無線LANが繋がらない時の対策、4つの事例から解説

無線LANが繋がらないときの対策は、いままでの記事で数多く述べてきた。今回は、その中からガイドが最近経験した事例を紹介しよう。実践的な内容になっている。読者の方々の参考になれば幸いだ。

ファームウエアの更新

繋がらない。

繋がらない。どうしよう。

「何をいまさら!」という感もあるが、無線LANルータのファームウェア更新を試してみよう。ファームウェアとは、無線LANなどの機器を作動させる基本的なプログラムだ。出荷時には、当然チェックされているが、万全ではないことがある。

ファームウェアにバグがあると、どのような不具合も起こりえる。購入したばかりの無線LANルータでも、新しいファームウェアが公開されていないかチェックしよう。

【体験事例1】

記事を執筆するため、MacとWindowsを無線LANルータに接続した。本来なら、下図のようにMacのFinderにWindows機のアイコン(oka_main_pc)が表示されるはずだ。しかし、いつまで待っても表示されない。

MacにWindows機が表示されない

本来は、このようにWindows機のアイコンがMacのFinderに表示されるはずだった。

Appleのネットワーク専門スペシャリストと数時間やり取りしたが、すべて失敗。スペシャリストが終業時間になったので、明日また相談することを約束し、電話を切った。寝ているときに、いろいろ思いを巡らせた。「そういえば無線LANルータはまだ手づかずである」ことに気づく。翌朝、起きてすぐに別の無線LANルータに交換したら、難なくWindows機のアイコンが表示された。問題のある無線LANルータは、ファームウェアのバージョンアップをしたら問題が解決。

約束の時間にAppleのスペシャリストから電話を頂いた。丁寧にお詫びの言葉を述べた。

イーサネットコンバーターの利用

イーサネットタイプの子機

イーサネットタイプの子機

TVを無線LANルータに接続しているユーザも多いだろう。TV側に内蔵されている無線LAN子機は、基盤に直付けの簡易なものが多い。接続が不安定な場合は、右の写真のような外付けのイーサネットコンバータータイプの無線LAN子機を利用しよう。

【体験事例2】

書斎のTVでAmazonビデオをよく楽しんでいる。しかし、時々接続が切れ、TVが再起動してしまう。特にAmazonビデオのアプリを起動し、映画を観始めたときに起こる。困ったものだ。

TVは、2.4GHz帯の11nにしか対応していない。たぶん原因は、電波の干渉だろうと思い、BUFFALO 11n/a/g/b 300Mbps 無線LAN子機 WLI-UTX-AG300/Cを取りつけてみた。

取り付けは簡単。子機とTVのLAN端子を付属のケーブルで接続するだけだ。電源は、USBから取るので配線がゴチャゴチャしなくて済む。セットアップは、AOSSボタンを押すだけ。

TVのネットワーク設定で電波の干渉に強い5Ghz帯の11aを選択。これで無事にアマゾンビデオを楽しむことができるようになった。

BUFFALO 11n/a/g/b 300Mbps 簡単無線LAN子機 WLI-UTX-AG300/C

アンテナが緩んでないか確認する

赤い部分がねじ込みの部分。ゆるんでないか確認。

赤い部分がねじ込みの部分。ゆるんでないか確認。

無線LANルータには、アンテナをユーザが取りつけるタイプの製品がある。本体にある雄ネジにアンテナの雌ねじを取り付ける。ここで、しっかりねじ込んでないと数々の不具合が起こる。

【体験事例3】

電波が広範囲に届くという無線LANルータ。早速セットアップしてみたが、「電波が途切れる」「思ったほど電波が届かない」「速度が出ない」などの不具合があった。うまく行っているときもあるので、原因が特定できない。

よくよく冷静に考えてみると、アンテナの角度を調整したあとに不具合が起こることに気づく。最初はしっかりアンテナを取り付けるのだが、角度を変えるときに、どうしても緩んでしまうようだ。

そこで、角度を変えたあとに、ラジオペンチで赤い部分を右に回して軽く締めておく。以後は、正常に利用できるようになった。

リセットスイッチは万全ではない

中古の機器や前任者から受け継いだ機器など、前ユーザがどのような設定を行っているか分からないことが多い。そこで、利用する前には通常、リセットスイッチで設定を工場出荷値に戻す。

ところが、リセットスイッチを適切に利用しても、工場出荷値に戻らないこともある。このような場合は、メーカーが用意しているツールを利用して設定を変更する必要がある。珍しい事例だが、ガイドは経験している。

【体験事例4】

仕事でメーカーからとある子機をお借りした。その機器は、前にもほかの方に貸し出しされた機器である。これは普通のこと。新品の機器が届くことの方が少ない位だ。

例によってリセットスイッチを押して新品の状態に戻す。リセットスイッチを押しながら電源を入れる場合や電源を入れてから軽く1回押す場合、指定された秒数押す場合など機種によってさまざまだ。マニュアルを読んで慎重に工場出荷値に戻す。

しかし、正規の方法で接続を試みてもIPアドレスを親機から取得できない。少々専門的になるが、子機が取得したIPアドレスを確認すると「169.254.・・・」になっている。DHCPサーバ機能で適切にIPアドレスが取得されていないことが分かる。

機器の故障も考えてみたが、いろいろ調べていくと製品に添付されていない専用の設定ツールがメーカーのサイトにアップロードされている。

もしやと思い、ツールを使って設定を確認すると、DHCPの項目にチェックが入っていない。チェックを入れ、「設定」ボタンを押すと無事使えるようになった。

メーカーから製品を貸与されるようなユーザーは、ガイドのような立場のユーザーが多い。そのため、通常のユーザーが行わないような設定をすることもよくある。しかし、リセットスイッチで初期化できない設定に遭遇したのは、今回が初めてだった。

なお、ご覧になっている方が新品で機器を購入する分には、上記のようなトラブルに見舞われることはないので、安心して欲しい。あくまでも特殊な場合に限り稀に起こるころではあるが、有り得ない事例ではない。

【参考記事】
無線LANがつながらないときのチェックポイント19
Macで無線LANが繋がらないときの対処法

古い無線LANと、3000円/6000円の最新機種で速度を比較

旧機種から新機種への買い替え、通信速度はどう変わるのか?

とりあえず使っている古い無線LANルータ。一応使えているのだが、「安価な機種で速くなるのであれば、そろそろ買い換えてみよう。」と思っているユーザーもいるだろう。今回は、実際に古い無線LANルータを、決して上位機種ではないが、最新の機種に入れ替えて速度を比較してみた。

 古い無線LANルータの規格

今回はこの3機種を比較した。

今回はこの3機種を比較した。一番左が旧機種。

「まだ、使えるから。」ということで一昔前の無線LANルータを利用している方もいるだろう。一昔前の無線LANルータは、以下のような規格を利用している。

■IEEE802.11a

利用周波数帯:5GHz帯

最大通信速度:54Mbps

特徴:電子レンジなどの家電製品やBluetoothの電波干渉を受けにくいが、障害物に弱い。

■IEEE802.11g

利用周波数帯:2.4GHz帯

最大通信速度:54Mbps

特徴:電子レンジなどの家電製品やBluetoothの電波干渉を受けやすいが、障害物には強い。

以上のほかにIEEE802.11bという規格もあるが、ほとんど利用されないので割愛する。

今回は、古い機種として、手元にあった以下の機器を用意した。

この規格の機種を用意

この規格の機種を用意 無線LANの公称速度は、54Mbpsになっている。

古い無線LANルータundefined機種名は敢て隠してある。

古い無線LANルータ 機種名は敢て隠してある。

買い替え比較の対象となる最新の無線LANルータの規格

一方、最新の無線LANルータで利用されている規格は以下の通りだ。


■IEEE802.11n

利用周波数帯:2.4GHzまたは5GHz
最大通信速度:600Mbps
特徴:特徴:電子レンジなどの家電製品やBluetoothの電波干渉を受けやすいが、障害物には強い。 速度は11gより高速になる。 ■IEEE802.11ac

利用周波数帯:5GHz

最大通信速度:6.9Gbps

特徴:電子レンジなどの家電製品やBluetoothの電波干渉を受けにくいが、障害物に弱い。 速度は上記規格中最高。条件がよければ、安定して利用できる。

今回用意した最新機種(2017年2月現在)は、以下の通りだ。

BUFFALO 11n/g/b 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) エアステーション Qrsetup Giga Dr.Wi-Fi 300Mbps WSR-300HP/N [フラストレーションフリーパッケージ(FFP)] (利用推奨環境1人・ワンルーム)

BUFFALO 【iPhone6S対応】11ac/n/a/g/b 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) エアステーション ハイパワー Giga 866+300Mbps WSR-1166DHP2-WH

実売価格に注目してほしい。どちらもリーズナブルな機種で、およそ3,000円程度の価格差がある。

測定にあたっては、WSR-300HPは、11acに対応していないので、11nWSR-1166DHP2は対応しているので11acを利用して計測した。

 

測定環境について

測定にあたっては、定評のあるiperf3を利用した。iperf3をインストール後、Windowsのコマンドプロンプトに以下のように入力し、測定を行った。サーバ側とクライアント側を無線で接続する。サーバー側  :iperf3 -s

クライアント側:iperf3 -c 192.168.11.2 -f k -i 1 -w 1024k

試しに、有線で接続して計測してみると平均949,718 Kbits/sec と1Gbpsに迫る速度なので、環境のストレスはほとんどない。

測定log—————————–

[ ID] Interval Transfer Bandwidth

[ 4] 0.00-10.02 sec 1.11 GBytes 949718 Kbits/sec sender

サーバー側のコンピュータは、i7のデスクトップ。クライアント側は、Intel B815のノートパソコンだ。子機は、手元にあった以下の製品を利用した。

BUFFALO 11ac/n/a/g/b 866Mbps USB3.0 Macにも対応 無線LAN子機 WI-U3-866D

古い機種の実効速度は

古い規格の無線LANルータ

古い規格の無線LANルータ

さて、古い機種の実効速度だが、以下の通りだ(1000kbps=1Mbps)。約25Mbps

測定log—————————–

[ ID] Interval Transfer Bandwidth

[ 4] 0.00-10.02 sec 30.6 MBytes 25651 Kbits/sec

今回は、11gで計測したが、11aでも同じ程度の速度になる。ずいぶん遅いようだが、インターネットでWebページを見ているだけなら、大きなストレスにはならない。慣れてしまえば、特に遅いとは感じないだろう。

3000円の最新機種・WSR-300HPで11nの実効速度は

11nで利用した。

WSR-300HP 11nで利用した。

WSR-300HPで11nを利用したときのの実効速度は、以下の通りだ。

79Mbps測定log—————————–

[ ID] Interval Transfer Bandwidth

[ 4] 0.00-10.02 sec 94.4 MBytes 79047 Kbits/sec

11gの速度が約25Mbpsなので、約3倍以上の速度になる。どうだろうか。実売価格3,000円程度でこれだけ高速になるのだ。この速度があれば、光回線でもインターネットで利用するのであれば、十分な速度と言える。

1G対応の光回線と言っても、プロバイダと端末間の公称速度であり、それ以降にあるインターネット網の実効速度は遅い。

6000円の最新機種・WSR-1166DHP2で11acの実効速度は

11acでの測定

11acでの測定

WSR-1166DHP2で11acを利用したときのの実効速度は、以下の通りだ。

220Mbps測定log—————————–

[ ID] Interval Transfer Bandwidth

[ 4] 0.00-10.02 sec 264 MBytes 220704 Kbits/sec

11nでの実効速度が約79Mbpsなので2.7倍の速度となる。これだけの速度があれば、インターネットはもちろん、大容量のファイル転送にも対応できる

さて、価格的にWSR-1166DHP2は前述のWSR-300HPより約3,000円高い。どちらを取るかは、ユーザー次第だが、居酒屋でちょっと一杯やった位の投資で高速になるのであれば、やはりWSR-1166DHP2を選択した方がよいだろう。

BUFFALO 【iPhone6S対応】11ac/n/a/g/b 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) エアステーション ハイパワー Giga 866+300Mbps WSR-1166DHP2-WH


ただし、11acを利用するには、スマホ等の端末が11acに対応している必要がある。11nにしか対応していない端末を持っている方は、WSR-300HPを利用するのもよいだろう。

BUFFALO 11n/g/b 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) エアステーション Qrsetup Giga Dr.Wi-Fi 300Mbps WSR-300HP/N [フラストレーションフリーパッケージ(FFP)] (利用推奨環境1人・ワンルーム)

Windows/MacでPS4をリモートプレイ、使用感や遅延は?

PS4リモートプレイとは?

ps4をリモートで利用する

PS4をリモートで利用する

PS4リモートプレイは、PS4本体とWindows/Macマシンをネットワークで接続し、Windows/Macの画面上にPS4の画面を表示して利用するといったイメージになる。Windows/Mac上に表示されたゲームは、USBポートに接続したワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK®4)で通常通り操作することができる。

リモートプレイできるのは、家の中のように同じルータに接続したPS4とコンピュータといったプライベートな環境はもちろん、家のPS4と会社のコンピュータといったグローバルな環境でも利用できる。

後者の場合、接続設定が若干面倒になるのが普通だが、PS4リモートプレイは殆ど同じ手順で接続できる。

作動環境

PS4リモートプレイに必要な作動環境は以下の通りだ。Windows 7では利用できないことに注意しよう。

・Windows PC


Windows® 8.1(32ビット版/64ビット版) または

Windows® 10(32ビット版/64ビット版)

2.67 GHz Intel Core i5-560M以上のプロセッサ

・Mac


OS X Yosemite または

OS X El Capitan または

macOS Sierra


2.4 GHz Intel Core i5-520M以上のプロセッサ

 ・PS4(Pro)


システムソフトウェア バージョン4.00以上(最新が望ましい)

PS4は、初期値で以下の設定になっているが、もし接続できないときは初期値にようになっているかをチェックしよう。———————————-

・設定→[リモートプレイ接続設定]→[リモートプレイを有効にする]

・設定→[PlayStation Network/アカウント管理]→[いつも使うPS4として登録]

・PS4がスタンバイモード中にリモートプレイを始めるには、設定→[省電力設定]→[スタンバイモード中の機能を設定する]→[インターネットに接続したままにする]および[ネットワーク経由でPS4の電源を入れられる]にチェック

———————————-

実際に接続してみる

ぞれでは、実際に接続してみよう。本例はWindows上の場合だが、Macでもほぼ同じだ。1.PS4側は、いつも利用しているユーザー名でログインしておく。

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 PS4は予め作動させておくこと

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 ここからダウンロードする。

3.ダウンロードしたファイルを選択し、PS4リモートプレイをインストールする。操作方法は、画面に表示される。4.デスクトップに作成された起動用ショートカットで「PS4リモートプレイ」を起動する。

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5.以下の画面が表示されたら、純正のワイヤレスコントローラーをPCのUSB端子に接続する。他社製の互換製品は、認識されないので注意。

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 初期画面

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 ケーブルでUSBポートに接続する。接続するとPS4側との接続が自動的に切れる。


もしワイヤレスコントローラーにアタッチメント(各種充電用の別売スタンドに付属)が付いている場合は、取り外しておく。

undefinedPS4用の充電スタンド

PS4用の充電スタンド。手前がワイヤレスコントローラーに取りつけるアタッチメント。これが、付いているとPS4リモートプレイが正常に作動しない。

6.PlayStation NetworkのIDとパスワードを入力する。このときのIDは、PS4にログインするときのユーザー名ではないので注意。PSNでゲームを購入するときのIDとパスワードになる。

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 上記のIDとパスワードは架空。


このあと、PCの画面に現在の進行状況が表示され、以下のようにPS4の画面に「~がリモートプレイで接続しました。」と表示されれば成功だ。

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このあと、しばらくすると以下のようにPCの画面にPS4の画面が表示される。少し時間がかかるので根気よく待とう。

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あとは、PCに接続したワイヤレスコントローラーで通常通り操作すればよい。

 

 

使用感、遅延状況はどうか?

ネットワーク経由で接続するとなると、操作の遅れがでたり、動画がカクカクしないかが心配なところだ。以下の環境で、実際にFPS(ファーストパーソン・シューティング)タイトルの『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』 を作動させてみた。結果は、通常の操作感とほぼ同じ感覚で操作できる。GPUは、マザーボード直付けを利用している。

一方、『ストリートファイター』シリーズのような格闘ゲームなど、リアルタイム性の高いゲームを行うと、わずかだが遅延を感じる。わずかな遅延が勝敗を分けるので、この手のゲームにはPS4リモートプレイは馴染まないかもしれない。

実際の環境

実際の環境 グラフィックカードは利用せずオンボードグラフィックスを利用している。


Macにも同様にPS4リモートプレイをインストールして接続してみた。環境は以下の通りだ。

Macの環境

Macの環境 シリアル番号は削除してある。


Macの場合は、試した作動環境が制限ギリギリだからからか、音が途切れたり、明らかに動画がカクカクした。実使用には、高価にはなるがもっと高速なマシンが必要と感じた。

Macで作動している様子undefined画面は最大化もできる。

Macで作動している様子 マシンのスペックが低いので、少々心もとない。

PS4リモートプレイの便利な機能

PS4リモートプレイには、以下のような便利な機能もある。■PlayStation NetworkのIDとパスワードを使用しても、うまくセットアップできないときは、[手動で登録する]ボタンを押しPS4側の[設定]→[リモートプレイ接続設定]→[機器を登録する]で表示される登録番号をPS4リモートプレイ側に登録すればよい。

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 「手動で接続」を選択したときの登録画面。ここにPS4側で表示される番号を入力すればよい。

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 [設定]→[リモートプレイ接続設定]→[機器を登録する]で表示される登録番号。当然、架空の番号に改変してある。


■PS4リモートプレイの「設定」で画面の「解像度」や「フレームレート」を変更可能だ。画面表示が通信速度に追いつかないときに利用しよう。

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ちなみに、前述のMacの事例でカクカクした動画は、ここの設定を変更しても目に見えての改善にはならなかった。マシンが非力の場合は、やはり限界があると思われる。

ルータとは?知っておきたいルータの役割

ルータとは?

無線LANルータ

無線LANルータ

無線LAN親機のパッケージなどに「無線LANブロードバンドルータ」と記されていることがあります。また、ショップへ行くと「ルータ」というコーナーがよくあります。最近よく耳にするルータとはいったいどのような機器でどのような機能があるのでしょうか。

ここでは、初心者の方にも分かりやすいように解説しましょう。

ルータの役割

ルータには次のような機能があります。

  • 複数のコンピュータで、ひとつのインターネット回線を共有する

ルータを利用すると、ひとつのインターネット回線を複数のコンピュータで共用できます。これは、ルータがインターネットで扱うデータを自動的に振り分けているからです。

たとえば、下のイラストのAコンピュータから送信要求があったとき、サイト側から返ってきたデータをAコンピュータに送るという機能があります。

ルータを使えば、複数のコンピュータでひとつのインターネット回線を使うことができます

ルータを使えば、複数のコンピュータでひとつのインターネット回線を使うことができます

  • IPアドレスの割り振り

LANでファイルのやりとりをするには、各コンピュータにコンピュータの住所にあたる数値(IPアドレス)を重複することなく割り振る必要があります。この割り振りを自動的に行う機能をDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバー機能と言い、ルータの重要な機能の1つになっています。
ルータは各コンピュータにIPアドレスを割り振ります

ルータは各コンピュータにIPアドレスを重複なく割り振ります

なお、特に高速回線でインターネットにつなぐときに使うルータを「ブローバンドルータ」と言いうこともあります。ルータには、機器を接続する端子が5ポート程ありますが、足らなくなったらスイッチングハブという機器を利用して増設してください。

次のページでは、スイッチングハブについて解説します。

部屋を隔てた有線LANの配線方法

部屋を隔てた有線LANの配線、どうすればいい?

LANケーブルの配線

LANケーブルの配線

ネットワークを組みたいコンピュータが同じ部屋にある場合はよいのですが、ほかの部屋に置いてある場合は少々工夫が必要となってきます。最近では無線LANを使うケースが増えていますが、コンクリートの厚い壁があるなど構造的に無理な場合や予算があまりない場合は有線LANにならざるを得ません。有線LANの場合、配線をどうするかが問題となってきます。

ここでは、別の部屋にLANケーブルを配線する方法を紹介しましょう。

壁からケーブルを出すときは「フェイスプレースキット」が便利

日曜大工が得意で器用な方であれば、壁に穴を開け屋根裏に入り込んで本格的に配線工事を行うこともできます。壁から配線を出す部分には、LAN専用の差込口を付ける方法と壁から配線を直接出す方法があります。

壁から直接ケーブルを出すときに利用する化粧板は、ホームセンターなどで比較的簡単に入手できますが、LAN専用のコネクタはなかなか見つかりません。

筆者が調べたところによると、大手通販サイト「アマゾン」で「フェイスプレート LAN」をキーワードに検索するといろいろあるようです。現在販売されているかどうかに注意して調べてみてください。

フェイスプレートキットの例。筆者が検索したときは在庫ありだった。品薄。

フェイスプレートキットの例。筆者が検索したときは在庫ありだった。品薄。

サンワサプライ アウトレット フェイスプレート セット 2ポート 用 LA-FP-12SETK 箱にキズ、汚れのあるアウトレット品です。

具体的な、配線工事の方法は、「家庭内LAN配線工事マニュアル」を参照するとよいでしょう。コネクタかしめ済LANケーブルを通すのに必要な穴の径や天井裏の配線方法、ケーブルにコネクタをかしめる方法などたいへん詳しく書かれていますから参考になります。

ドアを隔てた配線に利用できるケーブル

壁に穴を開けて本格的に工事をするのは大変です。近くの部屋であれば、そこまでしなくても室内にLANケーブルを張り巡らす方法が手軽でしょう。その際、問題になるのはドアの間隙にどうやってLANケーブルを通すかです。普通ドアの間隙は数ミリしか空いていません。ここに、通常のLANケーブルを通すのはまず無理です。まさか、ドアに穴を開けたり梁を削るわけにもいかないでしょう。

このようなときに便利なのは、隙間にLANケーブルを敷設するための「高耐久すきま用アルミ強化フラットLANケーブル」です。本来は、アルミサッシの隙間にLANケーブルを通すための製品ですが、ドアにも利用できます。製品名で検索すると通販業者のサイトが多数ヒットしますので、利用するとよいでしょう。

高耐久すきま用アルミ強化フラットLANケーブル

高耐久すきま用アルミ強化フラットLANケーブル

ELECOM 屋外対応LANケーブル CAT5e準拠 すきま用 アルミ強化 0.5m シルバー LD-VAPF/SV05

また、ドアの上側の間隙に余裕があれば、安価な平面LANケーブルを使う方法もあります。代表的なのは、Buffalo社の「極細フラットLANケーブル”きしめんケーブル」です。

極細フラットLANケーブル"きしめんケーブル"「

極細フラットLANケーブル”きしめんケーブル

iBUFFALO ツメの折れないLANケーブル カテゴリー6 ストレート フラット 0.5m ブラック BSLS6FU05BK2

なお、これらのケーブルを使うためには、両端に通常のLANケーブルを繋ぐための「LANケーブル延長コネクタ」が2つ必要となります。こちらは、店頭や通販で簡単に入手できます。

LANケーブル延長コネクタ

LANケーブル延長コネクタ

UGREEN RJ45 LANケーブル用中継コネクタ コンパクト ギガビット RJ45 延長 コネクタ プラグ 8P8C メス-メス 2個入り ホワイト

【関連記事】
LANケーブルの種類と選び方
LANケーブルの屋外配線のノウハウ

無線LAN親機を選ぶ4つのポイントとオススメ機種

無線LAN親機の選び方、4つのポイント

無線LANを使うためにはまずは親機を用意しましょう

無線LANを使うためにはまずは親機を用意しましょう

無線LANを導入するために必要な機器には、親機(無線LANルータまたはアクセスポイント)と子機があります。今回は親機の選び方について解説します。 無線LANの親機は、利用する場所や環境によって、選ぶ機種が変わります。親機を選ぶときは以下のポイントに注意してください。

  1. 無線LANで使う電波の種類
  2. 子機の有無
  3. 接続方法(かんたん設定機能)
  4. 住宅事情・使用環境

チェックポイント1:無線LANで使う電波の種類をチェック

無線LANで使う電波には、11a、11g、11n/g、11n/a/11acの5つの規格があります。それぞれに特徴があるので、チェックしておきましょう。

(注)11bという規格もありますが、現在では利用されていません。

  • 11a(IEEE802.11a)
    速度:△(54Mbps)
    つながりやすさ:△
    説明:他の電波との干渉に強いが、直進性があるため障害物に弱い。つながれば安定的に通信できる。映画などの映像配信に利用する。電波は5GHz帯を利用
  • 11g(IEEE802.11g)
    速度:△(54Mbps)
    つながりやすさ:○
    説明:障害物に強く、より遠くまで電波が届くが、他の電波の干渉を受けやすい。従来から広く使われている。電波は、2GHz帯を利用
  • 11n/g (IEEE802.11nを2GHz帯で利用)
    速度:○(300Mbps~最大600Mbps)
    つながりやすさ:◎
    説明:速度が速く、遠くまで電波が届く。電波の干渉には比較的強い。2GHz帯を利用。最近の機器にはよく利用されている
  • 11n/a (IEEE802.11nを5GHz帯で利用)
    速度:○(300Mbps~最大600Mbps)
    つながりやすさ:△
    説明:障害物がなく近隣であれば速度が速い。離れると速度が出にくい。電波の干渉には比較的強い。5GHz帯を利用
  • 11ac (IEEE802.11ac)
    速度:◎(1300Mbps)
    つながりやすさ:○~△
    説明:障害物がなく近隣であれば速度が非常に速い。11n/a程ではないが、ある程度離れると速度が出にくい。電波の干渉には強い。5GHz帯を利用

(注)速度の数値は公称値であり、実際の速度を保証したものではありません

11nは、MIMOという複数のアンテナでデータの送受信を行っているので、遠くまで電波が届きます。また、従来までは1つしか利用できなかった帯域を2つ同時に利用することで、通信の高速化を実現しています(11n/g)。また、3つの帯域を同時に利用して、さらに高速な速度を実現する製品も発売されています(11n/a)。

ただ、2GHz帯を利用する11n/gは複数の帯域を利用すると、それだけ電波の干渉を受けやすくなるので、購入直後は1つの帯域を利用して様子を見た方がよいでしょう。工場出荷値は、敢えて1つの帯域だけを利用する設定になっていることがよくあります。これは安定して利用できることを優先した仕様です。

どうしても、複数の帯域を利用したい場合は、かえって遅くなったり接続が切れてしまったりすることがないかを確かめてから本格的に運用してください。

11n/aを利用すれば、電波の干渉が起きる可能性が低くなります。ただ、親機が多少高価なことと規格上11n/gより電波の届く範囲が若干狭くはなります。

実際の製品はひとつの規格しか使えないということはなく、上記の規格を組み合わせて販売されています。

11ac対応の親機も増えてきています。11ac対応の子機があれば導入してもよいでしょう。多くは、11n/aや11n/gにも対応しています。実際に導入してみて「距離が離れているので思ったほど速度がでない。」というときは、11n/gを利用すればよいでしょう。

チェックポイント2:子機の有無をチェック

親機は子機を合わせて売られているものと、親機単体で売られているものとがあります。「無線LAN機器を買う前に確認しておくこと」で説明したように、いま使っているパソコンが無線LANに対応している(子機が内蔵されている)場合は、子機を買う必要は必要ありません。

ただし、11nの子機を内蔵したパソコンは、より高速な11acを利用することはできません。もし、11acを利用したいのであれば、内蔵子機の機能を停止し、外付けの11ac対応の子機を用意する必要があります。

チェックポイント3:簡単な接続方法があるかをチェック

ほとんどの無線LAN機器には、AOSSや らくらく無線スタート またはWPSと言われる機能があります。複雑なセットアップがボタンを1回押すだけで簡単にできるので、初心者の方には好評です。

ただし、すでに無線LAN機能が内蔵されたパソコンには利用できないこともあります。しかし、親機に明記されている無線LANの暗号化パスワードを入力すれば、接続できるので心配はありません。

一方、無線LAN機能が内蔵されていないパソコンなら、親機と子機のセット商品を購入することで、どなたでも簡単に利用することができます。

最近は、自宅でスマートフォンをWifi接続で利用する人が増えてきました。スマートフォンの場合は、以下のような専用のアプリを導入することでより簡単にセットアップが完了します。

AOSS for iPhone

 AOSS for iPhone 画像は、BuffaloのHPより引用

AtermらくらくQRスタート for iOS

「AtermらくらくQRスタート for iOS」 画像は、AtermStationより引用

  • iPhoneなどのiOS
    BUFFALO:「AOSS for iPhone」
    NEC ATERM:「AtermらくらくQRスタート for iOS」
  • Android
    BUFFALO:「AOSS for Android」
    NEC ATERM:「らくらく無線スタートEX for Android」

チェックポイント4:住宅事情・使用環境をチェック

・家中、どこでも無線LANを使いたい

ワンルームマンションや一部屋で使うのであれば、リーズナブルな価格帯の親機で十分です。また木造であれば、隣の部屋やあまり離れていない1階と2階でも問題なく利用できます。鉄筋の壁で隔てられた部屋や鉄筋の1階と2階の通信は、基本的にできないと考えた方がよいでしょう。また、木造でも2階の床に床暖房がある場合は、電波の障害となりますので、通信できないことがあります。

・光回線などの高速回線を使っているとき


光回線は、公称2Gbps~数100Mbpsの速度を持っています。実際の速度も数100MBpsを超えることがありますので、近隣で利用するのであればぜひ11ac対応の機種を選択しましょう。高速なネット環境を十分に体感することができます。

次のページでは、いまおすすめの無線LAN親機をご紹介します。

ファイル共有を実行しよう(Windows 10編)

ファイル共有の概要

フォルダの共有

「ファイルの共有」を行うことで、異なるPC間のデータのやりとりがかなり便利になる

まず最初に、Windows 10を含むWindowsのファイル共有の概要について解説しよう。ファイルを共有するには、共有したいファイルを1つのフォルダに入れ、そのフォルダを共有できるように設定するのが基本だ。

たとえば、経理で利用する「1月分給与明細.xls」「2月分給与明細.xls」「3月分給与明細.xls」といったファイルをdataといったフォルダに保存し、そのフォルダを共有できるように設定する。

一方、ファイル単位の共有も可能だ。共有するファイルが1つであれば、ファイル単位の共有を利用してもよい。ドライブ単位の共有も可能だ。しかし、ドライブの共有は、セキュリティ上あまりお勧めできない。

なお、どちらの設定方法も後に述べるフォルダの共有方法と同じだ。

Windows 10の設定で確認しておきたい項目

Windows 10で共有を実行するための設定の多くは初期値のままでよいのだが、ユーザ名やパスワードを利用しないで共有するには、以下の1点を確認して欲しい。

1.画面右下の「通知領域」にあるネットワークアイコンを右クリックして、「ネットワークと共有センターを開く」を選択する

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2.「共有の詳細設定の変更」を選択する

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3.「すべてのネットワーク」の「V」の形をしたボタンを押して展開する

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4.「パスワード保護共有」にある「パスワード保護共有を無効にする」をonにして「変更の保存」ボタンを押す

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次に、フォルダの共有設定をしよう。共有対象のフォルダには、共有したいファイルをコピーしておく。

無線LAN(Wi-Fi)が切れる原因 【その1】

無線LANが切れる

画像の代替テキスト
無線LANの通信が切れてしまう

相談者:
いま無線LANを使っているのですが、不安定なんです。ときには接続が切れてしまうこともあって困っています。何か対策は無いでしょうか。 ガイド:

無線LANが不安定とか、接続が切れてしまうというご相談は非常に多いんです。

その解決方法ですが、「ずばりこれ!」といった決定打は残念ながらありません。状況に応じて原因が様々ですから、1つ1つ原因を究明して対策を施すしかありません。

相談者:

それでは、答えになっていません。何とかなりませんか?

ガイド:

厳しいご指摘ごもっともです。それでは、今回から数回に分けて無線LANの接続切断に関する情報をお届けしたいと思います。今回は一番よくある電波の干渉という原因を取り上げます。

相談者:

ふむふむ。電波の干渉ですか。詳しく教えてください。

2016年・年末のお勧め無線LAN関連機器

一般的な部屋ならこの無線LANルータ

隣接した部屋

隣接した部屋でもワンルームと同じほぼ同じ条件

利用する環境によって最適な無線LANルータは決まってくる。とはいっても、多くのユーザは自分の部屋か隣接した部屋での利用が多いだろう。2階で利用する場合でも、軽量鉄骨や木造であれば障害物は隣接した部屋とほぼ同じ条件と考えてよい。

このような場合は、通常の電波強度で十分なので、比較的リーズナブルな機種でよい。そんな環境にズバリ最適な機種はこれだ。

NEC Aterm WG1200HP 11ac/n/a(5GHz帯)&11n/g/b(2.4GHz帯) 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) 同時利用タイプ 867+300Mbps PA-WG1200HP

最新の11acに対応し、無線LAN/有線LANともに1000BASE-Tに対応している。速度も公称値だが、867Mbps(11ac/5GHz帯利用時)/300Mbps(11n/2.4GHz帯利用時)と申し分ない。そのほかのスペックにも見劣りする面はない。

他機種でインターネット(WANポート)は1000BASE-Tに対応しているが、有線LANポートは100BASE-TXとなっている機種もある。Wi-Fiでインターネットしか利用しないような場合は、それでもよいが、たとえばPS4を有線で接続したいような場合は、有線も1000BASE-Tに対応した機種がよい。

遠距離や障害物が多い環境ならこの無線LANルータ

反面、離れた部屋でも利用することがあったり、木造でも2階の床に床暖房があったりする場合は、電波強度の強い、比較的高価格帯の機種が必要になってくる。また、「どうせ買うなら性能のよいものを……」とお考えの方もいるだろう。近隣で利用する場合でも、高出力が問題になることはない(注1)。ただし、筺体が大きくなってくるので相応の設置スペースは必要にはなる。

そんなニーズに最適な機種はこれだ。

BUFFALO 無線LAN親機 11ac/n/a/g/b 1733+800Mbps ハイパワー Giga 1.4GHz デュアルコアCPU搭載 高感度アンテナ搭載 WXR-2533DHP2

ガイドも実際に利用しているが、低価格帯の機種では接続が難しい環境でも、安定して利用できている。スペック的にも機能的にも低価格帯にはない魅力がある。

以前紹介したWXR-2533DHPから大型アンテナの改良で5GHz帯の送受信感度がさらに強化されている。11acを主に利用しているパワーユーザには最適だろう。

 

(注1)

以前は、強い電波が金属やガラスなどに反射し複数の経路を通ることで電波が干渉し速度が低下することがあった。これをマルチパスという。

しかし、現在は逆にマルチパス(反射波)を積極的に通信に利用する技術(MIMO)で解消されている。

 

お勧めのハブはコレ 

複雑なネットワークにはハブが必要

複雑なネットワークにはハブが必要

何台もコンピュータがあったり、NAS(Network Attached Storage)などのネットワーク機器がある場合は、LANポートを増やす必要が出てくる。そんなときに利用するのが、有線LANポートを増設するハブだ。

ガイドの経験上、ハブは、無線LANのように機種によって速度が違ってくるようなことはない。それならば、コンシューマユースなので価格で選んでもよいだろう。

ただし、5ポートでは少ないので、8ポートの製品を選ぼう。もちろん、1000BASE-T対応の製品をチョイスするのは当然だ。

そんなニーズにぴったりの製品はこれだ。

エレコム スイッチングハブ(LANハブ) Giga対応 8ポート マグネット付き 電源内蔵 メタルケース EHC-G08MN-HJB

金属の筐体でFANレス、電源は内蔵でマグネット付き、8ポート/Giga対応と使い勝手を見ても問題のない製品だ。おまけに買いやすい価格になっている。安価な製品でも、経験上ハブが故障することは少ないので心配はない。

注目のモバイルWi-Fiルータは

モバイルWi-Fiルータとは、屋外でWi-Fi環境を実現するための機器だ。モバイルWi-Fiルータを使えば、Wi-Fi専用のタブレットや無線LAN内蔵のノートパソコンのデータ通信が屋外でも可能になる。ドコモ、UQ WiMAX(au)、Yahoo!Wi-Fi、Y!mobile(ソフトバンク)など数多くのプロバイダが提供しており、サービス内容や特典が多種多様に渡っている。

そんな中で今冬注目なのは、2016年12月2日に発売されたばかりのSpeed Wi-Fi NEXT WX03(UQコミュニケーションズ)だ。

Speed Wi-Fi NEXT WX03(UQコミュニケーションズ)

Speed Wi-Fi NEXT WX03(UQコミュニケーションズ)

このモバイルWi-Fiルータは、2016年12月現在、回線込みでの契約になり、ルーターのみの購入はできない。料金プランは、各種あるが、キャッシュバックや割引特典などを利用すれば、リーズナブルに抑えることができるだろう。公称値だが、下り最大440Mbps。5GHz帯の通信可能。Bluetoothテザリング対応、スマホアプリからのリモート操作など魅力的な性能や機能を持っている。

単純に他機種と比較することは、前述のようにサービス内容や特典が多種多様に渡っているので難しいが、Wi-Fiルータを購入する予定のユーザーは、ぜひ検討対象の機種に加えて欲しい。

PS4→PS4 Proへのデータ移行

データ移行の環境

PSVRとPS4とPS4 Pro

PSVRとPS4とPS4 Pro

PlayStation4 Proを発売日に購入した。もちろん、PlayStation VRのために購入したといってよい。PlayStation VRのゲームソフトは、多くがダウンロードコンテンツとなっているので、旧PS4に保存したゲームソフトを環境も含めてそのままPS4 Proに移行する必要がある。

ユーザーを3つ登録している

ユーザーを3つ登録している

以下が、その具体的な方法だ。なお、本例では、旧PS4に以下のようなユーザーが3つ登録してある。もちろん、ユーザーが1つでも同じ操作となるが、複数のユーザーの環境も同時に移行できる。

・PS4で使っていたメインのユーザー

・北米PSストアーのコンテンツをダウンロードするユーザー

・香港PSストアーのコンテンツをダウンロードするためのユーザー

移行のための接続

ネットワークを利用してデータを移行するには、以下のようにインターネットに接続しているルーターに双方のゲーム機を有線または無線で接続する。

有線でも無線でも接続できる場合は、なるべく双方とも確実にデータ転送できる有線での接続をお勧めする。

有線の接続方法

有線または無線の接続

・有線の場合有線でPS4を接続している場合は、ルータのLANポートにPS4 Proを接続する。もし、写真のようにLANポートがいっぱいの場合は、ハブを利用してポートを増やして対応する。

接続したら「設定」→「ネットワーク」→「インターネット接続を設定する」→「LANケーブルを使う」で接続の設定を行おう。操作方法は画面に表示されるので心配ない。

水色のケーブルを接続しているのがLANポート

水色のケーブルを接続しているのがLANポート 空きポートがない。

ルータからハブに結線し、ハブの空きポートにPS4undefinedProを接続する

ルータの結線を1つ外し、新しいケーブルでルータとハブを結線する。ハブ側の空きポートには、有線でPS4 Proと外したケーブルを接続する

・無線の場合旧PS4を無線LANでしか接続できない場合は、PS4 Proも無線で接続する。

無線LANの設定は、「設定」→「ネットワーク」→「インターネット接続を設定する」→「Wi-Fiを使う」

→「かんたん」を選択しよう。操作方法は画面に表示されるので心配ない。

簡単設定の方が分かりやすい

簡単設定の方が分かりやすい

データ移行の実際

それでは、有線の場合を例に取り、実際にデータを移行してみよう。基本的に表示される設定のまま次へ進めば問題ない。もし、移行をカスタマイズしたい場合は、設定を変更してもよい。双方とも、無線LANを利用し有線と手順が異なる場合は、その都度解説する。

・PS4 Proには、予め用意されているユーザー名でログインする。PS4で利用していたユーザーでログインする必要はない。

・もし、最新のシステムソフトウェアのアップデートが表示された場合は、画面の指示に従ってアップデートする。

・以上の設定が終わったら、PS4 Pro側で「設定」→「システム」「別のPS4からデータを移行する」を選択する。もちろん、TVに接続するのはPS4 Proだ。間違えないように。

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・PS4 Proのは初期化されるが、旧PS4のゲームはそのまま残る。移行後も、旧PS4は、以前と同じように利用できる。ただし、同じIDで同時に利用することはできない。

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・PS VRを利用しているユーザーは、PSNに加入しているはずなので、旧PS4で利用していたメインのIDのEメールアドレスとそのパスワードを入力する。PS4にほかのユーザーがあっても以下の操作で同時に移行できるので心配ない。

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 本画像のサインインIDは、架空のID。利用は不可。

・同じユーザーがPS4 Proを利用するのであれば、以下の画面でそのまま「OK」を選択すればよい。通常は、同じユーザーだろう。

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・以下の画面が表示されたら、PS4側の電源が入っているか確認しよう。

ルータからハブに結線し、ハブの空きポートにPS4undefinedProを接続する

 

・ほとんどのユーザーは、転送元のPS4が1台なので、以下のような画面になる。

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・旧PS4の電源ボタンを1秒ほど押す。電源が切れるが心配ない。

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・このあと無線LANで双方を接続している場合のみ、PS4とPS4 ProをLANケーブルで直結する画面が表示されるので、指示通りに結線する。このとき、ルータを挟む必要はない。・どの項目を転送するかを聞いてくるが、通常は初期値のままでよい。

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・転送するゲームアプリを聞いてくるが、通常は初期設定のままでよい。要らなくなったゲームは、チェックを外し、ここで転送しない設定にすることもできる。

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・もう一度移行する項目を聞いてくる。前の段階で移行しないゲームアプリがある場合は、アプリケーションのサイズが変わってくる。通常は、そのまま「次へ」を選択する。

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・同じユーザーが転送先のPS4 Proを使うことがほとんどなので、初期値の「はい。変更します」のままでよい。

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・移行先のユーザーを指定する。自由に変更できる氏名(PS4のログインの際に表示される)ではなく変更不可のユーザーID(新規作成の際に登録したID)が表示されるので迷わないように。

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 本IDも架空のIDになっている。自分のIDが表示されるので選択しよう。

・ここで一息つき、本当に移行してよいか確認しよう。移行先のPS4 Proは初期化されてしまう。逆になっていると大変だ。確認したら「移行を始める」を選択する。

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・あとは、みているだけだ。最初は、転送時間が数時間と表示され、びっくりするが、徐々に本当の時間に修正されていく。

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・転送時間が修正された。

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・こちらは、PS4側の画面。とはいっても、特に旧PS4はTVに接続しなくても問題はない。

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・PS4 Pro側でこの画面が表示されれば、転送は終了だ。

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以上で、データの移行は終了となる。新しいPS4 Proを堪能しよう。PS4 Proの発売直後は、PS4との差が顕著ではない場合も見受けられるが、徐々にソフト側のほとんどが対応し差がはっきりしていくと思われる。楽しみにしたい。

なお、片方のゲーム機にログインすると、もう一方のゲーム機に同じIDのユーザーでログインしている場合は、強制ログアウトになる。そのため、、ダウンロードしたゲームを双方のゲーム機で同時に利用することはできない。