Wi-Fi(無線LAN)ルーターの同時接続台数と速度の関係

Wi-Fi(無線LAN)機器の同時接続による弊害はあるのか? 最新機種で検証した

かつては、1台のWi-Fi(無線LAN)ルーターに複数の端末を接続すると目に見えて速度が低下した。特に動画の視聴に弊害が発生し、「動きがカクカクする」「音声が途切れる」、激しいときは「動画が止まってしまう」といった現象がみられた。

そこで、現在(2017/12)販売されているWi-Fi(無線LAN)ルーター3機種で同時接続数と速度の関係を検証した。はたして、同時接続数を増やしていき回線に負荷をかけると速度はどの程度落ちるのか? Wi-Fi(無線LAN)ルーターの機種によって差が出るのか?

Wi-Fi(無線LAN)ルーターの購入を検討している人、買い替えを検討している人は是非参考にしてほしい。

調査したWi-Fi(無線LAN)ルーター

調査したWi-Fi(無線LAN)ルーターは、以下の3機種だ。3機種とも、IEEE802.11ac+IEEE802.11nでの接続に対応している。
(注1)表記は、IEEE802.11ac+IEEE802.11n時の公称速度

■WXR-2533DHP2 BUFFALO(株)
特徴:BUFFALO製Wi-Fi(無線LAN)ルーターシリーズ中最高速度の機種。CPUも高速で負荷に強い。価格は、比較的高価
公称速度:1733+800Mbps(注1)
仕様詳細

WXR-2533DHP2

WXR-2533DHP2

■WSR-2533DHP BUFFALO(株)
特徴:公称速度は前機と同じだが、コンパクトな作りになっている中級機種。価格は、普及機器に近付いている
公称速度:1733+800Mbps(注1)
仕様詳細

WSR-2533DHP

WSR-2533DHP

■WSR-1166DHP3 BUFFALO(株)
特徴:リーズナブルな普及機種。価格の割に性能がよいため、よく売れている
公称速度:866+300Mbps(注1)

WSR-1166DHP

WSR-1166DHP

同時接続時の速度調査方法

各Wi-Fi(無線LAN)ルーターに、動画を再生した端末を順に接続していき、回線に負荷をかけた状態で速度を計測する。1回目は「AQUOS TV」で負荷をかけて計測、2回目は「AQUOS TV」と「iPad Pro」で負荷をかけて計測、6回目は6台の端末全てで負荷をかけて計測……といった具合だ。

接続する端末と接続順は、以下の通り。負荷は、併記した動画を再生することでかける。

接続順1:AQUOS TV

動画:Amazonプライム・ビデオ(オートマタ)

Amazonプライム・ビデオ(オートマタ)

Amazonプライム・ビデオ(オートマタ) ※画像はぼかし加工入り

接続順2:iPad Pro
動画:Amazonプライム・ビデオ(オートマタ)


接続順3
:BRAVIA TV
動画:You Tube HD動画(Fireplace romantic Full HD and 4K)

You Tube HD動画(Fireplace romantic Full HD and 4K)

You Tube HD動画(Fireplace romantic Full HD and 4K ※画像はぼかし加工入り


接続順4
:iPhoneSE
動画:Amazonプライム・ビデオ(ソロモンの偽証)


接続順5
:Zenfone2
動画:You Tube 【HD高画質】シパダンダイブサファリ【GoProHD2】


接続順6
:iPhone5
動画:You Tube ヒカキンTV生配信!1時間みんなと雑談♪

測定は、iperf3を利用し、無線LANで接続したノートパソコンをクライアントに、有線で接続したデスクトップをサーバとした。測定は、10回連続して測定し、その平均を取った。

サーバー側実行コマンド:iperf3 -s
クライアント側実行コマンド:iperf3 -c 192.168.11.13 -w 1024k

クライアントは、距離の影響を避けるため、Wi-Fi(無線LAN)ルーターと同じ部屋に設置した。

iperf3での測定様子

iperf3での測定様子

測定結果。速度低下は確認できたが目に見えて下がる様子はない

さっそく測定結果を見ていこう。単位はすべてMbps(Mbits/sec)だ。

・WXR-2533DHP2

無負荷 664Mbps
AQUOS TV 661Mbps
iPad Pro 653Mbps
BRAVIA TV 623Mbps
iPhoneSE 621Mbps
Zenfone2 586Mbps
iPhone5 572Mbps

WSR-2533DHP

無負荷 525Mbps
AQUOS TV 517Mbps
iPad Pro 486Mbps
BRAVIA TV 475Mbps
iPhoneSE 474Mbps
Zenfone2 473Mbps
iPhone5 471Mbps

WSR-1166DHP3

無負荷 525Mbps
AQUOS TV 494Mbps
iPad Pro 441Mbps
BRAVIA TV 421Mbps
iPhoneSE 410Mbps
Zenfone2 390Mbps
iPhone5 373Mbps

下のグラフは、上の値をグラフにしたものだ。上から順に
「水色:WXR-2533DHP2」
「朱色:WSR-2533DHP」
「鶯色:WSR-1166DHP3」
となっている。

測定値一覧グラフ

測定値一覧グラフ

考察。Wi-Fi(無線LAN)ルーターの能力不足で問題が起こることは無かった

グラフを元に考察してみよう。まず、結論から言うと以下の通りだ。

・利用しているインターネット回線の帯域さえ十分であれば、ここで試した程度の同時接続に問題は発生しない。

ここでは、6通りの負荷をかけているが、測定の負荷(1秒間に50~60 MBytes)を入れれば7通りの負荷となる。

グラフの数値からでも動画の視聴に問題が無いことが分かるが、試しに最高の負荷がかかっている状態でiperf3のサーバーが作動しているデスクトップ(有線)で、YouTubeのHD動画も再生してみた。結果だが、問題なく視聴できた。

デスクトップ(有線)でも、YouTubeのHD動画を再生

デスクトップ(有線)でも、YouTubeのHD動画を再生。動画で様子を紹介できないのが残念だが途切れることなく再生できた。 ※画像はぼかし加工入り

そのほかの考察を下に挙げる。

・上位機種ほど、負荷がかかっても速度の低下が少ない。

・普及機種でも、本検証では、能力不足で同時接続に問題が起こることは無かった。

・WSR-1166DHP3は普及機種だが、無負荷の速度は中級機種と同じ。ワンルームマンションなどに最適だろう。

このように、最近の無線LAN機器の性能は、普及機種でも、かつての最高級機種と肩を並べていることがわかる。今回は、距離による負荷は対象外としたが、3LDKといった環境であれば、無理して上位の機種を選択する必要はないだろう。

【検証機材】

BUFFALO 11ac/n/a/b/g 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) Giga ビームフォーミング対応 866+300Mbps WSR-1166DHP3-BK

BUFFALO 無線LAN親機 11ac/n/a/g/b 1733+800Mbps Giga ゴールド【Nintendo Switch動作確認済】 WSR-2533DHP-CG

BUFFALO 無線LAN親機 11ac/n/a/g/b 1733+800Mbps ハイパワー Giga 1.4GHzデュアルコアCPU搭載 WXR-2533DHP

プロ厳選!Wi-Fi(無線LAN)ルーター機器おすすめ4選

お勧め無線LANルータ2機種

いままで、無線LANルータをお勧めするときに、障害物に強く速度の速い高級機種とワンルームマンション向けの普及機種の2種類を挙げてきた。

現状の無線LANルータを俯瞰すると、ある程度高性能な機種でも実売価格が1万円を切り、普及機種と価格的に差が無くなってきた。もちろん、高価格で最高の性能を叩きだす機種も存在する。しかし、実際に使ってみると、一般的な戸建住宅と言った環境であれば、1つ下の機種でも十分快適に利用できる。

そこで今年末は、普及機器と最高級機の間にある中級機をご紹介したい。中級機でも、いろいろなフィールドでその性能を十二分に発揮できる。

・バッファロー AirStation WSR-2533DHP

WSR-2533DHP

WSR-2533DHP 写真は壁への取りつけだが、通常の据え置きも

もちろん可能。

メーカーWebページ
仕様

本機種は、ガイドが半年間、実際に長期利用した機種だ。感想は、まず「安定感抜群!」ということである。

「時々回線が切れる。」「妙に遅くなることがある。」「インターネットになかなか繋がらない。」といったトラブルが殆どない。安心して利用できる。

確かに実効速度は、高級機種のWXR-2533DHP2と比べると、少し落ちるが自宅で使うには十分な速度でストレスを感じたことはない。

BUFFALO 無線LAN親機 11ac/n/a/g/b 1733+800Mbps Giga ゴールド【Nintendo Switch動作確認済】 WSR-2533DHP-CG

・NEC Aterm  PA-WG1900HP

PA-WG1900HP

PA-WG1900HP

メーカーWebページ
仕様

こちらの機種も性能が安定していることに定評がある。いろいろなECサイトのユーザーレビューを見ても、トラブルが少ないのが分かる。

ただ、上に挙げたWSR-2533DHPよりスペック的には少々落ちるが,あくまでも公称値であり、実使用上差異はあまり感じないだろう。

WSR-2533DHP:    1733+800Mbps 4ストリーム

PA-WG1900HP:   1300+600Mbps 3ストリーム

本機種の特徴は、子機としても利用できることだ(注1)。利用している子機が不安定なときは、この親機を流用できる。接続はLAN端子になるので、USBに装着する子機より高速に利用できる。また、価格もWSR-2533DHPより若干お求め安くなっている。

(注1)前述のWSR-2533DHPも中継機として設定すれば、子機として利用できるが、マニュアルにその記載がないので、初心者の方には敷居が高い。

NEC 11ac対応 1300+600Mbps 無線LANルータ(親機単体) PA-WG1900HP

お勧めの無線LAN中継機

・バッファロー AirStation WEX-1166DHP

中継機undefinedWEX-1166DHP

無線LAN 中継機 WEX-1166DHP

メーカーWebページ
仕様

無線LAN中継機は、最近電波の届きにくい環境でよく利用されるようになっている。ハイパワーの高性能な無線LAN親機に交換するより、中継機を利用した方が、結果的によいことが多い。

本機種もガイドが長期利用している無線LAN中継機だ。設置以来、ノートラブルで安定して利用できている。初期設定も失敗なく簡単だった。初心者の方にも安心してお勧めできる。

BUFFALO 無線LAN中継機 11ac/n/g/b 866+300]Mbps エアステーション ハイパワー コンセント直挿し WEX-1166DHP


 

お勧めのモバイルWi-Fiルータ

モバイルWi-Fiルータとは、屋外でWi-Fi環境を実現するための機器だ。モバイルWi-Fiルータを使えば、屋外でWi-Fi専用のタブレットや無線LAN内蔵のノートパソコンのデータ通信ができる。

・NEC Aterm PA-MR05LN

PA-MR05LN

モバイルWi-Fiルータ PA-MR05LN

メーカーWebページ
仕様

本機種も、安定して利用できるモバイルWi-Fiルータとして定評がある。

発売日は、2016年 9月 1日と少々古いが、最新機種が常にベストバイだとは限らない。むしろ、最新機種は数々の不具合を抱え問題となることが時々ある。そんな中、少々古い機種の方がファームウエアの更新が繰り返されているので、安定して利用できることが多い。

また、スペックも最新の製品に引けをとらない

NECプラットフォームズ 自動SIM切り替え LTE モバイルルーター Aterm MR05LN ( デュアルSIM 対応 / nanoSIM×2 ) PA-MR05LN

今回は、回線契約なし(SIMフリー)の機種をご紹介したが、回線付きの契約もある。回線付きの場合は、いろいろな特典があるので自分のニーズを見極めて契約して欲しい。

Wi-FiセキュリティWPA2に脆弱性、家庭でできる対処法

WPA2の脆弱性とは

WPA2は暗号化システムの1つ

WPA2は暗号化システムの1つ

WPA2とは、現在パソコンショップで普通に販売されている無線LANルータに標準装備されている暗号化システムだ。従来のWepやWPAより強固なシステムで解読は難しいとされてきた。

このたび、そのWPA2にセキュリティ上の欠陥、つまり脆弱性が発見された。発見者したのは、ベルギーのルーヴェンにあるルーヴェン・カトリック大学(オランダ語: Katholieke Universiteit Leuven)でネットワークセキュリティを研究しているMathy Vanhoef氏だ。

2017年12月に開催される情報セキュリティカンファレンス「Black Hat Europe 2017」に先んじ、同氏はWPA2の脆弱性を2017年10月16日に公表した。

どのような危険があるのか

脆弱性による被害

脆弱性による被害

WPA2の脆弱性により次のようなケースが考えられる。

・Wi-Fiで送信されるデータが傍受され、内容を盗み取られる可能性

・Wi-Fiで送信されるデータが傍受され、内容を書き換えられる可能性

・インジェクションと言われる攻撃でウェブページを改ざんされたり、ウィルスを増殖/拡散されたりする可能性

上記のような被害を受けると大変だが、悪意を持ったハッカーが近隣で自宅の無線LANルータの電波を傍受しない限り安全だ。、また、SSLで暗号化されたサイト(URLがhttps:で始まるサイト)からのデータは、この脆弱性で傍受されない。また、企業などで利用されるVPN(Virtual Private Network :仮想専用線)で利用される暗号化システムのデータも解読されることはない。

したがって、「無線LANをすぐに止め、すべて有線に置き換えなくては危険だ」とレベルの緊急要件ではない。

家庭でできる対処法は?

脆弱性に対する対応策は

脆弱性に対する対応策は

では、家庭でこの脆弱性にどのように対処すればいいのだろうか?

・スマートフォンのOSをアップデートする


追々、AppleのiOSや、Androidでこの脆弱性に対処するためのパッチが提供されるだろう。アップデートをこまめにチェックし、発表されたらすぐにアップデートしよう。WPA2の脆弱性は、受信側つまりクライアント側の脆弱性なので、クライアントのパッチで対処できる。

アップデート前は、公衆無線LANなど脆弱性対策が施されているかどうか分からないWi-Fiは利用しないようにしよう。また、スマートフォンのテザリング機能で利用するWi-Fiは、殆どWPA2を使っているので注意しよう。

一方、屋外で利用するデータ通信(3G・4G・LTEなど)で通信すればWi-Fiを利用していないので危険性はない。どうしても心配な向きは、Wi-Fiをoffにしてすべてデータ通信に頼るという手だてもあるだろう。

Wi-Fiを利用している機器のアップデートを行う

無線LANの子機が内蔵されているノートパソコンパソコンやTV/ブルーレイレコーダーなどWi-Fiを利用している機器にもパッチが提供されるようになるだろう。メーカーのサイトをこまめにチェックし、素早くアップデートしたい。

このほか、無線LANで繋いでる防犯カメラのファームウエアのアップデートもチェックしよう。最近は、防犯カメラ自体のセキュリティが問題になっている。外部から侵入されたら防犯カメラの機能を停止させらてしまう可能性もある。

クライアント側ではないが、親機である無線LANルータのファームウェアも最新のものが発表されたらアップデートしておいた方がよいだろう。

・WindowsやMacのアップデートを行う

オペレーティングシステムであるWindowsやMacOSのアップデートも有効な手段だ。

すでに、MicrosoftはWindows 7以降のOSでパッチを公開しているので、Windows Updateをかけるとよい。Apple Japanは、「iOS、macOS、watchOS、tvOSのアップデートを、近々リリースする」としている。こまめにチェックしよう。

スマホのWi-Fi接続で”認証に問題”となった際の対処法

スマートフォンをWi-Fiに接続しようとしたとき、「認証に問題」あるいは「パスワードが違います」と表示され、接続できなかったことはないだろうか。原因は些細なミスからハードの問題までさまざま。今回の記事では、そのような場合に有効な対処法を紹介しよう。

対処1:隣の家の無線LANルータに接続しようとしていないか?

スマートフォンをWi-Fiに接続するときは、下図のようなSSIDの一覧から接続先を選択する。

表示されているSSIDは自宅のものか確認しよう。

表示されているSSIDは自宅のものか確認しよう。

最近の住宅事情だと、自分のスマートフォンの近くに別の家の無線LANルータがあり、そのSSIDが表示されることがある。しかも、自宅の無線LANルータより電波強度が強く、「最強」と表示されることもあるだろう。

しかし、いくら最強の電波でも、パスワードが異なるため、自宅以外の無線LANルータには接続できるはずが無い。

iPhone(iOS)であれば「パスワードが違います」と表示される。

iPhone(iOS)であれば「パスワードが違います」と表示される。

ついつい電波強度の高いSSIDを選択しがちだが、自宅の無線LANルータ本体に記載のあるSSIDかどうかをしっかりと確認してから接続するようにしよう。

対処2:スマートフォンの無線接続情報に不具合はないか

無線LANルータに自動で接続するときは、スマートフォンに保存されている「無線接続情報」を利用する。ところが、何らかの理由で「無線接続情報」が変化してしまった場合は、接続することができない。

Androidは「認証に問題」と表示される。

Androidは「認証に問題」と表示される。

その解消方法だが、以下の手順で一旦「無線接続情報」を削除し、再接続してほしい。再接続の際には、パスワードを聞いてくるので正しく入力しよう。

■Androidでの再接続手順

「設定」→「Wi-Fi」→右上の「上下三点」メニューをタップ→「保存済みネットワーク」メニューをタップ→接続できないSSID名をタップ→「切断」をタップする。

「上下三点」メニューをタップした後の画面

「上下三点」メニューをタップした後の画面。ここで、「保存済みネットワーク」メニューをタップする。

■iPhone(iOS)での再接続手順

「設定」→「Wi-Fi」→接続できないSSIDの「i」アイコンをタップ→「このネットワーク設定を削除」をタップする。

ここで接続情報を削除する。

ここで接続情報を削除する。

対処3:スマートフォンの状態に問題はないか?再起動で確認

スマートフォンの状態に問題があると接続できないことがある。スマートフォンを再起動してみよう。再起動後に再接続すると接続できることがある。

対処4:ネットワーク機器や無線LANルータに問題はないか

モデム/ONU/CTU/ハブなどのネットワーク機器や無線LANルータを再起動することで、接続できることがある。再起動の具体的な方法は、お手持ちのマニュアルを見て欲しい。

多くは、ACアダプタの抜き差しで再起動できる。電源をONにする際には、インターネットに近い機器から順に電源をONにすることに注意したい。

それでも、駄目な場合は無線LANルータのリセットスイッチを押して初期化してみよう。こちらも、具体的な方法はお手持ちのマニュアルを見て欲しい。

BuffaloのWSR-2533DHPは、本体裏面中央にリセットスイッチがある。本機種の場合は、クリップを伸ばしたもので、内部のスイッチを数秒押す。

BuffaloのWSR-2533DHPは、本体裏面中央にリセットスイッチがある。本機種の場合は、クリップを伸ばしたもので、内部のスイッチを数秒押す。

対処5:ルータのファームウェアに問題はないか

無線LANルータのファームウェアにバグがあり、接続が不安定になることもある。メーカーのサイトを見て最新のファームウェアに更新して欲しい。

対処6:現在利用している周波数帯に問題はないか

無線LANルータとスマートフォンが、11g/n(2.4GHz帯)と11a/ac(5GHz帯)の両方に対応している場合は、別の周波数帯のSSIDを選択してみよう。多くの2.4GHz帯には、SSIDに「G」の表示が、5GHz帯には「A」の表示がある。

たとえば、「G」を含むSSIDから「A」を含むSSIDに切り替える。

たとえば、「G」を含むSSIDから「A」を含むSSIDに切り替えてみる。

無線LANが繋がらない時の対策、4つの事例から解説

無線LANが繋がらないときの対策は、いままでの記事で数多く述べてきた。今回は、その中からガイドが最近経験した事例を紹介しよう。実践的な内容になっている。読者の方々の参考になれば幸いだ。

ファームウエアの更新

繋がらない。

繋がらない。どうしよう。

「何をいまさら!」という感もあるが、無線LANルータのファームウェア更新を試してみよう。ファームウェアとは、無線LANなどの機器を作動させる基本的なプログラムだ。出荷時には、当然チェックされているが、万全ではないことがある。

ファームウェアにバグがあると、どのような不具合も起こりえる。購入したばかりの無線LANルータでも、新しいファームウェアが公開されていないかチェックしよう。

【体験事例1】

記事を執筆するため、MacとWindowsを無線LANルータに接続した。本来なら、下図のようにMacのFinderにWindows機のアイコン(oka_main_pc)が表示されるはずだ。しかし、いつまで待っても表示されない。

MacにWindows機が表示されない

本来は、このようにWindows機のアイコンがMacのFinderに表示されるはずだった。

Appleのネットワーク専門スペシャリストと数時間やり取りしたが、すべて失敗。スペシャリストが終業時間になったので、明日また相談することを約束し、電話を切った。寝ているときに、いろいろ思いを巡らせた。「そういえば無線LANルータはまだ手づかずである」ことに気づく。翌朝、起きてすぐに別の無線LANルータに交換したら、難なくWindows機のアイコンが表示された。問題のある無線LANルータは、ファームウェアのバージョンアップをしたら問題が解決。

約束の時間にAppleのスペシャリストから電話を頂いた。丁寧にお詫びの言葉を述べた。

イーサネットコンバーターの利用

イーサネットタイプの子機

イーサネットタイプの子機

TVを無線LANルータに接続しているユーザも多いだろう。TV側に内蔵されている無線LAN子機は、基盤に直付けの簡易なものが多い。接続が不安定な場合は、右の写真のような外付けのイーサネットコンバータータイプの無線LAN子機を利用しよう。

【体験事例2】

書斎のTVでAmazonビデオをよく楽しんでいる。しかし、時々接続が切れ、TVが再起動してしまう。特にAmazonビデオのアプリを起動し、映画を観始めたときに起こる。困ったものだ。

TVは、2.4GHz帯の11nにしか対応していない。たぶん原因は、電波の干渉だろうと思い、BUFFALO 11n/a/g/b 300Mbps 無線LAN子機 WLI-UTX-AG300/Cを取りつけてみた。

取り付けは簡単。子機とTVのLAN端子を付属のケーブルで接続するだけだ。電源は、USBから取るので配線がゴチャゴチャしなくて済む。セットアップは、AOSSボタンを押すだけ。

TVのネットワーク設定で電波の干渉に強い5Ghz帯の11aを選択。これで無事にアマゾンビデオを楽しむことができるようになった。

BUFFALO 11n/a/g/b 300Mbps 簡単無線LAN子機 WLI-UTX-AG300/C

アンテナが緩んでないか確認する

赤い部分がねじ込みの部分。ゆるんでないか確認。

赤い部分がねじ込みの部分。ゆるんでないか確認。

無線LANルータには、アンテナをユーザが取りつけるタイプの製品がある。本体にある雄ネジにアンテナの雌ねじを取り付ける。ここで、しっかりねじ込んでないと数々の不具合が起こる。

【体験事例3】

電波が広範囲に届くという無線LANルータ。早速セットアップしてみたが、「電波が途切れる」「思ったほど電波が届かない」「速度が出ない」などの不具合があった。うまく行っているときもあるので、原因が特定できない。

よくよく冷静に考えてみると、アンテナの角度を調整したあとに不具合が起こることに気づく。最初はしっかりアンテナを取り付けるのだが、角度を変えるときに、どうしても緩んでしまうようだ。

そこで、角度を変えたあとに、ラジオペンチで赤い部分を右に回して軽く締めておく。以後は、正常に利用できるようになった。

リセットスイッチは万全ではない

中古の機器や前任者から受け継いだ機器など、前ユーザがどのような設定を行っているか分からないことが多い。そこで、利用する前には通常、リセットスイッチで設定を工場出荷値に戻す。

ところが、リセットスイッチを適切に利用しても、工場出荷値に戻らないこともある。このような場合は、メーカーが用意しているツールを利用して設定を変更する必要がある。珍しい事例だが、ガイドは経験している。

【体験事例4】

仕事でメーカーからとある子機をお借りした。その機器は、前にもほかの方に貸し出しされた機器である。これは普通のこと。新品の機器が届くことの方が少ない位だ。

例によってリセットスイッチを押して新品の状態に戻す。リセットスイッチを押しながら電源を入れる場合や電源を入れてから軽く1回押す場合、指定された秒数押す場合など機種によってさまざまだ。マニュアルを読んで慎重に工場出荷値に戻す。

しかし、正規の方法で接続を試みてもIPアドレスを親機から取得できない。少々専門的になるが、子機が取得したIPアドレスを確認すると「169.254.・・・」になっている。DHCPサーバ機能で適切にIPアドレスが取得されていないことが分かる。

機器の故障も考えてみたが、いろいろ調べていくと製品に添付されていない専用の設定ツールがメーカーのサイトにアップロードされている。

もしやと思い、ツールを使って設定を確認すると、DHCPの項目にチェックが入っていない。チェックを入れ、「設定」ボタンを押すと無事使えるようになった。

メーカーから製品を貸与されるようなユーザーは、ガイドのような立場のユーザーが多い。そのため、通常のユーザーが行わないような設定をすることもよくある。しかし、リセットスイッチで初期化できない設定に遭遇したのは、今回が初めてだった。

なお、ご覧になっている方が新品で機器を購入する分には、上記のようなトラブルに見舞われることはないので、安心して欲しい。あくまでも特殊な場合に限り稀に起こるころではあるが、有り得ない事例ではない。

【参考記事】
無線LANがつながらないときのチェックポイント19
Macで無線LANが繋がらないときの対処法

古い無線LANと、3000円/6000円の最新機種で速度を比較

旧機種から新機種への買い替え、通信速度はどう変わるのか?

とりあえず使っている古い無線LANルータ。一応使えているのだが、「安価な機種で速くなるのであれば、そろそろ買い換えてみよう。」と思っているユーザーもいるだろう。今回は、実際に古い無線LANルータを、決して上位機種ではないが、最新の機種に入れ替えて速度を比較してみた。

 古い無線LANルータの規格

今回はこの3機種を比較した。

今回はこの3機種を比較した。一番左が旧機種。

「まだ、使えるから。」ということで一昔前の無線LANルータを利用している方もいるだろう。一昔前の無線LANルータは、以下のような規格を利用している。

■IEEE802.11a

利用周波数帯:5GHz帯

最大通信速度:54Mbps

特徴:電子レンジなどの家電製品やBluetoothの電波干渉を受けにくいが、障害物に弱い。

■IEEE802.11g

利用周波数帯:2.4GHz帯

最大通信速度:54Mbps

特徴:電子レンジなどの家電製品やBluetoothの電波干渉を受けやすいが、障害物には強い。

以上のほかにIEEE802.11bという規格もあるが、ほとんど利用されないので割愛する。

今回は、古い機種として、手元にあった以下の機器を用意した。

この規格の機種を用意

この規格の機種を用意 無線LANの公称速度は、54Mbpsになっている。

古い無線LANルータundefined機種名は敢て隠してある。

古い無線LANルータ 機種名は敢て隠してある。

買い替え比較の対象となる最新の無線LANルータの規格

一方、最新の無線LANルータで利用されている規格は以下の通りだ。


■IEEE802.11n

利用周波数帯:2.4GHzまたは5GHz
最大通信速度:600Mbps
特徴:特徴:電子レンジなどの家電製品やBluetoothの電波干渉を受けやすいが、障害物には強い。 速度は11gより高速になる。 ■IEEE802.11ac

利用周波数帯:5GHz

最大通信速度:6.9Gbps

特徴:電子レンジなどの家電製品やBluetoothの電波干渉を受けにくいが、障害物に弱い。 速度は上記規格中最高。条件がよければ、安定して利用できる。

今回用意した最新機種(2017年2月現在)は、以下の通りだ。

BUFFALO 11n/g/b 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) エアステーション Qrsetup Giga Dr.Wi-Fi 300Mbps WSR-300HP/N [フラストレーションフリーパッケージ(FFP)] (利用推奨環境1人・ワンルーム)

BUFFALO 【iPhone6S対応】11ac/n/a/g/b 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) エアステーション ハイパワー Giga 866+300Mbps WSR-1166DHP2-WH

実売価格に注目してほしい。どちらもリーズナブルな機種で、およそ3,000円程度の価格差がある。

測定にあたっては、WSR-300HPは、11acに対応していないので、11nWSR-1166DHP2は対応しているので11acを利用して計測した。

 

測定環境について

測定にあたっては、定評のあるiperf3を利用した。iperf3をインストール後、Windowsのコマンドプロンプトに以下のように入力し、測定を行った。サーバ側とクライアント側を無線で接続する。サーバー側  :iperf3 -s

クライアント側:iperf3 -c 192.168.11.2 -f k -i 1 -w 1024k

試しに、有線で接続して計測してみると平均949,718 Kbits/sec と1Gbpsに迫る速度なので、環境のストレスはほとんどない。

測定log—————————–

[ ID] Interval Transfer Bandwidth

[ 4] 0.00-10.02 sec 1.11 GBytes 949718 Kbits/sec sender

サーバー側のコンピュータは、i7のデスクトップ。クライアント側は、Intel B815のノートパソコンだ。子機は、手元にあった以下の製品を利用した。

BUFFALO 11ac/n/a/g/b 866Mbps USB3.0 Macにも対応 無線LAN子機 WI-U3-866D

古い機種の実効速度は

古い規格の無線LANルータ

古い規格の無線LANルータ

さて、古い機種の実効速度だが、以下の通りだ(1000kbps=1Mbps)。約25Mbps

測定log—————————–

[ ID] Interval Transfer Bandwidth

[ 4] 0.00-10.02 sec 30.6 MBytes 25651 Kbits/sec

今回は、11gで計測したが、11aでも同じ程度の速度になる。ずいぶん遅いようだが、インターネットでWebページを見ているだけなら、大きなストレスにはならない。慣れてしまえば、特に遅いとは感じないだろう。

3000円の最新機種・WSR-300HPで11nの実効速度は

11nで利用した。

WSR-300HP 11nで利用した。

WSR-300HPで11nを利用したときのの実効速度は、以下の通りだ。

79Mbps測定log—————————–

[ ID] Interval Transfer Bandwidth

[ 4] 0.00-10.02 sec 94.4 MBytes 79047 Kbits/sec

11gの速度が約25Mbpsなので、約3倍以上の速度になる。どうだろうか。実売価格3,000円程度でこれだけ高速になるのだ。この速度があれば、光回線でもインターネットで利用するのであれば、十分な速度と言える。

1G対応の光回線と言っても、プロバイダと端末間の公称速度であり、それ以降にあるインターネット網の実効速度は遅い。

6000円の最新機種・WSR-1166DHP2で11acの実効速度は

11acでの測定

11acでの測定

WSR-1166DHP2で11acを利用したときのの実効速度は、以下の通りだ。

220Mbps測定log—————————–

[ ID] Interval Transfer Bandwidth

[ 4] 0.00-10.02 sec 264 MBytes 220704 Kbits/sec

11nでの実効速度が約79Mbpsなので2.7倍の速度となる。これだけの速度があれば、インターネットはもちろん、大容量のファイル転送にも対応できる

さて、価格的にWSR-1166DHP2は前述のWSR-300HPより約3,000円高い。どちらを取るかは、ユーザー次第だが、居酒屋でちょっと一杯やった位の投資で高速になるのであれば、やはりWSR-1166DHP2を選択した方がよいだろう。

BUFFALO 【iPhone6S対応】11ac/n/a/g/b 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) エアステーション ハイパワー Giga 866+300Mbps WSR-1166DHP2-WH


ただし、11acを利用するには、スマホ等の端末が11acに対応している必要がある。11nにしか対応していない端末を持っている方は、WSR-300HPを利用するのもよいだろう。

BUFFALO 11n/g/b 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) エアステーション Qrsetup Giga Dr.Wi-Fi 300Mbps WSR-300HP/N [フラストレーションフリーパッケージ(FFP)] (利用推奨環境1人・ワンルーム)

Windows/MacでPS4をリモートプレイ、使用感や遅延は?

PS4リモートプレイとは?

ps4をリモートで利用する

PS4をリモートで利用する

PS4リモートプレイは、PS4本体とWindows/Macマシンをネットワークで接続し、Windows/Macの画面上にPS4の画面を表示して利用するといったイメージになる。Windows/Mac上に表示されたゲームは、USBポートに接続したワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK®4)で通常通り操作することができる。

リモートプレイできるのは、家の中のように同じルータに接続したPS4とコンピュータといったプライベートな環境はもちろん、家のPS4と会社のコンピュータといったグローバルな環境でも利用できる。

後者の場合、接続設定が若干面倒になるのが普通だが、PS4リモートプレイは殆ど同じ手順で接続できる。

作動環境

PS4リモートプレイに必要な作動環境は以下の通りだ。Windows 7では利用できないことに注意しよう。

・Windows PC


Windows® 8.1(32ビット版/64ビット版) または

Windows® 10(32ビット版/64ビット版)

2.67 GHz Intel Core i5-560M以上のプロセッサ

・Mac


OS X Yosemite または

OS X El Capitan または

macOS Sierra


2.4 GHz Intel Core i5-520M以上のプロセッサ

 ・PS4(Pro)


システムソフトウェア バージョン4.00以上(最新が望ましい)

PS4は、初期値で以下の設定になっているが、もし接続できないときは初期値にようになっているかをチェックしよう。———————————-

・設定→[リモートプレイ接続設定]→[リモートプレイを有効にする]

・設定→[PlayStation Network/アカウント管理]→[いつも使うPS4として登録]

・PS4がスタンバイモード中にリモートプレイを始めるには、設定→[省電力設定]→[スタンバイモード中の機能を設定する]→[インターネットに接続したままにする]および[ネットワーク経由でPS4の電源を入れられる]にチェック

———————————-

実際に接続してみる

ぞれでは、実際に接続してみよう。本例はWindows上の場合だが、Macでもほぼ同じだ。1.PS4側は、いつも利用しているユーザー名でログインしておく。

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 PS4は予め作動させておくこと

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 ここからダウンロードする。

3.ダウンロードしたファイルを選択し、PS4リモートプレイをインストールする。操作方法は、画面に表示される。4.デスクトップに作成された起動用ショートカットで「PS4リモートプレイ」を起動する。

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5.以下の画面が表示されたら、純正のワイヤレスコントローラーをPCのUSB端子に接続する。他社製の互換製品は、認識されないので注意。

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 初期画面

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 ケーブルでUSBポートに接続する。接続するとPS4側との接続が自動的に切れる。


もしワイヤレスコントローラーにアタッチメント(各種充電用の別売スタンドに付属)が付いている場合は、取り外しておく。

undefinedPS4用の充電スタンド

PS4用の充電スタンド。手前がワイヤレスコントローラーに取りつけるアタッチメント。これが、付いているとPS4リモートプレイが正常に作動しない。

6.PlayStation NetworkのIDとパスワードを入力する。このときのIDは、PS4にログインするときのユーザー名ではないので注意。PSNでゲームを購入するときのIDとパスワードになる。

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 上記のIDとパスワードは架空。


このあと、PCの画面に現在の進行状況が表示され、以下のようにPS4の画面に「~がリモートプレイで接続しました。」と表示されれば成功だ。

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このあと、しばらくすると以下のようにPCの画面にPS4の画面が表示される。少し時間がかかるので根気よく待とう。

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あとは、PCに接続したワイヤレスコントローラーで通常通り操作すればよい。

 

 

使用感、遅延状況はどうか?

ネットワーク経由で接続するとなると、操作の遅れがでたり、動画がカクカクしないかが心配なところだ。以下の環境で、実際にFPS(ファーストパーソン・シューティング)タイトルの『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』 を作動させてみた。結果は、通常の操作感とほぼ同じ感覚で操作できる。GPUは、マザーボード直付けを利用している。

一方、『ストリートファイター』シリーズのような格闘ゲームなど、リアルタイム性の高いゲームを行うと、わずかだが遅延を感じる。わずかな遅延が勝敗を分けるので、この手のゲームにはPS4リモートプレイは馴染まないかもしれない。

実際の環境

実際の環境 グラフィックカードは利用せずオンボードグラフィックスを利用している。


Macにも同様にPS4リモートプレイをインストールして接続してみた。環境は以下の通りだ。

Macの環境

Macの環境 シリアル番号は削除してある。


Macの場合は、試した作動環境が制限ギリギリだからからか、音が途切れたり、明らかに動画がカクカクした。実使用には、高価にはなるがもっと高速なマシンが必要と感じた。

Macで作動している様子undefined画面は最大化もできる。

Macで作動している様子 マシンのスペックが低いので、少々心もとない。

PS4リモートプレイの便利な機能

PS4リモートプレイには、以下のような便利な機能もある。■PlayStation NetworkのIDとパスワードを使用しても、うまくセットアップできないときは、[手動で登録する]ボタンを押しPS4側の[設定]→[リモートプレイ接続設定]→[機器を登録する]で表示される登録番号をPS4リモートプレイ側に登録すればよい。

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 「手動で接続」を選択したときの登録画面。ここにPS4側で表示される番号を入力すればよい。

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 [設定]→[リモートプレイ接続設定]→[機器を登録する]で表示される登録番号。当然、架空の番号に改変してある。


■PS4リモートプレイの「設定」で画面の「解像度」や「フレームレート」を変更可能だ。画面表示が通信速度に追いつかないときに利用しよう。

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ちなみに、前述のMacの事例でカクカクした動画は、ここの設定を変更しても目に見えての改善にはならなかった。マシンが非力の場合は、やはり限界があると思われる。

ルータとは?知っておきたいルータの役割

ルータとは?

無線LANルータ

無線LANルータ

無線LAN親機のパッケージなどに「無線LANブロードバンドルータ」と記されていることがあります。また、ショップへ行くと「ルータ」というコーナーがよくあります。最近よく耳にするルータとはいったいどのような機器でどのような機能があるのでしょうか。

ここでは、初心者の方にも分かりやすいように解説しましょう。

ルータの役割

ルータには次のような機能があります。

  • 複数のコンピュータで、ひとつのインターネット回線を共有する

ルータを利用すると、ひとつのインターネット回線を複数のコンピュータで共用できます。これは、ルータがインターネットで扱うデータを自動的に振り分けているからです。

たとえば、下のイラストのAコンピュータから送信要求があったとき、サイト側から返ってきたデータをAコンピュータに送るという機能があります。

ルータを使えば、複数のコンピュータでひとつのインターネット回線を使うことができます

ルータを使えば、複数のコンピュータでひとつのインターネット回線を使うことができます

  • IPアドレスの割り振り

LANでファイルのやりとりをするには、各コンピュータにコンピュータの住所にあたる数値(IPアドレス)を重複することなく割り振る必要があります。この割り振りを自動的に行う機能をDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバー機能と言い、ルータの重要な機能の1つになっています。
ルータは各コンピュータにIPアドレスを割り振ります

ルータは各コンピュータにIPアドレスを重複なく割り振ります

なお、特に高速回線でインターネットにつなぐときに使うルータを「ブローバンドルータ」と言いうこともあります。ルータには、機器を接続する端子が5ポート程ありますが、足らなくなったらスイッチングハブという機器を利用して増設してください。

次のページでは、スイッチングハブについて解説します。

部屋を隔てた有線LANの配線方法

部屋を隔てた有線LANの配線、どうすればいい?

LANケーブルの配線

LANケーブルの配線

ネットワークを組みたいコンピュータが同じ部屋にある場合はよいのですが、ほかの部屋に置いてある場合は少々工夫が必要となってきます。最近では無線LANを使うケースが増えていますが、コンクリートの厚い壁があるなど構造的に無理な場合や予算があまりない場合は有線LANにならざるを得ません。有線LANの場合、配線をどうするかが問題となってきます。

ここでは、別の部屋にLANケーブルを配線する方法を紹介しましょう。

壁からケーブルを出すときは「フェイスプレースキット」が便利

日曜大工が得意で器用な方であれば、壁に穴を開け屋根裏に入り込んで本格的に配線工事を行うこともできます。壁から配線を出す部分には、LAN専用の差込口を付ける方法と壁から配線を直接出す方法があります。

壁から直接ケーブルを出すときに利用する化粧板は、ホームセンターなどで比較的簡単に入手できますが、LAN専用のコネクタはなかなか見つかりません。

筆者が調べたところによると、大手通販サイト「アマゾン」で「フェイスプレート LAN」をキーワードに検索するといろいろあるようです。現在販売されているかどうかに注意して調べてみてください。

フェイスプレートキットの例。筆者が検索したときは在庫ありだった。品薄。

フェイスプレートキットの例。筆者が検索したときは在庫ありだった。品薄。

サンワサプライ アウトレット フェイスプレート セット 2ポート 用 LA-FP-12SETK 箱にキズ、汚れのあるアウトレット品です。

具体的な、配線工事の方法は、「家庭内LAN配線工事マニュアル」を参照するとよいでしょう。コネクタかしめ済LANケーブルを通すのに必要な穴の径や天井裏の配線方法、ケーブルにコネクタをかしめる方法などたいへん詳しく書かれていますから参考になります。

ドアを隔てた配線に利用できるケーブル

壁に穴を開けて本格的に工事をするのは大変です。近くの部屋であれば、そこまでしなくても室内にLANケーブルを張り巡らす方法が手軽でしょう。その際、問題になるのはドアの間隙にどうやってLANケーブルを通すかです。普通ドアの間隙は数ミリしか空いていません。ここに、通常のLANケーブルを通すのはまず無理です。まさか、ドアに穴を開けたり梁を削るわけにもいかないでしょう。

このようなときに便利なのは、隙間にLANケーブルを敷設するための「高耐久すきま用アルミ強化フラットLANケーブル」です。本来は、アルミサッシの隙間にLANケーブルを通すための製品ですが、ドアにも利用できます。製品名で検索すると通販業者のサイトが多数ヒットしますので、利用するとよいでしょう。

高耐久すきま用アルミ強化フラットLANケーブル

高耐久すきま用アルミ強化フラットLANケーブル

ELECOM 屋外対応LANケーブル CAT5e準拠 すきま用 アルミ強化 0.5m シルバー LD-VAPF/SV05

また、ドアの上側の間隙に余裕があれば、安価な平面LANケーブルを使う方法もあります。代表的なのは、Buffalo社の「極細フラットLANケーブル”きしめんケーブル」です。

極細フラットLANケーブル"きしめんケーブル"「

極細フラットLANケーブル”きしめんケーブル

iBUFFALO ツメの折れないLANケーブル カテゴリー6 ストレート フラット 0.5m ブラック BSLS6FU05BK2

なお、これらのケーブルを使うためには、両端に通常のLANケーブルを繋ぐための「LANケーブル延長コネクタ」が2つ必要となります。こちらは、店頭や通販で簡単に入手できます。

LANケーブル延長コネクタ

LANケーブル延長コネクタ

UGREEN RJ45 LANケーブル用中継コネクタ コンパクト ギガビット RJ45 延長 コネクタ プラグ 8P8C メス-メス 2個入り ホワイト

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無線LAN親機の選び方、4つのポイント

無線LANを使うためにはまずは親機を用意しましょう

無線LANを使うためにはまずは親機を用意しましょう

無線LANを導入するために必要な機器には、親機(無線LANルータまたはアクセスポイント)と子機があります。今回は親機の選び方について解説します。 無線LANの親機は、利用する場所や環境によって、選ぶ機種が変わります。親機を選ぶときは以下のポイントに注意してください。

  1. 無線LANで使う電波の種類
  2. 子機の有無
  3. 接続方法(かんたん設定機能)
  4. 住宅事情・使用環境

チェックポイント1:無線LANで使う電波の種類をチェック

無線LANで使う電波には、11a、11g、11n/g、11n/a/11acの5つの規格があります。それぞれに特徴があるので、チェックしておきましょう。

(注)11bという規格もありますが、現在では利用されていません。

  • 11a(IEEE802.11a)
    速度:△(54Mbps)
    つながりやすさ:△
    説明:他の電波との干渉に強いが、直進性があるため障害物に弱い。つながれば安定的に通信できる。映画などの映像配信に利用する。電波は5GHz帯を利用
  • 11g(IEEE802.11g)
    速度:△(54Mbps)
    つながりやすさ:○
    説明:障害物に強く、より遠くまで電波が届くが、他の電波の干渉を受けやすい。従来から広く使われている。電波は、2GHz帯を利用
  • 11n/g (IEEE802.11nを2GHz帯で利用)
    速度:○(300Mbps~最大600Mbps)
    つながりやすさ:◎
    説明:速度が速く、遠くまで電波が届く。電波の干渉には比較的強い。2GHz帯を利用。最近の機器にはよく利用されている
  • 11n/a (IEEE802.11nを5GHz帯で利用)
    速度:○(300Mbps~最大600Mbps)
    つながりやすさ:△
    説明:障害物がなく近隣であれば速度が速い。離れると速度が出にくい。電波の干渉には比較的強い。5GHz帯を利用
  • 11ac (IEEE802.11ac)
    速度:◎(1300Mbps)
    つながりやすさ:○~△
    説明:障害物がなく近隣であれば速度が非常に速い。11n/a程ではないが、ある程度離れると速度が出にくい。電波の干渉には強い。5GHz帯を利用

(注)速度の数値は公称値であり、実際の速度を保証したものではありません

11nは、MIMOという複数のアンテナでデータの送受信を行っているので、遠くまで電波が届きます。また、従来までは1つしか利用できなかった帯域を2つ同時に利用することで、通信の高速化を実現しています(11n/g)。また、3つの帯域を同時に利用して、さらに高速な速度を実現する製品も発売されています(11n/a)。

ただ、2GHz帯を利用する11n/gは複数の帯域を利用すると、それだけ電波の干渉を受けやすくなるので、購入直後は1つの帯域を利用して様子を見た方がよいでしょう。工場出荷値は、敢えて1つの帯域だけを利用する設定になっていることがよくあります。これは安定して利用できることを優先した仕様です。

どうしても、複数の帯域を利用したい場合は、かえって遅くなったり接続が切れてしまったりすることがないかを確かめてから本格的に運用してください。

11n/aを利用すれば、電波の干渉が起きる可能性が低くなります。ただ、親機が多少高価なことと規格上11n/gより電波の届く範囲が若干狭くはなります。

実際の製品はひとつの規格しか使えないということはなく、上記の規格を組み合わせて販売されています。

11ac対応の親機も増えてきています。11ac対応の子機があれば導入してもよいでしょう。多くは、11n/aや11n/gにも対応しています。実際に導入してみて「距離が離れているので思ったほど速度がでない。」というときは、11n/gを利用すればよいでしょう。

チェックポイント2:子機の有無をチェック

親機は子機を合わせて売られているものと、親機単体で売られているものとがあります。「無線LAN機器を買う前に確認しておくこと」で説明したように、いま使っているパソコンが無線LANに対応している(子機が内蔵されている)場合は、子機を買う必要は必要ありません。

ただし、11nの子機を内蔵したパソコンは、より高速な11acを利用することはできません。もし、11acを利用したいのであれば、内蔵子機の機能を停止し、外付けの11ac対応の子機を用意する必要があります。

チェックポイント3:簡単な接続方法があるかをチェック

ほとんどの無線LAN機器には、AOSSや らくらく無線スタート またはWPSと言われる機能があります。複雑なセットアップがボタンを1回押すだけで簡単にできるので、初心者の方には好評です。

ただし、すでに無線LAN機能が内蔵されたパソコンには利用できないこともあります。しかし、親機に明記されている無線LANの暗号化パスワードを入力すれば、接続できるので心配はありません。

一方、無線LAN機能が内蔵されていないパソコンなら、親機と子機のセット商品を購入することで、どなたでも簡単に利用することができます。

最近は、自宅でスマートフォンをWifi接続で利用する人が増えてきました。スマートフォンの場合は、以下のような専用のアプリを導入することでより簡単にセットアップが完了します。

AOSS for iPhone

 AOSS for iPhone 画像は、BuffaloのHPより引用

AtermらくらくQRスタート for iOS

「AtermらくらくQRスタート for iOS」 画像は、AtermStationより引用

  • iPhoneなどのiOS
    BUFFALO:「AOSS for iPhone」
    NEC ATERM:「AtermらくらくQRスタート for iOS」
  • Android
    BUFFALO:「AOSS for Android」
    NEC ATERM:「らくらく無線スタートEX for Android」

チェックポイント4:住宅事情・使用環境をチェック

・家中、どこでも無線LANを使いたい

ワンルームマンションや一部屋で使うのであれば、リーズナブルな価格帯の親機で十分です。また木造であれば、隣の部屋やあまり離れていない1階と2階でも問題なく利用できます。鉄筋の壁で隔てられた部屋や鉄筋の1階と2階の通信は、基本的にできないと考えた方がよいでしょう。また、木造でも2階の床に床暖房がある場合は、電波の障害となりますので、通信できないことがあります。

・光回線などの高速回線を使っているとき


光回線は、公称2Gbps~数100Mbpsの速度を持っています。実際の速度も数100MBpsを超えることがありますので、近隣で利用するのであればぜひ11ac対応の機種を選択しましょう。高速なネット環境を十分に体感することができます。

次のページでは、いまおすすめの無線LAN親機をご紹介します。