR HMDが使う液晶パネルや有機ELパネルと何が違うのか,発表会で明らかになった概要をレポートしよう。

VR HMD専用液晶パネルを使ったHMDを想定したデモ機。VR映像を覗き込むためのものなので,被って動いたりはできない
JDI,画素密度約800ppiのVR HMD専用超高精細液晶パネルを発表。第2世代VR HMDは有機ELではなく液晶がメインに?

2枚並べると4K解像度の超高精細IPS液晶パネル

 4Gamer読者には,JDIという企業を知らないという人もいそうなので,まずは簡単に同社について説明しておこう。
 JDIとは,ソニーや日立製作所,東芝,パナソニックといった国内電機メーカーにおける液晶パネルの開発や製造部門を統合したディスプレイパネルメーカーだ。鴻海精密工業の傘下に入ったシャープを除く,国内に残っていたパネルメーカーのほとんどを束ねて作られたため,「日の丸ディスプレイメーカー」とでも言うべき企業である。

 JDIは,テレビやサイネージ用の大型液晶パネルではなく,小サイズで高精細なモバイル機器向けの液晶パネルを主力商品としており,小サイズ液晶パネルにおける市場シェアはそれなりに大きい。一般消費者向けの製品で言うと,Nintendo SwitchやiPhoneシリーズが,JDI製液晶パネルを採用する代表事例といったところか。そんなJDIが,“VR HMD専用”という触れ込みで,新しい小型液晶パネルを発表したというわけだ。

VR HMD専用液晶パネルの説明を担当した原山武志氏(JDI ディスプレイソリューションズカンパニー ディスプレイソリューションズ第1事業部 商品部 応用技術1課 課長)

 説明を担当したJDIの原山武志氏によると,VR HMD専用液晶パネルは,冒頭で触れたとおり3.6インチサイズで解像度1920×2160ピクセル,正方形よりはわずかに縦長の形をしたIPS方式の液晶パネルで,画素の配列はRGBストライプ配列であるという。このパネル1枚が片眼用で,2枚を左右に並べてゴーグル内に組み込むことで,VR HMDを構成するという仕組みだ。
 最大垂直リフレッシュレート(フレームレート)は90Hzで,中間調応答速度は,IPS型液晶パネルとしては最速レベルという4.6ms。しかも,「オーバードライブ駆動は用いずに,この速度」を実現していると,原山氏は明言していた。

 このパネルでVR HMDを構成すると,両眼分で描画するピクセル総数は3840×2160ピクセルとなり,いわゆる4K解像度と等しくなる。近い将来のハイエンドGPUであれば,4K解像度のVRコンテンツを90Hzで描画することも,無理難題ではないだろう。

JDIが発表したVR HMD専用液晶パネルのスペック
JDI,画素密度約800ppiのVR HMD専用超高精細液晶パネルを発表。第2世代VR HMDは有機ELではなく液晶がメインに?

 表現可能な色域は,「xy色度図上での70%をカバー」とのこと。液晶ディスプレイのスペックで見かける「sRGB色空間カバー率が何%」といった表現での説明はなかったが,説明どおりなら,sRGB色空間カバー率にして100%以上なのは間違いないだろう。

 最大輝度は150nit(=150cd/m2)。一般的な液晶ディスプレイが250〜300nit程度なのに比べると低い値だが,これはVR HMDでは目に近い位置で表示するので,高い輝度である必要がないためである。
 ネイティブコントラスト比は700:1と,こちらも1000:1程度が一般的な液晶ディスプレイに比べると低い。これはIPS型液晶パネルであるためとのことだった。なお,バックライトシステムはエッジ型で,画面全体を明滅させるバックライト制御の全面黒挿入にも対応するという。

 原山氏は,パネルの価格がいくらになるかを説明しなかったが,スペックからして,相応に高価な物なのは間違いない。しかし,「両手では数え切れないほどの顧客を,すでに得ている」(原山氏)とのことで,量産の準備は万端であることに自信を示していた。
 ちなみに,VR HMDのメーカーからは,今回のVR HMD専用液晶パネルよりもさらに高解像度なパネルを求める声もあるようで,JDIは,2019年頃のリリースを目標に,さらに高精細な1000ppi級の液晶パネルを開発中ということだった。

VR HMD専用液晶パネルの開発ロードマップ。2019年頃には1000dpiに到達する見込みだそうだが,対する有機ELパネルは,現状でも800ppiに達していないし,2019年に1000ppiに達する見通しもない
JDI,画素密度約800ppiのVR HMD専用超高精細液晶パネルを発表。第2世代VR HMDは有機ELではなく液晶がメインに?

高解像度化は液晶パネルが有利

応答速度や残像感も実用に耐えうるレベルを実現

分解したPS VRのレンズユニット(左)と有機ELパネル(右)
JDI,画素密度約800ppiのVR HMD専用超高精細液晶パネルを発表。第2世代VR HMDは有機ELではなく液晶がメインに?

 PlayStation 4用のVR HMDである「PlayStation VR」(以下,PS VR)をはじめとして,HTCの「Vive」,Oculus VRの「Rift」のいずれも,ディスプレイパネルには有機ELパネルを採用している。そのため,VR HMD用のディスプレイパネルと言えば,有機ELパネルが主流という印象が強い。実際,原山氏も,「ネイティブコントラスト性能や応答速度の面では,有機ELパネルに優位性がある」と認めてはいる。
 その一方で原山氏は,「より高解像度の映像パネル製造においては,やはり液晶パネルに優位性がある」としたうえで,「接眼レンズで拡大して見るVR HMDでは,同一ドットピッチのパネルで比較した場合,画素開口率の高い液晶パネルのほうが,格子感の少ない映像が楽しめる」のが利点であるという。
 そして,この利点を生かせば,VR HMD市場においても液晶パネルが有機ELパネルに勝つ可能性はあるというのが,JDIの見方というわけだ。

 液晶分子の配列を制御し,その旋光性を利用して表示を行う液晶パネルは,その仕組み上,応答速度において有機ELパネルを上回ることは,物理的にありえない。しかし原山氏は,「現行(のVR HMD専用液晶パネル)でも90fpsに対応済みであり,将来的には120fpsに完全追従できる液晶パネルの開発に目処が付いている」として,「VR HMDでの実用上,(応答速度で)問題が出ることはない」と主張する。
 また,バックライト制御による黒挿入によって,残像感も十分に低減できるとのことだった。

黒挿入で残像感を減らす技術は,とくにテレビ用途では珍しいものではないが,JDIのVR HMD専用液晶パネルは,消費電力の制約が大きいモバイル機器クラスのパネルで,黒挿入を実現しているのがポイントであるという
JDI,画素密度約800ppiのVR HMD専用超高精細液晶パネルを発表。第2世代VR HMDは有機ELではなく液晶がメインに?
通常の表示(写真左)と,高フレームレート×黒挿入(写真右)による表示を比較したデモ。写真で見ても意味はあまりないが,左側は残像が見えるものの,右側は見えないというものだった
JDI,画素密度約800ppiのVR HMD専用超高精細液晶パネルを発表。第2世代VR HMDは有機ELではなく液晶がメインに?

「画素の格子」を感じさせないVR映像に感動

 さて,発表会場では,今回のVR HMD専用液晶パネルを組み込んだVR HMD試作機によるデモを体験できた。VR HMD試作機といっても,今回はあくまでも映像の精細さや残像感の少なさを体験するものなので,台座に固定したデモ機のゴーグルを覗き込むだけで,頭に被って動き回ることはできない。

 デモ機の映像は,非常に解像感の高いもので,液晶パネルの画素間にある隙間が格子のように見える“格子感”は,かなり少ない。残像感の少なさもポイントだ。筆者が見たところ,バックライト制御による黒挿入の効果もあってか,映像が高速でスクロールしても残像感は感じなかった。

 既存のRiftやViveは,片眼あたりの解像度が1080×1200ピクセル,PS VRは同960×1080ピクセルなので,同1920×2160ピクセルというVR HMD専用液晶パネルの解像感は段違いだ。
 そもそも,RiftとViveの有機ELパネルは,画素の配列がペンタイル(千鳥足配置)方式なので,もともと解像感が低い。PS VRはRGBストライプ配列なので,スペックのわりに解像度が高く感じられるが,JDIのVR HMD専用液晶パネルは,そのPS VRより4倍も画素数が多いのだ。高精細に見えるのは当然と言えば当然である。

VR向けディスプレイパネルの精細感を比較した写真。左端がソースの写真で,左から2枚目は400ppi,右から2枚目は600ppiの従来型液晶パネルで表示した状態を拡大したもの。右端がVR HMD専用液晶パネルで表示した状態だ。精細感の高さや格子状の模様が見えないことが分かる
JDI,画素密度約800ppiのVR HMD専用超高精細液晶パネルを発表。第2世代VR HMDは有機ELではなく液晶がメインに?

 デモを体験した限りでは,JDIの主張どおり,有機ELパネルから大きく見劣りする印象はない。だからこそ,「両手では数え切れないほどの顧客」を獲得できているのであろう。

2018年以降に登場する次世代VR HMDは液晶がメインに?

 最近,ディスプレイパネル業界に流れている噂では,2018年以降に登場するであろう第2世代のVR HMDでは,液晶パネルを選択する製品が増えるだろうと言われている。今回,JDIが発表したVR HMD専用液晶パネルは,この噂にある程度の信憑性があることを裏付けたように思える。
 現行のVR HMDは,片目あたりの画素数が約100〜約130万画素程度だ。しかし次世代VR HMDが求めるパネル解像度は,その2倍でも少ないという。GPU性能の向上も考慮すると,画素数は現在の3〜4倍というのが適当と見込まれている。
 RiftやViveのパネルサイズは3.5インチだ。ここで高画素化のために大型のディスプレイパネルを使おうとした場合,接眼レンズの光学設計も改めなくてはならない。既存の光学設計をベースとして,パネルサイズを現在のVR HMDから大きく変えることなく画素密度を3〜4倍に上げるには,JDIの新パネルが達成した3.6インチで800ppiというスペックは,実に理想値に近いものなのだ。

 それに対して,800ppiの画素密度を有する有機ELパネルを量産するのは,現状では難しい。RGBストライプ配列の画素構造を採用するものは,とくに難しいという。ppi競争において,有機ELパネルは液晶に対して,一歩も二歩も遅れているのである。

 2018年以降は,PCと接続するタイプだけでなく,オールインワン型のVR HMDも,さまざまな製品が登場してくるだろう。それらの製品が,液晶パネルを採用するのか,それとも今までどおり有機ELパネルを採用するのかは,近いうちに分かるはずだ。JDIの発表したVR HMD専用液晶パネルは,その未来を占ううえで,重要な意味を持っていると言えよう。

Bang&OlufsenとLGの新しい有機ELテレビ – 朝鮮日報

Bang&OlufsenとLGの新しい有機ELテレビ

 エンターテインメントブランド「Bang&Olufsen」が13日午前、ソウル市江南区のフラッグシップストアで、「BeoVision Eclipse」のPRを行った。

 今年のIFA2017で公開された有機ELテレビ・BeoVision Eclipseは、LG電子のテレビ部門とBang&Olufsenの共同作品で、サウンドバー形式の3チャンネル・サウンドセンタースピーカーがテレビと接続されている。

 BeoVision Eclipseは、アルミタイプとファブリックカバータイプの2種類あり、価格は55インチ型が1790万ウォン(約186万円)、65インチ型が2390万ウォン(約248万円)で販売される。

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有機ELテレビ完全読本 – ステレオサウンド – Stereo Sound ONLINE

HOME > レビュー >  有機ELテレビ選びのバイブル『有機ELテレビ完全読本』が12/14発売。これ一冊で仕組みから製品まですべてが分かる!

2017年12月12日/HiVi編集部

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有機ELテレビ選びのバイブル『有機ELテレビ完全読本』が12/14発売。この一冊で仕組みから製品まですべてが分かる! – Stereo Sound ONLINE

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2017年12月12日/HiVi編集部

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【材料】ビックカメラは上場来高値更新、ボーナス商戦でテレビ好調と報じられる – 株探ニュース

ビックカメラ <日足> 「株探」多機能チャートより

 ビックカメラ3048>は7連騰で実質上場来高値を更新している。きょう付の日本経済新聞で、「今冬のボーナス商戦で高額品の売れ行きが好調だ。百貨店は高級時計や冬物衣料の販売が前年よりも伸び、家電量販店ではテレビなどが好調だ」と報じられており、これを手掛かり材料視した買いが入っているようだ。

 記事によると、家電量販店では有機ELテレビの伸びが目立つとしており、ヨドバシカメラ(東京都新宿区)では4~10日にかけて、金額ベースで7倍売れたと紹介。これを受けて、ビックカメラにも売り上げ好調の思惑が働いているようだ。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

韓国が緊張!日本企業が有機ELディスプレーで猛追撃=「韓国メーカーへの打撃は明らか」「韓国企業も研究はしていたけど…」―韓国ネット – Record China

2017年12月8日、ジャパンディスプレイ(JDI)グループのJOLEDが大型の有機発光ダイオード(OLED)パネルの生産に成功して製品出荷を本格的に開始したことについて、韓国・朝鮮ビズが報じた。

JOLEDはこのほど、低コストの生産方式を用いたOLEDパネルの出荷を開始した。同社は今回、インクジェットプリントと類似した生産技術を用い有機発光材料をガラス基板に印刷する方式を採用。真空蒸着室の金属マスクが不要となり、従来用いられていた蒸着工程より20〜30%のコストダウンが可能だという。

これを報じた日本のメディアは、日本国内での資金調達が難しい場合、JOLEDが中国や台湾などの海外企業にも投資を求める可能性が大きいと展望。モバイル機器やテレビなど主要なOLEDディスプレーパネルの適用分野で先行する韓国ディスプレーメーカーに対抗し、OLED連合が形成される可能性を伝えている。

一方、市場調査会社各社は、テレビ用大型OLEDパネルの分野では韓国のLGディスプレイが、モバイル用OLEDパネルは韓国・サムスンディスプレイがすでに市場を掌握しているため、JOLEDが大型OLEDパネルの量産を開始しても、両韓国メーカーと直接競合せずニッチ市場を狙う戦略を選ぶと見通している。

これについて韓国の業界関係者は、「JOLEDの低コストでの量産を機に、別の日本企業と台湾企業も市場に参入する可能性が大きくなった」とし、「OLEDの分野でも生産性・競争が激化すれば、韓国のディスプレーメーカーの収益性に否定的な要素として作用するだろう」と述べた。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「プリンティング方式は韓国企業も研究はしていたけど…」「技術力のある日本がOLEDを安価に製造する工程を採用したら韓国メーカーへの打撃は明らかだが、その分、製品価格は安くなる」など、JOLEDが開発・量産化を行った製造プロセスに関連した意見が寄せられている。

また、「ほんの数年前までは、韓国が日本に追いついたという論評に日本では笑いが起きていたのにね」「10年前は日本の家電製品販売店に行けば、LGやサムスンは安値でたたき売られていたが、今では売り場の中央に展示してあって日本製品を圧倒している」など、OLEDで先行する韓国企業の発展ぶりに感慨深げな声も複数みられた。(翻訳・編集/三田)

【実売速報】有機ELテレビ、Bluetoothヘッドセット 2017/12/12 – BCN RETAIL

 家電量販店やネットショップ、PCショップなどの実売データを集計した「BCNランキング」によると、2017年12月10日に販売された有機ELテレビの平均単価は36万132円、最も販売数の多かったメーカーは、シェア47.4%でソニーだった。

 また、Bluetoothヘッドセットの平均単価は1万488円、最も販売数の多かったメーカーは、シェア19.4%でエレコムだった。(BCNメディア編成部)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

【実売速報】有機ELテレビ、Bluetoothヘッドセット 2017/12/12 – BCN … – BCN RETAIL

 家電量販店やネットショップ、PCショップなどの実売データを集計した「BCNランキング」によると、2017年12月10日に販売された有機ELテレビの平均単価は36万132円、最も販売数の多かったメーカーは、シェア47.4%でソニーだった。

 また、Bluetoothヘッドセットの平均単価は1万488円、最も販売数の多かったメーカーは、シェア19.4%でエレコムだった。(BCNメディア編成部)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。