Excel方眼紙がはびこる理由、「神Excelはおかしい」と声を上げよ(Excel方眼紙の是非を問う)

 表計算ソフトのMicrosoft Excelを方眼紙に見立ててワープロのように使う「Excel方眼紙」。その是非を問う「Excel方眼紙公開討論会」が2017年9月30日に開かれた。否定派と肯定派の講演と、パネルディスカッション、来場者の質疑応答と、その内容は示唆に富む。初回は、否定派の立場で登壇した立命館大学の上原哲太郎 情報理工学部教授による講演の模様をお届けする。

立命館大学の上原哲太郎 情報理工学部教授

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 今回の講演のタイトルは「神タヒすべし:Excel方眼紙という時間泥棒」としました。昨今、不適切なつぶやきであっという間にアカウントが凍結されますので、あくまで「タヒすべし」です。Excel方眼紙、私は神Excelと呼んでいますが、これについてお話したいと思います。

上原氏の講演タイトル。タヒは死の意味

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 私は大学の教員としては少し変わった経歴の持ち主です。プログラマやソフトハウス勤務を経て、和歌山大学や京都大学で多くの時間を事務のシステム化やその運用管理に費やしました。その後に総務省に勤務し、今はまた大学に籍を置いています。

VisicalcからExcelへ、表計算ソフトの歴史

 (会場に向かって)表計算ソフトって、そもそも何でしょう? 世界初の表計算ソフト、Apple IIのキラーアプリだった「Visicalc」は、ひと言で言えば、ある種の発明であろうと思います。自分が最初に触れた表計算ソフトは米マイクロソフトの「Multiplan」です。縦横の面倒な計算がサッと終わる。なんと素晴らしいソフトだろうと感じたことを覚えています。

発明だった「Visicalc」

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Excelの前身「Multiplan」

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iPhoneでも使えるauの新プランは格安SIMよりお得?(週末スペシャル)

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 2017年7月にauが導入した料金プラン「auピタットプラン」と「auフラットプラン」。当初はiPhoneの購入時には契約できなかったものの、2017年9月22日の「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」発売と同時にiPhoneでも購入時に契約可能となり、改めて注目を浴びている。

 新プランの詳細については後述するが、旧プランよりも安い月額2980円から利用できるのが特徴だ。

 通信料金の安い「格安SIM」に乗り換えようと考えていたauユーザーにとって、格安SIMよりもお得になるのかどうかが気になるところだろう。

 そこで今回は、auのユーザーが新料金プランに切り替える場合と、スマホ端末のSIMロックを解除してauのネットワークを利用する格安SIMに乗り換える場合、それぞれの月額料金を比較し、どちらがお得に使えるのかを探ってみたい。

充電ケーブルなどをコンパクトに持ち歩ける「POWER PACKER」(伊藤浩一のモバイルライフ応援日記)

 みなさん、モバイルしていますか?

 モバイル機器を活用する上で欠かせないのがケーブルです。特に充電ケーブルがないと、肝心なときに充電ができない事態に陥ってしまいます。ところが複数の端末を持ち歩くユーザーにとって、充電ケーブルの持ち歩くと意外にストレスが溜まります。「ケーブルをしっかりカバンに詰めて出発したが旅先で忘れてしまい、コンビニや量販店に飛び込んで買う」などということは日常茶飯事です。

 筆者が使っているモバイル機器は、これがまたやっかいで、違う種類のケーブルが必要です。iPhoneはLightningケーブル、AndroidスマートフォンはmicroUSBケーブル、モバイルノートPCはUSB Type-Cケーブルとなります。このほかにスマートウォッチの充電ケーブルもあり、合計4種類のケーブルが必要です。充電用にUSB充電器やモバイルバッテリーも必要です。さらにはメモリーカードやUSBカードリーダー、ヘッドフォン…モバイルを活用する上で必要な周辺機器はたくさんあります。

 これらの周辺機器をスマートに持ち歩くには、カバンのポケットに入れたり、小さなポーチに入れて持ち歩くのが定番ですが、複数のケーブルを収納すると絡まってしまい、いざ使う時に手間がかかります。充電ケーブルは、毎日活用する機会があるため、この手間がストレスになるのです。

 そんな折、複数のモバイル周辺機器を簡単にまとめて持ち歩くことができる便利なポーチを見つけました。「POWER PACKER」といいます。この製品は現在、クラウドファンディングの目標金額は達成しましたが、2017年10月25日まで支援を募集しています。

 「POWER PACKER」は、ポーチ内にケーブルを種類毎にまとめるためのゴムバンドが用意されています。小型のポケットには、モバイルバッテリーやUSB充電器を入れられます。今回、この製品を試用する機会をもらいましたので、ご紹介します。

 POWER PACKERは、高さ26cm、横幅9cm、奥行き4cmのコンパクトなポーチです。これに、筆者が普段持ち歩いている周辺機器を入れてみました。ケーブル4種類、USB充電器3個、モバイルバッテリー1個、ヘッドフォン、そして長さ測定機能付きペンです。

「POWER PACKER」の外観

(撮影:伊藤 浩一、以下同じ)

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普段持ち歩いている周辺機器。これらを収納して、持ち歩いてみました

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1万円台の格安スマホ「ZTE Blade E02」、RAM倍増で快適に(SIMフリースマートフォンを徹底レビュー)

 今回紹介するSIMフリースマートフォンは、本連載では久しぶりの中国ZTE製のモデルだ。同社は日本のSIMフリー市場で低価格モデルからハイエンド機まで幅広いラインアップを展開しているものの、ヒットモデルが出せずに苦戦している印象が強い。そんな中、リリースされたのが「ZTE Blade E02」だ。

 Blade E02は、1万7800円(税別)で買えるエントリーモデルながら、クアッドコアCPU、2GBメモリー、5インチのHDディスプレイと、ライトユーザーには十分なスペックを備えている。安価ながら十分に使えるのか。初心者でも使いこなせる仕上がりか。それとも上級者の2台目向けか。その実力を探るべく、1週間ほど使い込んでみた。

5.0インチのHDディスプレイを搭載

(撮影:村元 正剛、以下同じ)

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背面はシンメトリーなデザイン

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多くの人に好まれそうなシンプルなデザイン

 Blade E02は5.0インチのHDディスプレイを搭載し、外形寸法は幅144×奥行き71×高さ8.4mm、重さは約135gだ。比較的コンパクトで、基本操作の多くは片手でもこなせるサイズ感だ。

iPhone 7(写真右)より、ひと回り大きい

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とはいえ、片手でも持ちやすいサイズ感だ

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電話アプリのダイヤルキーは、片手でタップしやすいように左右寄せで表示される

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Windows版LinuxでUSBメモリーと共有フォルダーを使いこなす(今さら聞けない Windows版Linuxの疑問 )

 2017年10月17日のWindows 10大型アップデート「Windows 10 Fall Creators Update」で、正式版になるLinux互換環境「Windows Subsystem for Linux(WSL)」。従来のCreators Update版ではできなかった、リムーバブルメディアや共有フォルダーへのアクセスが可能になる。

 WSLはWindowsをLinux開発環境として使いやすくするのが目的の機能だ。Windowsが管理するストレージやネットワークにLinux側から簡単にアクセスできる仕組みを用意している。前回までで、Windows ServerでもWSLが利用できるようになったこと、互換性を高めたことを紹介した。

 このほかFall Creators Updateで、WSL内からUSBメモリーを利用したり、Windowsの共有フォルダーにアクセスしたりといった、よく使われる機能を追加した。

USBメモリーをWSL内のLinuxに割り当て

 WSLからWindows側のファイルにアクセスするには、WSL内のLinuxにある「/mnt」ディレクトリーを利用する。Windowsのファイルシステムは、標準ではWSLの/mnt以下に、Windowsのドライブを特定のディレクトリーに自動で割り当てていく。Cドライブであれば「/mnt/c」ディレクトリー、Dドライブであれば「/mnt/d」ディレクトリーになる。

WSLのUbuntuでWindowsのDドライブを閲覧

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 ただしUSBメモリーのような取り外し可能なメディア(リムーバブルメディア)は、コマンドを使って手動で割り当てる必要がある。

 例えばWindows側でDドライブとして認識されているUSBメモリーにアクセスするには、次のコマンドを実行する。

$ sudo mkdir /mnt/d
$ sudo mount -t drvfs D: /mnt/d

ラズパイで攻撃者に罠を仕掛ける、ハニーポット「DShield」(週末に遊べるラズパイ)

 インターネット上のサーバーを無差別にスキャンし、脆弱性を突こうとする攻撃者。その手口を解析する罠として機能する疑似サーバー、いわゆるハニーポットにラズパイを仕立てるのが「DShield Raspberry Pi Sensor」です。

「DShield Raspberry Pi Sensor」でラズパイを侵入者検知用の疑似サーバー(ハニーポット)に

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 DShield Raspberry Pi Sensorは、SSHのポート22番、Webサーバーの80番といったポートへの攻撃を擬似的なサーバーで待ち受け、攻撃者の傾向を分析するサーバーソフトです。世界各地にあるセキュリティセンサーの一つとしてコミュニティーに貢献できるほか、無料のアカウントを取得することで収集したログを閲覧できるようになります。

DShield Raspberry Pi Sensorをインストール

 DShield Raspberry Pi Sensorを利用するには、まず動作環境として公式OSの「Raspbian(ラズビアン)」を用意し、DShield Raspberry Pi Sensorをインストールして設定します。ここではGUIを省いた軽量版の「Raspbian Lite」を利用します。GUI付きのRaspbianでも構いません。

 Raspbian Liteをインストールするには、公式インストーラーの「NOOBS」でネットワークインストールするか、Raspbian LiteのOSイメージファイルをダウンロードしてmicroSDに書き込みます。ここではRaspbianの配布ページからイメージファイルを入手します。2017年10月11日時点の最新版は「2017-09-07-raspbian-stretch-lite.zip」です。

ラズパイの公式OS「Raspbian」の軽量版である「Raspbian Lite」をダウンロード。Raspbian Liteは標準ではGUIが導入されないため、サーバー用途に向く

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Windowsで動くLinux、プログラムの互換性は大丈夫か(今さら聞けない Windows版Linuxの疑問 )

 Windows 10でLinuxのプログラムが改変なしにそのまま動かせるLinux互換環境「Windows Subsystem for Linux(WSL)」。Linuxプログラムに対してWindowsカーネルをあたかもLinuxカーネルのように見せる仕組みだ。その互換性は、WSLがどこまでLinuxカーネルとして振る舞えるかにかかっている。

 WSLは、Linuxの実行ファイルをWindowsで直接実行する。WSLで動作するLinuxディストリビューションの「Ubuntu」や「openSUSE」を構成するプログラムは、オリジナルのそれと同じだ。

 しかし当然、Linuxの実行ファイルが呼び出すOSの機能、いわゆるシステムコールは、Windowsのそれとは異なる。そこでLinuxプログラムによるシステムコールの呼び出しを検知し、Linuxプログラムが要求する形式で処理結果を返す仕組みがWindows側に必要になる。

 このシステムコールの違いを吸収するのが、WSLの実体と言える「lxss.sys」だ。

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 WSLを有効にしたWindows 10上でLinuxプログラムを実行すると、Windowsカーネルはそのプログラムが要求するシステムコールをlxss.sysドライバに渡す。lxss.sysは、Windowsカーネルが持つ同等のシステムコールを呼び出すか、自身が持つLinux互換のシステムコールで処理する。

デザイン性と機能を兼ね備えた新発売の法人向けノートPC、VAIOブースで実機を試せる(ITpro EXPO 2017速報)

 2017年10月11日から13日まで東京ビッグサイトで開催している「ITpro EXPO 2017」で、VAIOのブースでは9月下旬に発売した法人向けノートPCを実際に触って試せる。展示しているのは11.6型ワイドの「VAIO Pro PF」、13.3型ワイドの「VAIO Pro PG」、15.5型ワイドの「VAIO Pro PH」の3機種だ。いずれも9月27日に発売した。

 VAIO Pro PFとVAIO Pro PGは、「LTEモジュール搭載モデルを用意」「指紋認証用センサーを装備」「アルミ製のパームレストを搭載」などの特徴を持つ。デザイン性と機能を兼ね備えたモデルにしたという。一方VAIO Pro PHは、「起動は高速なSSD、データ保存は大容量のHDD」とするなど、ストレージの構成を柔軟に選べる。また、光学ドライブを搭載する。

 カラーバリエーションは、VAIO Pro PFがブラック/シルバー/ブラウン/ホワイトの4色。VAIO Pro PGはブラックとシルバーの2色。VAIO Pro PHはブラック/シルバー/ホワイト/ピンクの4色となっている。同社ブースでは、VAIO Proと組み合わせて使える法人向けソリューションの説明も聞くことができる。

11.6型ワイドの「VAIO Pro PF」

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13.3型ワイドの「VAIO Pro PG」

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15.5型ワイドの「VAIO Pro PH」

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ファーウェイ「honor 9」の実機レビュー、カメラの性能が向上(ITpro Report)

 華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)が2017年10月10日に発表した、honorシリーズの新製品が「honor 9(オーナー9)」だ(写真1)。

写真1●honor 9

(撮影:山口 健太、以下同じ)

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 honor 9は主要なスペックや使い勝手を「HUAWEI P10」相当に引き上げつつ、P10よりも若者世代を意識したデザインや、高いコストパフォーマンスが期待される新モデルだ。本記事ではhonor 9の実機を用いたファーストインプレッションをお届けする。

honorシリーズの最新モデルが登場

 honorブランドは、ファーウェイがオンライン販売をターゲットに展開する製品ラインだ。「ファーウェイ」というメーカー名はあまり強調せず、honorというブランドを押し出している。日本では「オナー」と発音していた時期もあったが、honor 9では「オーナー」に統一された。

 まずはhonor 9の外装を見ていこう。基本的なデザインはhonor 8のテイストを受け継いでいる。背面は15層のレイヤーから成っており、見る角度によって色合いが複雑に変化する(写真2)。金属の質感を押し出したHUAWEI P10とは異なる方向性だ(写真3)。

写真2●背面は複雑な色合いに輝く

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写真3●HUAWEI P10(左)とhonor 9(右)の比較

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iPhone Xを買いたくない理由(記者の眼)

 2017年も例年のようにiPhoneの新機種が発表された。

 ただ、iPhone 8/8 PlusとiPhone X(テン)という仕様の大きく異なる2機種を同時に発表し、時期を1カ月以上ずらして発売するのは異例の事態だ。

写真●iPhone X

出所:米アップル、以下同じ

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 iPhone 8/8 Plusの販売は9月22日に始まっており、iPhone Xは11月3日の発売予定である。iPhone 8/8 Plusの出だしはこれまでになく低調だという。

 iPhone Xを待ってiPhone 8/8 Plusの買い控えが起こっていると見る向きもあるが、iPhone Xは高額なうえに初期ロットは少ないためiPhone 8/8 Plusの売れ行きにはあまり影響しないとの見方もある。

 いずれにしても、新iPhoneを買うべきなのかどうか、あるいはもし買うならどちらか、逡巡している人はまだ多いのかもしれない。

iPhone Xを購入するが5人、購入しないが3人

 新iPhone発表に合わせて、個人的に買うかどうかも含め、新iPhoneをどう評価するのか、特集「『iPhone X』は買いか?」でITpro縁のライターにそれぞれの見解を寄稿してもらった。

 ライター各氏の見解から、新iPhoneを買うべきか、買うならどちらかをあらためて探ってみよう。

 この特集には、8人の方に寄稿いただいた(今後追加される可能性もあるが)。うち、5人がiPhone Xを購入すると答えた。3人は購入しない、あるいは購入しない方向で検討中という意見だった。

 新しい情報に興味を持って追い続けるのがライターやジャーナリストなので、購入するとの回答が多いのは理解できる。ただ、それでも買わないとの回答がそれなりの割合になったのは、iPhone Xには購入を思いとどまらせる何かがあるのだろうか。

 それらの理由について個別に見ていこう。

評価の高い顔認証「Face ID」

 iPhone Xでは全面ディスプレイの採用に伴い、ホームボタンを廃止した。同時に指紋認証のTouch IDも無くしてしまったわけだが、それに代わる認証手段として顔認証の「Face ID」を新たに搭載した。

写真●Face IDを使っている様子

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 このFace IDに一目ぼれしてiPhone Xを買うと決めたのはITジャーナリストの山崎潤一郎氏だ。発表イベントでアップル幹部のクレイグ・フェデリギ氏が披露したデモを見て、「あまりにも美しくも優雅なロック解除」と評した。

 実用上の利便性からFace IDを評価するのはライター/システムエンジニアの伊藤朝輝氏。常用しているパスワード管理アプリ「1Password」やアプリ切り替えの操作が快適になりそうだという。