4K HDRに対応した“Apple TV 4K”が登場

現地時間2017年9月12日に、アメリカで開催されたAppleのプレスイベント。この場でApple TVの最新モデル“Apple TV 4K”が発表された。名前のとおり4Kに加えて、さらに明るく、本来の色を忠実に再現するハイダイナミックレンジ(HDR)にも対応している。

4K HDRに対応した“Apple TV 4K”

4K HDRに対応した“Apple TV 4K”

Dolby VisonとHDR10に両対応。最高品質の映像を楽しめる

鮮明な4K HDRを提供するために、Apple TV 4KはiPad Proと同じ“A10X Fusionチップ”を搭載。Dolby VisionとHDR10の両方に対応し、どのHDRテレビでも圧倒的な美しさでテレビ番組や映画を楽しむことができるとのこと。HDR10は4K画質コンテンツの多くに採用されている基本的な規格で、従来の4倍の明暗差が表現できる。Dolby VisionはHDR10の更に4倍の明暗差が表現できる規格だが、対応テレビはまだ少ない。

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また、高性能の4Kビデオスケーラーも内蔵し、4Kテレビでこれまで以上にHDコンテンツが美しく表示されるようになる。4KテレビにApple TV 4Kを接続すると、そのテレビの機能を自動的に検出して設定を最適化し、最高品質の画像を出力。もちろんHDテレビにも対応し、そのテレビの最大解像度で出力して高画質な映像を楽しめるとしている。

購入済みのHD作品は自動的に4K HDRバージョンにアップデート

4K HDRコンテンツは今後iTunesで随時追加され、すでにiTunesライブラリにあるHD作品は4K HDRバージョンが利用できるタイミングで自動的にアップデートされる。また、既存作品の4K HDRバージョンをHDバージョンと同価格で提供するとしている。

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iTunes以外にも今後、NetflixやAmazonプライム・ビデオなどの動画配信サービスでも4K HDRコンテンツの提供が間もなく開始されるとのことだ。tvOSで映像配信サービスを追加可能なので、HuluやAbema TVといった日本で人気の動画配信サービスも楽しむことができる。

その他、Apple TVアプリケーションが今年後半にアップデートされ、Siriでの操作が今まで以上に簡単になるなどの発表がなされたが、日本では利用ができないのが残念なところ。

発売日は9月22日(金)。32GBモデルが1万9800円[税別]、64GBモデルが2万1800円[税別]、従来のApple TV(第4世代)は1万5800円で引き続き販売される。付属品はApple TV 4K本体にSiri Remoteコントローラー、電源コード、Lightning-USBケーブルなど。HDMIケーブルは付属しないため、注意が必要だ。

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有機ELテレビのメリットデメリット、液晶との優劣は?

国内主要メーカーが続々参入、2017年は“有機ELテレビ元年”に

65E6P

有機EL方式大画面テレビで先行するLGエレクトロニクスを代表する製品が65E6Pだ

2016年まで発売がLG一社に限られ「新しい薄型テレビ」に止まっていた有機EL(OLED)テレビ。今春になり東芝が国内他社に先駆けてレグザX910(65V,55V)を発売、ソニーのブラビアが夏までに、パナソニックのビエラが二ライン三機種を初夏に発売予定と予想され、シャープを除く主要テレビメーカー各社がラインナップ最上位に有機ELを投入、にわかにテレビの主役に躍り出た感があります。

有機EL方式の特長と現在主流の液晶方式の違いについては、ガイド・鴻池賢三氏の記事『話題の「有機ELテレビ」とは? 液晶との違いを解説』にすでに詳しいので改めて深入りせず、ここでは「有機EL元年」にふさわしく実戦的バイヤーズガイドを試みることにしましょう。

有機EL、液晶、プラズマの三方式を復数の視点から比較

バックライトを持つ液晶方式に対し、有機ELはプラズマ方式と同じく自発光デバイスであることはご存知の方も多いでしょう。下図は、有機ELと液晶、そしてプラズマの三方式について、復数の観点から優劣を比較したものです(画像クリックで拡大表示が可能)。

液晶方式の採点に幅が大きいのは、製品のレンジが広大なため

液晶方式の採点に幅が大きいのは、製品のレンジが広大なため

図でもわかるとおり、有機ELは新しい方式だからといって、全ての面で液晶方式に勝るわけでないことがご理解いただけたかと思います。以下、項目別に解説してみましょう。

視野角で液晶方式を圧倒的に上回る有機EL

有機ELが液晶に圧倒的に勝る点が視野角です。液晶方式の○はIPS、△が主流のVAです。VA方式がパネルに配向された液晶分子が電荷で垂直方向に回転し光を通過遮断させるのに対し、IPS方式は水平方向に回転します。その結果、液晶方式特に大画面で主流のVAパネルは視点が横にずれていくとたちまちコントラストが低下し色が落ちてしまいます。IPSパネルはVAパネルに比べると視野角が確保されますがやはり制限があります。

それに対し、自発光の有機ELは液晶方式のような光のシャッターが不要ですので視野角が広く、コントラストも発色もキープします。

コントラストも自発光有機ELの長所の一つ。液晶方式がエリア駆動等バックライト制御の工夫でダイナミックコントラストを得ているのに対し、有機ELは画素を完全消灯することでほぼ無限大のコントラストを得ることができます。一方、最大輝度は、パワフルなバックライトを搭載すれば明るくすることの容易な液晶方式が現時点で勝ります。

液晶方式の弱点のひとつが動画ボヤケです。黒挿入やインパルス制御といった工夫で初期にくらべ大きく改善されましたが、テスト用映像を有機ELと並列視聴するとやはり残像や滲み、尾引きが見られます。ホールド描画という点で液晶方式も有機ELも同じですが、応答性の早さが差になっています。

黒の表現は有機ELとハイエンド液晶で接戦

画質を大きく左右する精細感と色再現性は有機ELとハイエンド液晶方式を比べた場合、現時点でほぼ互角と考えて下さい。

元々液晶方式は構造上精細感が得られやすいのが特徴で、テレビが4Kへスムーズに移行できたのも液晶方式のこの特長あって、でした。色域(色の表現範囲の広さ)は両方式共DCI-P3(デジタルシネマの色域でハイビジョンのBT.709より広い)をクリアしますが、4K/8Kのめざす指標であるBT.2020(DCIより広く自然界の色彩を99%再現)をカバーするに至っていません(プラズマ方式はDCI-P3未満)。

最大の関心ごとである、黒表現も見てみましょう。エッジ型バックライトを採用した普及クラス液晶方式と比較した場合、黒浮きがなくユニフォーミティ(映像の明暗むらのなさ)に優れる有機ELの圧勝です。しかし、直下型バックライトでエリア駆動数のきめ細かいハイエンド液晶方式と比較すると接戦になります。

現在国内三社を含む有機ELテレビすべてが 韓国LGエレクトロニクス製のパネルを使用し映像エンジン(電子回路)で各社なりの映像に仕立てていますが、これがメーカーの腕の見せ所。

「黒が美しい」ことが売り物の有機ELテレビのはずが、製品によっては往年のプラズマ方式のように暗部が赤っぽく色が浮くことがあります。ここは液晶方式との比較というより有機ELテレビ同士の比較といえるでしょう。

OLEDレグザエンジン Beauty PRO

有機ELパネルをテレビに変えるのが映像エンジンの仕事。東芝レグザX910高画質の鍵がOLEDレグザエンジン Beauty PRO

暗部階調(暗いシーンの濃淡ニュアンスの豊かさ)は現時点で液晶方式が勝っています。液晶パネルの開閉と直下型バックライトの動作制御、という二重のダイナミックファクターが活用できるため、きめ細かい濃淡を描き出しやすいのです。同一メーカーの有機ELとハイエンド液晶でグラデーションチャートを見比べると、有機ELは黒の一歩手前でやや潰れていることが分かります。

有機ELテレビの消費電力はハイエンド液晶とほぼ互角

消費電力にも注目してみましょう。液晶方式が市場でプラズマ方式を駆逐した理由のひとつが消費電力に優れることでした。放電現象を利用して蛍光体を光らせるプラズマ方式は立ち上がりを早めるため、常時予備発光が必要だったことに加え、液晶の画面の明るさを追いかけた結果、消費電力を下げることがますます困難になりました。一方バックライトの出力を下げれば電力効率が容易に上げられることが液晶方式の特長でしたが、じつは昨年来ハイエンド液晶方式の消費電力が悪化する傾向にあります

4K HDR時代になりHDR10と呼ばれる基準スペックを達成するためにハイエンド液晶が明るさ競争に突入し、最大輝度が1000nits(映像を入力した場合の画面の明るさを示す数値)あるいはそれ以上の製品が現れているからです。

国内三社が今春から夏にかけて発売する有機ELテレビは最大輝度800nits(三社共通)で消費電力は使用状況如何ですが、ハイエンド液晶とほぼ互角と考えられます。

プラズマ方式の弱点だったのが画素劣化(焼き付き現象)です。この点、有機ELテレビも同じ自発光方式である以上、画素劣化の危険が免れません。しかし、プラズマが生産終了してから時間が経ちディスプレイの制御技術が進歩し、各社の有機ELテレビは焼き付き回避システムを搭載しており、神経質になる必要はなさそうです。パネル全体の寿命を推し量るには今後の検証を待たねばなりません。

有機ELテレビの実売価格は高止まり、国内メーカーの製品投入で変動に期待

東芝レグザ65X910

国内勢の先陣を切って発売されたレグザ65X910。メーカー希望小売価格は90万円前後だが、すでに80万円台前半の販売店も。

最後に実売価格。有機ELテレビの位置づけについて国内三社で微妙なスタンスの違いがあります。有機ELテレビはハイエンドのセグメント内で液晶方式と併存し住み分けていく存在で、今後も液晶方式がテレビの主流である事に変わりはないというのが東芝とソニーの考え方。一方パナソニックは当初から2ライン発売するらしいことから、今後テレビのハイエンドは(液晶方式でなく)有機ELで、というスタンスが窺えます。

東芝の場合、レグザ55X910の実売予想価格が約70万円前後、65X910が90万円前後と発表しましたが、すでに80万円台前半突入のお店もあるようです。

先行するLGのスタンダード機種OLED 65B6Pが70万円、55B6Pが45万円前後で発売され、後者はお店によっては現在すでに30万円を切っています。

パナソニック、ソニーの製品が市場に導入されれば、現在高止まりの国内メーカーの製品の価格にさらに変化が生じるものと考えられ、新方式といってもハイエンド液晶とさほどの差がありません

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有機ELテレビへの買い替えは、どんな人におすすめ?

さて結論。テレビの買い替えサイクルは通常7~10年です。今年2017年は、パイオニアのKURO等プラズマ方式がフルハイビジョンになり懸命な画質向上の努力を続けていた時期からちょうど十年目になります。国内有機ELメーカーのマーケティング上の狙いの一つが「プラズマ方式からの置き換え」なのです。

プラズマ方式やハイエンド液晶をずっと愛用し、暗めに調光した部屋で映像を凝視することが好きな映像ファンなら、黒が美しく画面に息づくような一体感のある有機ELテレビをお薦めいたします。LGの同じパネルを使い、回路技術で三社三様の映像を演出していることも映像ファンなら見逃せません。

一方、明るい部屋でオンエア中心に見る日常使いのテレビを求めるなら現時点では明るさと発色の鮮やかさに勝る液晶方式をお薦めします。明るい部屋で明るい映像を標準ポジションで見ると、有機ELはやや発色がくすんで地味にみえることがあります。高輝度部分(映像の中の明るく白い部分)のノイズも有機ELの課題のひとつです。

店頭で有機ELを確認するなら地デジ、4K/2Kのブルーレイでチェック

「よし、有機ELテレビを実際に自分の目でみてやろう」と思ったなら、店頭で流しっぱなしのデモ用映像でなく地デジ放送や4K/2Kブルーレイディスクを見せてもらい実力を確認すること。

長らく液晶方式オンリーだったテレビ……今年は有機EL vs 液晶方式のバトルが面白くしてくれそうです。

一人暮らしの部屋に最適なテレビ台の選び方とおすすめ

新生活の必須アイテムと言えるテレビですが、テレビ台の選び方で迷う方は多いようです。今回は“最適なサイズ”を中心に、選び方をご紹介します。

テレビ台で最も気になる寸法は?

【1】幅は、テレビx1.5~2倍がオススメ!
見た目のバランスだけでなく、地震による揺れや、ぶつかった際の安定性を考えると、少なくともテレビ台の横幅は、テレビ本体の幅よりも広いモノを選びましょう。テレビの横幅は、製品によって異なるので、一概に言えませんが、画面サイズ別の目安寸法は、概ね以下の通りです。

(テレビの画面サイズ選びで迷っている方は、ガイド記事「一人暮らしのテレビ、おすすめサイズと正しい選び方」をご参考に!)

<画面サイズ/インチ別の横幅目安一覧>

19型: 48cm

20型: 50cm

22型: 55cm

26型: 62cm

28型: 67cm

30型: 72cm

32型: 77cm

37型: 87cm

40型: 95cm

42型: 98cm

45型: 105cm

46型: 110cm

50型: 120cm

55型: 130cm

57型: 135cm

60型: 140cm

一方、見た目のバランスを考えると、テレビ台の幅は「テレビの幅x1.5~2倍」程度がオススメ! 全体のシルエットから安定感が得られると、部屋も落ち着いた印象にできます。

テレビ台の幅は1.5倍~2倍がおすすめ!

テレビ台の幅は1.5倍~2倍がおすすめ!

例えば、32型テレビの横幅は約80cmなので、120cm(1.5倍)~150cm(約2倍)が目安と分かります。テレビサイドにスペースがあれば、スピーカーや小物を置くこともできます。【製品例:32型のテレビに最適な幅120cmのテレビ台】

送料無料 テレビ台 ローボード 完成品 120cm幅 テレビボード TV台 テレビラック ホワイト HMA025WH/NA

【製品例:40/42型のテレビに最適な幅150cmのテレビ台】

JKプラン Batard 北欧テレビ台 テレビボード幅150cm フラップ扉付き ブラウン FAP-0006-BR

【2】高さは「画面の中央が目の高さよりも下」が基本

テレビは目線より低く

テレビは目線より低く

テレビを見上げるような姿勢で長時間視聴すると、首や目が疲れやすくなります。基本は、テレビ画面の中央が目の高さよりも低く、少し見下ろすくらいが最適です。

やむを得ず見上げるような場合も、仰角が15度以内(映画館の品質保証マークとしてお馴染み「THX」の推奨値)に収まるようにしたいものです。

最適なテレビ台の高さは、視聴位置、テレビのサイズ、視聴距離によりますが、一人暮らしで多いテレビのサイズは32型~40型程度ですので、この場合、以下のように計算できます。


<視聴スタイル別、テレビ台の高さ(おすすめの目安)>


・椅子(目の高さは120cmくらい)→ 90cm以下~60cm程度

GAER TVチェスト FE 120cm幅

・ソファ(目の高さは100cmくらい)→ 70cm以下~40cm程度

山善(YAMAZEN) テレビ台 幅112 ダークブラウン YWTV-1130(DBR)

・床に直座り(目の高さは80cmくらい)→ 50cm以下~30cm程度

ハヤミ工産【TIMEZ】BSシリーズ (42v~50v型対応) ローポジションテレビ台 TV-BS120L

【4】奥行きは? レコーダーを置く場合はそのサイズを考慮
テレビにUSB-HDDを接続すれば、録画も出来る製品が増えています。一人暮らしで省スペースを重視してこのタイプを選ぶなら、別途レコーダーは不要なので、奥行きは最小で済みます。

一方、録画を多用したり、BD/DVDを観賞したい場合は、HDDレコーダー専用機を組み合わせるのがお薦めです。この場合、レコーダーの奥行きを考慮して、テレビ台の奥行き寸法を検討しましょう。

因みに、パナソニックのDIGAは、奥行きが非常に短く、薄型テレビとの相性も抜群です。

一人暮らし用におすすめは、ダブルユーナーで2番組同時録画が可能な、DMR-BRW520。奥行きは僅か約18cm!

パナソニック 500GB 2チューナー ブルーレイレコーダー 4Kアップコンバート対応 DIGA DMR-BRW520

さいごに

テレビ用のラックやローボードなどといった専用品以外を台として利用する場合は、耐荷重にご注意を。テレビの重みで壊れ、落下や怪我の原因になりかねません。

音にこだわってスピーカーを乗せるなら、なるべく重くて頑丈なものを。カーラーボックスにような軽いモノは、低音が振動して逃げてしまいます。

テレビ台は色も選べます。画質を重視するなら艶のない黒かグレー系が最適で、青色や赤色でもダーク色を選ぶと、目障りに感じません。

インテリア重視の方は自由に選んで構いませんが、白系は壁紙との馴染みが良く無難です。

最適なテレビ台を選んで、快適な一人暮らしを!

【テレビの画面サイズ選びで迷ったら】
一人暮らしのテレビ、おすすめサイズと正しい選び方

新生活に最適、32/40インチのおすすめテレビ5選

40V型 パナソニック VIERA TH-40DX600

4K対応液晶テレビ。ネット動画視聴機能が充実。高速インターネット回線に接続すれば、4K画質のアクトビラ、Netflix、YouTubeコンテンツおよび、Amazonビデオが視聴可能。家に居ながら、単身者の必須アイテムと言える「レンタルビデオ」的な楽しみを高画質で!

出典: Amazon.co.jp: パナソニック 40V型 4K 液晶テレビ VIERA 4K TH-40DX600: 家電・カメラ

一人暮らしのテレビ、おすすめサイズと正しい選び方

注意!大きすぎる画面はNG。動画酔いは大問題!

近年は薄型大画面テレビが手頃な価格で手に入るようになりました。折角だから、「できる限り大画面で映画も満喫したい!」と思いがちですが、そこには大きな落とし穴が!視野を覆い尽くす“大き過ぎ”の大画面は、乗り物酔いのような「動画酔い」を引き起こす可能性があり、健康上も好ましくありません。

メーカーのカタログや電器店の店頭などでは、「視聴距離=画面の高さx3倍」を目安として紹介していますが、これは、映画など高品位な映像を”最大サイズ”で楽しみたい際の限界値と考えるのが妥当です。
*ガイド記事:「テレビ設置のコツ(画面サイズと適正視聴距離)」

スポーツ、ドラマ、バラエティーなど、一般的な放送番組を映像を視聴する場合は、「薄型テレビの人間工学設計ガイドライン」(一般社団法人日本人間工学会薄型テレビの視聴に関する人間工学ガイドライン検討委員会)が参考になり、端的には、画面サイズに応じ、画面の高さの4倍~6倍が快適に感じると結論づけられています。

では、この研究結果を噛み砕いて、一人暮らしに最適なテレビの画面サイズを考えてみましょう。

最適な画面サイズの選び方

適正な画面サイズは、“視聴距離”によって決まります。

先述のガイドラインから、視聴距離と適正な画面サイズの関係を整理すると、以下のようになります。

表の見方ですが、例えば視聴距離が1.8mなら、左列の黄色ハイライト部“視距離”の180cmから右に辿り、突き当たった緑色ハイライト上部の数値が、適正画面サイズ(インチ)で、この場合「26型」と分かります。なお、空欄の場合は、近接する緑色ハイライトのどちらを選んでも問題ありません。

視聴距離と最適画面サイズの関係

視聴距離と最適画面サイズの関係

結局、何インチがオススメ?

上記表を元に、一人暮らし部屋を想定して最適な画面サイズを考えてみましょう。 ■4畳半なら、「19型~26型」

4畳半の場合、確保できる最大視聴距離は約2.5mです。日常的な視聴距離が1m~1.5m程度と仮定すると、適正な画面サイズは、「19型~26型」と言えます。

できるだけ大画面で視聴距離も目一杯確保する覚悟なら、最大46型も不可ではありません。

シャープ 19V型 AQUOS ハイビジョン 液晶テレビ 外付HDD対応(裏番組録画) ブラック LC-19K40-B

■6畳間・8畳間なら、「26型~32型」
6畳間や8畳間で確保できる最大視聴距離は約3.5mです。日常的な視聴距離が1.8m~2m程度と仮定すると、適正な画面サイズは、「26型~32型」と言えます。

ソニー SONY 32V型 フルハイビジョン液晶テレビ 外付けHDD録画対応(裏番組録画) ブラビア KJ-32W730E

部屋のレイアウト、つまりテレビ設置位置とソファの距離が決まっていて、常時2.5m程度の視聴距離が確保できるのであれば「42型~46型」もオススメです。

パナソニック 43V型 4K 液晶テレビ HDR対応 VIERA 4K TH-43DX750

なお、適正に感じる画面サイズには個人差があります。

もしあなたが、映画館でスクリーンに近い席が好みなら、画面は大きめでも構いません。逆に、後方席が好みなら、小さめの画面を選びましょう。

さいごに

一人暮らしを切っ掛けに「憧れの大画面テレビを独り占め」と思いつつ、欲張って大きすぎるサイズを選ぶと、カメラの動きが激しいバラエティー番組などで目が疲れたり、動画酔いを起こす可能性があり、結果、テレビを見なくなってしまったり、小さいサイズに買い替えが生じて無駄になる可能性もあります。

コツは欲張らずに小さめの画面を選ぶ事。映画視聴時などで大画面の迫力を得たい時は、画面に少し近づくだけで随分印象が変わるものです。

ほか、模様替えの際にテレビを移動させたり、再び引っ越すことを考えると、一人で”持てる”のも重要。製品にもよりますが、32型以下なら6kg前後以下と軽量で一人でも扱い易いと言えます。

この記事を参考に、適切な画面サイズを選び、快適で楽しいテレビライフを満喫してください!

【関連記事】
テレビ設置のコツ(場所/角度、照明と外光の調整)

テレビはベランダなど開口部と”直角”になるように設置しましょう!

<引用>
日本オーディオ協会「ホームシアター映像 調整 ・環境 ガイドライン」

話題の「有機ELテレビ」とは? 液晶との違いを解説

一口に薄型テレビといっても、映像の表示方法にはいくつかの方式があります。家庭用のテレビとして製品化されているのは、「プラズマ」、「液晶」(LCD)、「有機EL」(OLED)の3種類です。プラズマは大画面薄型テレビの元祖と言えますが、その後、液晶パネルの大型化と低コスト化が飛躍的に進み、液晶テレビが多勢を占めるようになりました。さらに、液晶は高精細化の方向でも技術が進展。4K時代の到来とともにプラズマは姿を消し、液晶が主流となって現在に至っています。

こうした流れを振り返ると、「有機ELテレビ」は、第3の薄型テレビと呼んで良いでしょう。

今回は、有機ELテレビの仕組みや特長から、ピッタリのユーザー像や用途例をご紹介します。

テレビの表示方式とそれぞれの特長

プラズマ、液晶、有機ELの構造

プラズマ、液晶、有機ELの構造

現在主流の液晶方式は、カラーフィルターをバックライトで照らし、見せたい部分の液晶シャッターを開いて明るく見せることで映像を表現しています。一般的なテレビはRGBの加法混色によってフルカラーを再現しますが、閉じたはずの液晶シャッターも、隙間からバックライトの光が漏れてしまうため、色が薄くなったり、黒であるべき部分が薄明るく表示されてコントラストが低下してしまいます。そのほかにも、液晶のシャッター構造が、視野角の制限を生んで上下左右から見ると色味やコントラストが変化したり、反応の遅延による残像現象など、原理的な問題を抱えています。

もちろん、液晶が悪いという訳ではありません。ブラウン管テレビ時代には考えられなかった大画面を、誰もが手に入れられる価格で実現した功績は大きく、現実解として重要と言えます。

対する「有機EL」は、RGBのサブピクセルが独立して光る「自発光」が特長です。大別して、R(赤)、G(緑)、B(緑)、それぞれの色を発光する素材を用いる「三色タイプ」と、RGBのカラーフィルターを用い、サブピクセルに割り当てた白色発光の有機EL素材で照らし出す「白色+フィルタータイプ」の2種類があります。

どちらも「自発光」ならではの特長を備え、例えば、サブピクセル単位で発光をコントロールできるので、液晶に比べ、色の純度やコントラストを高めることができます。ほか、視野角特性に優れ、また、素子自体は応答性能が非常に素早いので、残像を少なくすることが可能です(製品によって差異があります)。

画質の違いをイメージで確認

百聞は一見に如かず。液晶と有機ELの違いを、画像イメージでご紹介しましょう。例えば「夜景」。誰もが美しいと感じる典型的な画柄ですが、これは黒を背景に、ライトなどの光源がキラキラと輝き、高いコントラストを感じられるためです。

液晶の場合、暗部がバックライトの光漏れで薄明るくなるため、コントラストが弱くなりがちですが、その点、自発光の有機ELは、真っ黒に近い表現も可能で、肉眼で実際の風景を見るような、コントラストの高い映像美を楽しむことができます。

液晶と有機ELの見え方違い

液晶と有機ELの見え方違い(イメージ)

【液晶のイメージ解説】
黒であるべき部分は薄明るく、コントラストが低下。暗い海の奥行き感も掴みづらく、中州の有無も見分けづらい。 【有機ELのイメージ解説】

真っ黒に近い表現が可能で、橋を照らす照明や、ビルの窓灯りの煌めきが引き立つ。暗い海面の様子や中州の存在も手に取るように分かり、映像全体としても立体感が高い。

なぜ今、「有機ELテレビ」なのか?

有機EL自体は高画質で超薄型化に向いた技術として知られ、新しいものではありません。世界初の有機ELテレビは、ソニーが2007年に発売した「XEL-1」で、現在も小画面の有機ELパネルは、ゲーム機、スマートフォンなどで採用されるケースがあり、既に手にしている読者もいるかもしれません。

では、なぜ今「有機ELテレビ」なのでしょうか? それは、50インチを超える画面サイズ、4K解像度、明るさ、寿命、コストなど、家庭用のテレビとして必要とされる水準にようやく到達したからです。

先陣を切ったのはLG。グループ内で有機ELパネルの開発と生産を行い、日本でもLGブランドのテレビをいち早く発売しました。当初は高価でしたが、技術の向上と生産規模の拡大などにより、今では有機ELテレビが、高級タイプの液晶テレビと肩を並べるまでに価格が落ち着いています。

LGは有機ELパネルの外販も行い、東芝、パナソニック、ソニーといった日系メーカーが採用。2017年に家庭用有機ELテレビが続々と登場する状況に至りました。

【製品例】

・LG OLED55E6P(発売中)

LG 55V型 地上・BS・110度CSチューナー内蔵 3D対応4K対応有機ELテレビ OLED TV(オーレッド・テレビ) OLED55E6P(USB HDD録画対応)

日本で発売されている55型/65型平面モデルの中で最上位の「E」シリーズ。3D映像の表示に対応し、高音質スピーカーシステムを搭載。

・LG OLED55B6P(発売中)

LGエレクトロニクス 55V型 4K 有機ELテレビ OLED B6シリーズ HDR対応 有機ELパネル Wi-Fi内蔵 OLED55B6P

より身近な価格が魅力のスタンダードモデル。上位の「E」に対し、3D表示非対応でスピーカーもシンプル。

・東芝 REGZA 55X910(2017年3月発売予定)

【設置+リサイクル+長期保証】東芝 55X910 REGZA(レグザ) X910シリーズ 4K有機ELテレビ 55V型 HDR対応

独自の映像処理アルゴリズムと高度な半導体技術により、REGZAならではの高画質を実現。・パナソニック EZ1000(ニュース)
「パナソニック、次世代有機ELテレビ「EZ1000」正式発表」-Phileweb

・ソニー BRAVIA A1E シリーズ(ニュース)
「ソニー、4K有機ELテレビ「A1E」シリーズ」-Phileweb

同じパネルで映像は違うのか?

現在発売中あるいは発売予定の家庭用有機ELテレビは、すべてLGの有機ELパネルを採用しています。ここで気になるのが画質の差。同じ有機ELパネルなら、どのメーカーが製品化しても、同じ画質になるのでしょうか?

答えは「ノー」。料理に例えると、パネルは素材で、料理人のセンスや腕が、最終的な味(画質)を大きく左右します。日本のテレビメーカーは、それぞれがフィロソフィー(哲学)を持ち、高度な高画質化技術を蓄積してきた経緯があり、少なからず違いが生じるのは明らかです。

同じパネルならば、各社の考え方や技術力がより明確に現れるはずで、マニアにとっては、比較も楽しめそうです。

有機ELテレビは買いか?

今、有機ELと液晶を比較すると、有機ELは画質に優れ、超薄型の格好良さも魅力です。デメリットは、比較的高価で、画面サイズを含め、製品の選択肢が少ないことです。

一方、液晶は、家庭用テレビとして長い歴史があり、絶対的な明るさ、価格や画面サイズを含めて自在に選べる製品の豊富さなど、まだまだ魅力は多いものです。

照明を充分暗くして映像美を優先するなら「有機EL」を、日中、直射日光が差し込むような明るいリビングなので明るく鮮明な映像を得たいなら「液晶」を選ぶと良いでしょう。

今後ですが、有機ELは構造がシンプルなため、壁に貼り付けるような超薄型や、さらなる低価格化が期待できます。一方の液晶も技術開発が進んでいて、現行の有機ELを超えるコントラスト性能も視野に入ってきました。

技術は日進月歩、今後もテレビから目が離せなさそうです。

4Kテレビと2K(フルHD)テレビ、いま買うならどっち?

そもそも 4Kって“絶対”に必要なの?

結論から言えば、絶対に必要ではありません。現在の基幹放送である「地上デジタル放送」は、縦横が1080画素x1440画素(フルHDの1080×1920に収まる)で送出されています。放送の4K化や8K化は着実に進められていますが、これらは衛生による放送が予定されていて、現在の地上デジタル放送は、当面そのまま継続する見込みです。

地上デジタル放送が「映ればOK」という視聴者や用途なら、価格面で2K(フルHD)テレビは賢い選択と言えます。

※4Kについての詳細は→「話題の4Kテレビとは?」(All About)

じゃ、4Kって“無駄”なの?

基幹放送が2K(フルHD相当)なのに、4Kテレビを選ぶ意味はあるのでしょうか? 「4Kって無駄なの?」という声が聞こえて来そうです。

結論から言えば、決して無駄ではありません。では、どのようなケースで4Kが価値を発揮するのか、ポイント毎に見て行きましょう。

1:大画面でも画素のツブツブが目立たない!

4Kと2Kの違い(イメージ)

4Kと2Kの違い(イメージ)

最近ではスマホ画面も高精細化が進み、画素のツブツブが見えず、文字も滑らかで、写真や映像もキレイに見られるようになりました。このように誰もが高精細映像を見慣れた今、40型クラス以上の大画面テレビを、一般的な視聴距離で見ると、画素のツブツブが見えてしまったり、映像や文字の輪郭がギザギザで気になったりします。40型よりも大画面の50型なら尚更、さらに60型以上なら4Kは必須と言っても良いでしょう。店頭で確認してみて下さい。地上デジタル放送番組であっても、4Kテレビと2K(フルHD)テレビを見比べれば、誰もがその違いに気付くはずです。

2:4Kテレビならブルーレイ映画をよりキレイに!
従来の放送やブルーレイは2K(フルHD)画質なので、「4Kテレビはオーバースペックでは?」と考えがちですが、4Kテレビで見るメリットは充分にあります。なぜならば、多くの4Kテレビには、2K映像を分析して4K解像度に変換する「超解像」技術が搭載されているためです。

とくに、ブルーレイに収められている映像の画質は、原則、放送映像よりも圧縮率が低く高画質なため、「超解像」の効果もてきめん! フルHDテレビで見るよりも段違いのキレイな映像が楽しめます。

なかでも、大手テレビメーカーの製品は、映像の分析や4K化処理が優秀なので、さらに違いが生まれます。

3:4K映像ソースも続々登場!

基幹放送である地上デジタル放送は2Kのまま継続しますが、4K映像ソースも続々と登場しています。少し手を伸ばせば、家庭でリアル4Kの美しい映像が楽しめる時代なのです。

最も高画質な「Ultra HDブルーレイ」は、4K版のブルーレイで、既にプレーヤーやソフトも登場しています。

■Ultra HDブルーレイ再生対応対応機器の例

パナソニック 2TB 3チューナー ブルーレイレコーダー Ultra HDブルーレイ対応 4K対応 DIGA DMR-UBZ2020

■Ultra HDブルーレイ作品の一例

インデペンデンス・デイ(3枚組)[4K ULTRA HD + Blu-ray]

衛生放送では「スカパー!4K」がサービスを開始していて、各社の4Kテレビ上位モデルは、「スカパー!4K」チューナーを内蔵しています。受信環境を整える必要があり、番組も限定的ですが、4K放送はもう視聴可能なのです。

■「スカパー!4K」対応チューナー搭載テレビの一例

パナソニック 65V型 4K 液晶テレビ Ultra HD プレミアム対応 3D対応 VIERA 4K TH-65DX950

インターネット映像配信は、急速な勢いで4K化が進んでいます。「Amazonビデオ」や「Netflix」といった有料配信サービス、無料の「YouTube」も4Kに対応するなど、コンテンツも豊富に。

常時30Mbps程度以上の通信速度が確保できる高速インターネット接続環境が必要ですが、最新4Kテレビの多くは、これらを4K画質で再生できる機能を備えています。

■4K映像配信サービス対応製品の一例

パナソニック 49V型 4K 液晶テレビ HDR対応 ハイレゾ音源対応 VIERA 4K TH-49DX850

ほか、NTTぷららの「ひかりTV 4K」は、NTT東/西のフレッツ光回線への加入が前提ですが、良質な4Kコンテンツを安定して視聴できます。視聴には、同サービスに対応したテレビ製品を利用するか、非対応のテレビでも、レンタルのセットトップボックスを追加すれば視聴できます。

■「ひかりTV 4K」対応製品の一例

シャープ 55V型 AQUOS 4K 液晶テレビ HDR対応 LC-55XD45

限られた予算。高級2Kテレビと格安4K。どちらを選ぶ??

「4K」はあくまでもパネル上の画素数を表すスペックに過ぎません。4Kテレビと言っても、格安製品には注意が必要です。

とくに液晶テレビの場合、ユニフォーミティー、視野角特性、応答速度が基本画質を大きく左右します。

ユニフォーミティー(輝度均一性)が低いと、画面に明るさのムラが見えてしまい、映像が左右にパンするようなシーンで非常に目立って不快です。

視野角特性が悪いと、画面正面以外の斜めから見た際、色味やコントラストが大きく変わってしまい、家族でテレビを取り囲んで視聴するような用途に不適です。

残像が多いと、動きのある映像で細部が滲み、折角の4K解像度も台無しです。他、より高い次元の画質を求める上では、コントラストや色の再現性も重要です。

スペック上の「4K」に囚われた格安製品は落とし穴も少なく無く、こうした場合は、良質な2Kを選ぶのが賢い選択と言えます。

■高品位な2K(フルHD)テレビの一例

ソニー SONY 32V型 フルハイビジョン液晶テレビ 外付けHDD録画対応(裏番組録画) ブラビア KJ-32W730C

ソニーのKJ-32W730Cは、画質の基本性能が高く、制作者の意図に忠実な真面目な画作りが特長。映画も高品位な映像で楽しめます!

さいごに

テレビは一度購入すると10年程度使い続ける耐久消費材です。そう考えると、リビングに据える40型以上の大画面テレビなら、「4K」を基本に考えたいものです。
筆者が今、4Kテレビをおすすめする理由は「4Kテレビはイマが買い時、と言える5つの理由」(All About)で述べていますので、併せてご参考に。

一方、32型程度以下の比較的小画面サイズで、書斎でのパーソナルユース、単身赴任や学生の独り暮らしなど、予算が限定されたり、使用期間や視聴時間が短い想定の用途なら、手頃な価格で良質な2K(フルHD)テレビを選ぶと良いでしょう。

用途に応じて検討し、賢い選択を!

2016年冬ボーナスで買いたい4Kテレビ・ベスト5

東芝 レグザ 49Z700X

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