今年最速のミニ四駆は? ジャパンカップ2017チャンピオン戦レポ

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2017年10月16日 19時10分更新

文● アカザー 編集●南田ゴウ/ASCII編集部

 どうも、ミニ四駆大好きアカザーです! ついにこの日がやってきました。ミニ四駆レーサーの天王山、ミニ四駆日本一決定戦こと「富士通乾電池 提供 ミニ四駆ジャパンカップ2017チャンピオン決定戦」です。

 10月19日、東京・お台場のMAGA WEB(メガウェブ)のトヨタ シティショーケースには、6月8日の東京大会1を皮切りに、全国15会場で行なわれた各大会を勝ち上がった代表選手達が集結。2017年度のミニ四駆レーサー最速を決める、ミニ四駆ファン注目のレースが開催されました。

誰も走ったことのない特別レイアウトでの高速バトル

 戦いの舞台は今年の6月から4ヵ月ほど各地の大会で使用され、すでにお馴染みとなった「グレートクロスサーキット2017」。各セクションを入れ替えることで4つのコースが再現可能なグレートクロスサーキット2017ですが、今回使用されたのはそのどれとも違う、チャンピオン決定戦用のオリジナルレイアウトです。



誰も走ったことがない、チャンピオン決定戦専用のコースレイアウト この日の午前中に開催された東京大会EXで使用した、「グレートクロスサーキットタイプBミラー」をもとにレイアウトを変更

 その名も「グレートクロスサーキット2017ファイナルバージョン」です。グレートクロスサーキットタイプBミラーのレイアウトをベースに仕様変更。通常2枚の「ダブルバウンシングストレート」を3枚に、通常2枚の「ルーズロード」は2枚にとそれぞれ1枚ずつ増量。 今なら1枚お得! といったうれしいコトはまったくなく、通常200メートル超の歴代でも最長クラスの長さを誇った、グレートクロスサーキットがさらに長く約216メートルの超ロングコースに。



マシンが左右に振られるロングルーズストレートは2枚に マシンが上下に揺さぶられるダブルバウンシングストレートは3枚に

 変更が加えられたのがともにストレートセクションというコトで、当然スピードがさらに上がっているであろう直後のコーナーでのクラッシュ率まで増量です! 特にダブルバウンシングストレートが3枚に増量された「ダブルバウンシングストレート(プラス1)」のストレートエンドでは、今シーズンの公式コースでは誰も体験したことがない未知のスピードに。これは直後の「富士通POP」コーナーでブッ飛ぶクルマが続出する予感です。

ストレートでスピードの乗ったマシンが、奥から手前の左コーナーに進入するレイアウト

 そのコースを攻略するためにピットエリアでは、参加選手たちが入念な調整を開始。調整後はスピードチェッカーで確認します。そしてコレだ! というマシンに調整できた選手は車検エリアで車検を受け、マシンはレースまでこのチャンピオン決定戦専用のガレージで保管されます。このレース前の張り詰めた空気感こそ、チャンピオン決定戦です!



車検場の横にはスピードチェッカーを完備 ピットエリアでは入念な調整を行なう参加選手達の姿が


車検を終えた選手達のマシンは、レースまで専用のボックスで保管される

レース参加者以外も楽しめるブースやイベントが目白押し

 ジャパンカップ恒例のイベントとなる、マシンのデザインを競う「コンクールデレガンス」のレベルも年々アップしています。もうこれは、塗装とかスケールモデル並みの完成度です。ミニ四駆にプロジェクションマッピングとか!



各大会でコンデレを受賞したマシンがエントリー

白く塗られたポリカーボネイト製ボディーにプロジェクションマッピング

 そのなかで、今年の「コンクールデレガンス ジャパンカップチャンピオン」に輝いたのがコチラのマシンです。

西日本大会EXでもコンデレを受賞した、こーぢ氏製作の「D.D Complete!」が受賞

 また、会場内の「ミニ四駆ワークショップ」では、参加費972円を支払えば「ヒートエッジ」「ブラストアロー」「ゴッドバーニングサン」の中から好きなマシンを1台選び、その場で作ることができるワークショップを開催。電池も1セット付属する親切ワークショップなので、つくったマシンをワークショップコーナー内の特設コースで走らせて遊ぶこともできます。

工具やドライバーの貸し出しに加え、スタッフのアドバイスも受けられるお得なサービス

 「ミニ四駆展示コーナー」では、1982年から2017年のこれまでのミニ四駆のなかで、マイルストーン的なマシンが展示されました。



ミニ四駆は今年で35周年なんですね

 「ミニ四駆販売コーナー」では、もはや恒例となったジャパンカップ記念商品などの販売もありました。


10時から17時まで特設ショップがオープン



記念ロゴが入った「HGカーボンマルチワイドステー J-CUP2017」や「HGカーボンマルチ補強プレート J-CUP2017」、「ジャパンカップ2017 Tシャツ」などは定番のアイテムですね



コロコロアニキとのコラボアイテム「コロコロアニキ SPパーツセット J-CUP 2015」と、「19mmアルミBローラー コロコロSP」なども人気の商品



隠れた人気アイテムがコチラ。金属プレートのような厚みのある「クリスタルステッカー」と、レースでも重宝する「タミヤネックストラップ」

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悪いやつらは大体友達! 牢屋の中で私腹を肥やすVRゲーム「Prison Boss VR」

MoguraVRのゲームとって出し
第53回

夜な夜な“ブツ”を作って売り払い、ムショの“ドン”を目指せ

2017年10月16日 18時30分更新

文● やましん/Mogura VR

 今回紹介するのは刑務所の“ドン”を目指すVRシミュレーションゲーム「Prison Boss VR」だ。「“ドン”を目指す」とは言ってもプレイヤーは牢屋の中、つまり捕らえられている側。昼間は善良な囚人として過ごし、夜は看守の目を盗んで違法な“ブツ”を作って売り払う、そんなスリリングな刑務所生活を楽しむゲームである。

 スタートは質素な牢屋の中。本ゲームの目的は刑務所生活を漫然と過ごすことでも、牢屋から脱出することでもない。ほかの囚人とうまく手を組み、刑務所の中にいながらにして私腹を肥やしていくことである。そのためにも昼間は他の囚人とコミュニケーションを取り、関係を良好に保っておこう。

 大したことはできない日中から、ひとたび夜になれば本領発揮。プレイヤーは引き出しや棚から素材を取り出し、牢屋の中で様々な“ブツ”を作ることになる。煙草を作ったり、怪しげなメモを書いたり、こっそりアルコールを密造したり…… と、様々なものをクラフトし、これを売りさばいて利益を得る。クラフトは夜の間しかできないので、効率よく進めておきたいところ。

 もちろん刑務所の看守たちもサボっているわけではない。定期的に巡回している看守に現場を押さえられてしまうと、素材や完成したブツは没収。オマケに強制的に朝になり、作業時間がなくなってしまう。バレないように材料や完成品を引き出しなどにしまってやりすごそう。見つかるか見つからないかのスリルを味わうのもこの作品の醍醐味ではあるが、なるべく事は穏便に済まるのがスマートだ。

 苦労して作ったブツはほかの囚人に売り払って換金できる。稼いだお金は牢屋の中にある家具を新調したり、“ブツ”を作るための素材を購入したりといった用途に使える。家具は新しくすることで“ブツ”の製作を有利に進められるようになっているが、家具ばかり買っていると資金が底を尽き、“ブツ”を作るための素材を買えなくなってしまう。効率アップのための家具か、それとも直接“ブツ”にできる素材か。どちらを買うべきかの見極めが肝心だ。

 いつもプレイヤーの牢屋に来る金髪の囚人にあいさつをすると、物品を購入できる。また、金髪の囚人が差し出してくる段ボールに“ブツ”を放り込むと換金することができる。購入した素材や手に入れたお金は、きちんと棚や引き出しにしまっておくのを忘れずに。

 本作には地道なシミュレーションゲームであり、ド派手な銃撃戦やカーチェイスといった要素は存在しない。ひたすら看守の目を盗んで“ブツ”を作り、利益をあげることがゲームプレーの中心だ。また、細かい動作の作りこみはなかなかのもの。VRゲームにすっかり慣れているというプレイヤーは、そういった箇所を観察してみるのも面白いだろう。地道な作業を楽しめるプレイヤーや、「ちょっと悪いことをVRでやってみたい……」そんな人にオススメだ。

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とにかくカンタンな全録機「ガラポンTV六号機」登場

2017年10月16日 18時00分更新

文● ハシモト/ASCII.jp編集部

「ガラポンTV六号機」
「ガラポンTV六号機」

 ガラポンは10月16日、ワンセグによる全チャンネル(8チャンネル)録画機「ガラポンTV六号機」を発表した。レンタル提供のみで、10月16日より受付開始。価格は月額1350円。

ワンセグで全チャンネル録画を実現するガラポンTV ワンセグで全チャンネル録画を実現するガラポンTV

 ガラポンTVは8チャンネルの番組を最大4ヵ月分録画して、スマートフォンやPCで視聴できるレコーダー。新機種は外観こそ従来の「ガラポンTV五号機」と同じだが、内部のハードウェアはすべて一新。CPUもMarvelからSTMicroのものに変更されている。

 ハードを一新して目指したものは「シンプル・簡単」な操作性。実際、今回は追加された機能はない。

 ガラポンTV五号機でレンタルサービスを開始したところ、ユーザー層が広がったが、反面、設定が難しいという声が多くなったという。


マニュアルが大幅減

宅外接続もより簡単に
マニュアルが大幅減 宅外接続もより簡単に

 そこで、五号機では20ページのマニュアルが必要だった設定を1枚にまで減らし、アンテナとネットにつなげばセットアップを完了できるまでに簡素化した。宅外接続も、ルーターが自動ポート開放ができない場合はP2P接続に移行する。

機能を簡素化 機能を簡素化

 また、五号機までは、SNS対応多機能プレーヤー「TVサイト」、シンプルプレーヤー「TV端末」、認証などを行なう「ガラポンWEB」という3つの機能があったが、六号機ではTVサイトのみに集約。TVサイトですべてが行なえる。

多重音声の変換が録画時に行なえるようになった 多重音声の変換が録画時に行なえるようになった

 多重音声の場合は再生時に音声変換をする必要があり、ダウンロード時は音声変換→ダウンロードという2ステップが必要だったが、六号機では録画時に音声を変換するので、ダウンロードも1ステップで行なえる。

 さらに、六号機はレンタルのみの提供とすることでラインナップを絞り、より分かりやすいモデル構成とした。これにより、年間3万ユーザー増を目指すという。

「MiyouTV」とガラポンTVの連携が可能に 「MiyouTV」とガラポンTVの連携が可能に

 あわせて、未来検索ブラジルの「MiyouTV」との連携を発表。MiyouTVは録画したテレビ放送に2ちゃんねるの実況スレのコメントをオーバーレイして再生できるソフトウェア。

 MiyouTVはPCの全録環境を構築する必要があったが、ガラポンTVに対応することでより簡単に利用できるようになった。

 

ガラポン代表取締役の保田歩氏、ひろゆき氏、未来検索ブラジル代表取締役の竹中直純氏の座談会も行なわれ、テレビの現状と未来について話し合われた
ガラポン代表取締役の保田歩氏、ひろゆき氏、未来検索ブラジル代表取締役の竹中直純氏の座談会も行なわれ、テレビの現状と未来について話し合われた

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「Halo」シリーズ、Windows MRのローンチタイトルに

「Haloの世界を楽しく紹介する」コンテンツ

2017年10月16日 17時30分更新

文● みたらし/Mogura VR

 マイクロソフトの『Halo』シリーズが、Windows MRのローンチタイトル「Halo: Recruit」として10月17日に配信されることが明らかになった。

 本格的なゲームタイトルではなく、マイクロソフトは「Haloの世界を楽しく紹介する」コンテンツだという。同社は現在、Windows 10で体験できる没入型MRヘッドセットの展開を勧めており、本作で「プレイヤーは複合現実感で「Halo」シリーズの象徴的なキャラクターたちと対面することができる」としている。

ガラケーからiPhone SEに乗り換えると3万7800円引きは安くなりすぎ

編集部厳選、いまお買い得な製品はこれだ!
第61回

2017年10月16日 17時00分更新

文● 貝塚


実はスマホに変えたいんだよな〜という人、いませんか?

 「スマートフォンは使いにくい、またはスマートフォンですることがないので、ガラケーのままで十分だ」と、ガラケーを使い続けている人も、まだ少しはいらっしゃるかもしれません。

 数年前まで、このように主張している方は結構いました。すごく共感できる話ではあります。「ガラケーで十分事足りるので、スマートフォンにする必要が特にない」という意見。

 かくいう私も、はじめてスマートフォンを買う前は、「スマートフォンとか必要あるかな?」と思っていましたし、いまだに時々、「ガラケーでも大きな不便はないかもな」と思うこともあります。

 が、やっぱり持っていたら持っていたで便利なもの。すでに生活に馴染んでいるので意識することも少ないですが、業務上の書類を出先から確認したり、ごく簡単な編集をしたり、待ち合わせの時に、自分の居場所を位置情報として知らせたり……何年も使っていて、いまだに「便利だなあ」と感じることが多いのも事実。

 何が言いたいのかというと、ガラケーを使い続けている方が、お得にスマートフォンに乗り換えられるキャンペーンがあります。特に必要性のない方や、これまでためらっていた方、もし変えたい気持ちがあるのなら、この機会に乗り換えてみるのもいいのでは?


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1万6200円、高強度・軽量素材な「カーボン財布」の二つ折りタイプ!

驚異的な軽さ!鉄の10倍の強度!高級素材リアルカーボン使用
「FRUH」リアルカーボン・ショートウォレット ブラック

 カーボンファイバーで鉄の10倍の強度を実現したFRUH(フリュー)の「リアルカーボン・ショートウォレット ブラック」を紹介します。

 宇宙開発やモータースポーツ、航空などといった現場で多く使用されている、軽くて頑丈なカーボンファイバーを使用した2つ折りタイプの財布です。財布内には牛革を使用しています。

 ショートウォレットの小銭入れには視認性が高く、コインを取り出しやすいBOX型を採用しています。さらに札入れを2つ、カード入れは財布を開いて見られる場所に4ヵ所、札入れ内に6ヵ所搭載しました。

 本体サイズは幅93×奥行き20×高さ115mmで、重量は86g。

 アスキーストアでは1万6200円(税込)で販売中。さらに詳しい仕様はアスキーストアでチェックしてください。



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スポーツ・音楽・舞台に特化した「Team VR’」が発足

世界展開も視野に入れたアライアンス

2017年10月16日 17時00分更新

文● たかヰトモき/Mogura VR

 ネストビジュアル・クロスデバイス・SEPの3社は、スポーツや音楽、舞台などのジャンルでハイクオリティなVR/ARコンテンツを企画・制作・配信するというVR制作チーム「Team VR’」の発足を発表した。

 エンターテイメントや観光分野における高品質なVRコンテンツのニーズが高まり、2020年の東京五輪を見据えたスポーツVRライブ中継が始まりつつあると3社は指摘。これまで培ってきた技術を結集し、音楽、スポーツ、舞台に特化したVR制作チームを発足するに至ったという。

 最初の作品として、「CEATEC 2017」のNTTドコモブース内にて「高精細VR映像再生ソリューション8K60fpsVRコンテンツ」を展示。今後は実写系VRの高品質コンテンツニーズに応えていくほか、海外のVR制作スタジオとも連携をとり、ワールドワイドに流通可能なVRコンテンツの制作に邁進していくとしている。

睡眠品質アップ! 気道確保でいびきを防止する「快眠枕」

いびきを防止し、睡眠の「質」を上げる
スージーAS快眠枕


 独自の3次元形状で気道を開き、いびきを防止する「スージーAS快眠枕」がアスキーストアで販売中です。



 スージーAS快眠枕は航空機の設計技術を応用した独自の立体形状。安定ベース形状と3次元形状センターバンクが首の自然なカーブをサポートして気道を開き、良質な睡眠を提供します。

 実際に医療機関で検証したところ、115%も鼻の通りが良くなることを確認した枕です!



 また、従来の低反発ウレタン枕にあった「ムレる」「熱がこもる」という問題も、この独自形状で克服。頭頂部の通気性を確保して、朝まで快適に眠ることができます。

 素材は柔らかすぎず硬すぎない、固体と液体の間の感覚を追求した「メルティフィットα」。専用カバーは「通気性」「滑らかさ」「クッション性」のすべてを満たす新開発素材「SU-ZI Fab」です。



 アスキーストアでは価格8424円(税込)で販売中。さらに詳しい仕様はアスキーストアでチェックしてください。



 このほかにも、アスキーストアでは一工夫あるアイテムを多数販売中。アスキーストアの公式TwitterFacebookメルマガでは、注目商品の販売開始情報をいち早くゲットできます! これであなたも買い物上手に!?



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天然木の表情を感じるiPhone Xケース

薄さ0.38mmのスライス天然木を使用

2017年10月16日 13時30分更新

文● 天野透/ASCII

 ロア・インターナショナルは10月16日、Man & Wood(マンアンドウッド)ブランドのiPhone X専用天然木ケースを発売した。価格は3229円。

 天然木を薄さ0.38mmにスライスし、ポリカーボネートと一体化したケース。木目の表情を生かすように直接染色したシンプルなストライプ柄6モデルと、木目上にUVプリントしたイラスト入りの5モデルをラインアップ。はめ枠部分はポリカーボネート素材となっており、耐久性と弾性に優れているという。

Cannon Lakeの延期でKaby Lake Refreshを投入 インテル CPUロードマップ

 8月の新製品発表ラッシュを経て9、10月に実際に新製品が投入され、一応一段落した感のあるインテル製品。厳密にはCannon Lake製品の投入がまだではあるが、このあたりで一度ロードマップを更新し、新情報をまとめておきたい。

2016年~2018年のインテルCPUのロードマップ

Kaby Lake Refreshの投入で
Cannon Lakeまで時間稼ぎ

 まずの第8世代Coreシリーズについてだが、まとめると以下の3種類が混在することになる。

  • 10nmプロセスを利用した、モバイル向け(Cannon Lake)
  • 14nm++プロセスを利用した、デスクトップ向け(Coffee Lake)
  • 14nm+プロセスを利用した、モバイル向け(Kaby Lake Refresh)

 通常このロードマップ連載ではデスクトップのみ扱っているので、モバイル向けはあまり細かく紹介していない。いい機会なので、今回細かく触れてみたい。

 まず本来なら10nmプロセスに基づくCannon Lakeのサンプル出荷がそろそろ始まるはずだった。最近は「本来」というがいつの「本来」なのかわからなくなりつつあるのだが、少なくとも昨年の今頃は、まだCannon Lakeが2017年内量産出荷の予定だったことは間違いない。

 ところがこの10nmプロセスが予定より遅れるという見通しが出てきたことで急遽Cannon Lakeまでの中継ぎが必要になった。

 ここで問題になったのは構成である。従来、35W/45W枠の製品については、最大4コアのKaby Lakeを投入していた。たとえばCore i7の場合、7700HQ/7820HQ/78820HK/7820HQ/7920HQの5つがラインナップされているが、いずれも4コア/8スレッド構成になっており、こちらは問題なかった。

 問題はTDPが15W/28WのUシリーズの方である。こちらは動作周波数を下げただけではもちろん追いつかないため、2コア/4スレッドにすることで対応していた。

 ただCore i5グレードはともかく、Core i7グレードではさすがに非力という声が聞こえてきていた。AMDのRyzen Mobileは4コア/8スレッドと想定されており、これが15WのTDP枠でリリースされることが予定されているため、2コア/4スレッドでは勝負にならない。

 もともとCannon Lakeの世代ではモバイル向けの4コア化が規定路線であり、これでRyzen Mobileを迎え撃つ予定だったのが、Cannon Lakeが遅れてしまったことでこの予定が狂ってしまった。

 といっても、手持ちの弾はあまりない。Coffee Lakeは後述の通りおそろしく消費電力が上がるので、モバイル向けには到底使えない。となるとKaby Lakeをどうにかするしかない。結果、4コアのKaby Lakeをそのまま流用する形で新しいUシリーズをラインナップすることになった。これがKaby Lake Refreshである。

 このKaby Lake RefreshはCore i7-8550U/8650UとCore i5-8250U/8350Uの4製品である。

Kaby Lake Refreshは、Core i7-8550U/8650UとCore i5-8250U/8350Uの4製品

 Core i5についても4コア/8スレッド構成になっており、違いは動作周波数と3次キャッシュ容量(8MB vs 6MB)だけなのは、Ryzen 5グレードのRyzen Mobileの性能を上回れるようにという配慮と思われるが、逆にインテルの中でCore i7とCore i5の性能差が縮まってしまうという問題を抱えた。

 おそらくはワンポイントリリーフなので今回はあえて目をつぶった形で、Cannon Lake世代ではこのあたりがまた変わるのではないかと思われる。

 余談だが、Kaby Lake Refreshはパッケージそのものは42×24mmのFCBGA 1356で、これは従来のUシリーズと同じである。したがって、Kaby LakeのHシリーズ(こちらは42×28mmのFCBGA 1440)をそのまま流用したわけではなく、従来のUシリーズ用のパッケージに載せ直した形である。

 またeDRAMを搭載したSKUは存在しないため、Iris Graphics搭載SKUはこの世代ではないことになる。つまりグラフィック性能に関してはむしろ落ちているわけで、それをよしとするほど追い込まれていると見ることもできる。

 また、第7世代のeDRAM未搭載のUシリーズ製品と比較しても、動作周波数が1GHzほど落ちており、シーンによっては従来より性能が下がることも考えられる。

 加えて言うと、なぜかKaby Lake Refreshでは最大ターボ・ブースト周波数が大幅に引き上げられている。この結果として、熱設計そのものは従来の15Wのもので動作するが、電力供給に関してはピーク時に従来より多めの電力を供給する必要があり、これもあって再設計が必要とされるそうだ。





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